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遠距離介護日記 NYのJAZZシンガー&作曲家 Akikoさん「今を生きることを忘れない」

ニューヨーク在住のJAZZシンガー&作曲家、あきこさんのインタビューをお送りします。

あきこさんは、ご両親の看取りまで日本とニューヨークを10年間行ったり来たりしながら遠距離介護を続けてこられました。

海外からの遠距離介護はどうだったのか、どんなふうにご両親を看取られて、何を感じられたのか、あきこさんさんは丁寧にお話してくださいました。


遠距離結介護を今頑張っている後輩たちに向けて

「人と比べずマイペースな介護を続けてね」

とアドバイスもくださいました。

インタビューの最後に、あきこさんがお母様を思ってニューヨークで制作された歌をフルバージョンでお届けしています。

ではインタビューをゆったりとお楽しみください。

🎙インタビュー「今を生きることを忘れない」Akiko Pavolka さん Jazzシンガー&作曲家

「BGMひかえめバージョン」もあります。お好みで選んでください♪



あきこさんは2021年の末にお母様の看取りを終えて、10年間にわたる遠距離介護にピリオドを打たれました。

あきこさん 音楽活動には定年がないので飽きるまでやっていこうと思う
stand.fm Akikoさんインタビューより

今後の人生について語るあきこさんの笑顔は…ピカピカに輝いて見えました。

遠距離介護していると、母のことをついつい中心にして考えてしまうことがたくさんあって

自分の人生の軸なんてそっちのけ…になってしまう時がたびたびありました。


…でも


母の介護があろうとなかろうと

「自分の人生を耕すことを忘れないでいたい…」

あきこさんのお話をうかがって…どんなときも人生を輝かして生きていきたい…と思えるようになりました。

遠距離の先輩のパワフルなあきこさんのお話をうかがって、自分の人生に向き合い続ける勇気がわいてきました。


最後に、あきこさんが遠距離介護をされていたころに制作された歌の歌詞をお届けします。

インタビューの最後に紹介させていただいた歌『 Late Parade』です。

ブルックリンのバーBarbesにて
あきこさん この歌を歌うと母のいろんな顔が出てきます。とくに…彼女の最期の10年の声と顔が出てくるんです…。
stand.fm Akikoさんのインタビューより

◆歌詞
 Late Parade 

 Music and Lyrics written by Akiko Pavolka


Like unwinding tangled threads 
She gets up, starts another ordinary day
Staring at the sunbeams 
They seem far and near 

The long journey of all these years 
Her map is good for nothing but her legs can tell 
How wonderful it was
How true they were 
She’ll catch the late parade in rain 

Invisible creatures take away 
Unbearable sadness day to day 
Between the scattered clouds 
She finds her melodies of mysterious love 
She’s dancing cheek to cheek 
He seems so proud and glad 
She’ll catch the late parade in rain 

Invisible creatures take away 
Unbearable sadness but don’t know why 
The only place where she is welcome now 
Suddenly in silence and the color fades
away


◆ 歌詞
 レイト・パレード(和訳)

もつれた糸をほどくように
眠りから覚めて起き上がり、あなたは今日もまた普通の1日を始める

見つめているその太陽光線は、遠くのようで、近くのようで


全ての年月を生きてきた。長い旅だった
地図はもう使い物にならないけれど、あなたの足は知っている

なんて素晴らしい旅だっただろう
どれほど真実であっただろう
雨の中、あなたは終盤のパレードを見にいく


耐えられないあなたのその悲しみ
目に見えない生き物が、今日も持ち去ってゆく

空に広がる千切れ雲の間に
神秘的な愛のメロディーが聴こえる
頬と頬を寄せてダンスするあなたは
彼の自慢の愛する女性(人)

雨の中、あなたが終盤のパレードに間に合いますように

耐えられないあなたのその悲しみを、どうしてなの、わからない
今日も、目に見えない生き物が、持ち去ってゆく

今あなたを迎え入れてくれる、唯一の場所は
突然、静まり返り色褪せてゆく。。。。

もつれた糸をほどくように
眠りから覚めて起き上がり、あなたは今日もまた普通の1日を始める

見つめているその太陽光線は、遠くのようで、近くのようで
雨の中、あなたは終盤のパレードを見にいく

耐えられないあなたのその悲しみを
目に見えない生き物が、今日も、持ち去ってゆく

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released April 9, 2017

LATE PARADE

Akiko Pavolka–Vocals, Piano
Guillermo Klein – Piano (track 2), Fender Rhodes (tracks 3 & 10)
Matt Pavolka – Bass
Nate Wood – Drums

Produced by Guillermo Klein

Music & Lyrics by Akiko Pavolka except track 10 lyrics by Matt Pavolka
Recorded on June 4 & 6, 2015 by Luis Bacqué at Bacqué Recording
Mixed by Luis Bacqué
Mastered by Nate Wood at Kerseboom Mastering, Brooklyn, NY

Cover photos by Akiko Pavolka
Cover design by Mariano Gil
© & ℗ 2017 Aklovap Music BMI All Rights Reserved


AKIKO PAVOLKAさん  

■ プロフィール AKIKO PAVOLKA さん


ヴォーカリスト&ソングライター。 東京生まれ、横浜育ち。

1995年より米国ニューヨーク在住。 
1991年単身アメリカへ渡る。
1995年ボストンのバークリー音楽院を卒業後、ニューヨークへ移住し自己のバンドHOUSE OF ILLUSIONを結成。

作詞作曲を手がけ、ジャズとポップスが融合したサウンドに どこか懐かしい日本的な響きをもつユニークなオリジナル音楽を展開、現在に至る。

バンドリーダーとしてリリースしたアルバムは6作品。 

演奏活動はニューヨーク市内のほか、欧州(ポルトガル、スペイン、スイス、イタリア)、南米(アルゼンチン、コロンビア)、母国日本にて、ジャズフェスティバル出演を含む演奏ツアーを行ってきた。

近年では、Buenos Aires Jazz Festival (Argentina) や Guimaraes Jazz Festival(Portugal) のヘッドライナーとして出演を務める。 

現在7枚目にあたる新作アルバムを製作中。

■ Akiko Pavolkaさんによる全てのアルバムの音源試聴および購入先



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