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自然を楽しみながら写真を撮る。

こんにちは。
僕は自然のなかで写真を撮ることが好きで、趣味で生物の写真を撮っています。あくまでも趣味ですので別に写真がうまいわけでは無く、撮ることが好きで発見した証拠程度に撮っています。そうやって撮っていくとだんだん写真がたまっていくため、今回はそんな写真を発散したいと思います。
写真を出して、その写真を撮った時の思い出を少し書いてみたいと思うので、暇なときにでも読んでいただけると幸いです。

ハンミョウ

この写真は、千葉県の高宕山という山の駐車場で撮った写真です。
駐車場の先には通行止めのトンネルがあり、トンネルの前には湧き水で大きな水たまりが出来ていました。山を登る前、足下をものすごい勢いで七色に輝く小さな虫が飛んだのを見ました。何かなと思い近づこうとしてもすぐに逃げてしまいます。仕方なく望遠レンズを付け、遠くから写真を撮ってみました。その正体はハンミョウでした。不気味に輝く背中の羽と、ものすごく大きな顎。最初見たときはすごく怖い虫に見えましたが、夢中で撮っているとだんだんかわいくなってきます。そんなこんなでとれた一枚がこちらの写真です。余談ですが、この写真を撮り終えたときにふと周りを見渡すと、地面で何かが動いています。よく見るとヤマビルでした。半袖で、たまに肘をつきながら撮っていましたから、とても焦りました。それも一匹では無く十匹以上いたんです。さいこうの思い出が、トラウマに変わりました。(笑)


オオムラサキ

こちらは千葉県のとある森林公園に行ったときに撮りました。
この森林公園には家族で自然観察をしによく訪れますが、この日はじめてオオムラサキの成虫を確認しました。時期は終わりかけで、チョウの羽はボロボロ。しかしその羽がまたいい味を出している写真だと思います。こんな羽でも他のチョウの数倍力強く羽ばたくオオムラサキは、どんな生き物よりもたくましく見えました。

ニホンリス

新潟県長岡市の越後丘陵公園でコサメビタキの写真を撮っている時のことでした。公園内に設置されている木製のベンチに腰を下ろしゆっくりとファインダー越しにコサメビタキを見ていました。後ろでガサガサと何かが走る音がしました。最初は何か鳥がいるのかと思い、無視していました。しかしコサメビタキを取り終えたあと、少し歩くと目の前の藪に何かが入っていくのが見えました。鳥では無いことを確信しました。何がいるんだろうと気になってしまうと、出てくるまで待つしかありません。十分程度待ちましたが一切動きません。だめかと思い目線をあげると、その生き物と目がぴったりと合いました。「あ、こんにちはー」的な感覚でした。数秒フリーズした後カメラを構え撮った一枚がこれです。この時期から森の中は非常に暗くなります。しかし、野生動物はシャッタースピードとか感度とかそんな物をいじる暇なんてくれません。数枚撮るといなくなっていました。一瞬の出会いでしたが、鮮明に記憶に残っています。こんな瞬間を体験してしまうと、自然観察と動物写真はやめられなくなってしまいます。たまたま出会った動物の写真は宝物になります。

ジョウビタキ

埼玉県さいたま市にいった時の話です。母の用事に付き添いという形で訪れたのですが、やることが無く、カメラを持ったまま公園のベンチに座りひなたぼっこをしていました。二十分ほどゆっくりしているとすぐ近く(5m)ほどの場所に鳥がやってきました。まぁゆっくりしていたのであまり撮る気にはなれなかったのですが、カメラを構えファインダーをのぞきました。ジョウビタキは、冬鳥として日本にはやってきます。そこまで珍しいことは無く、特にメスはよく見る気がします。特にこの年はオスを撮る機会が無く、撮りたくたまらない年でしたが、メスは沢山見かけ、写真も沢山撮っていました。普通なら肉眼で観察しますが、なぜかこの子は僕の前でポーズを決めます。尾羽を振りながら左右に体を伸ばし、たまに向きを変えていました。まるで「撮って!!」とでも言っているかのような行動に、再びカメラを構え直し、数枚撮りました。しばらくその場所にいましたが、人が近くを通るとどこかへ飛んで行ってしまいました。飛んで行った後考えると、最初から撮っていたらもっといろいろなポーズをとれていたなと思ってしまいます。このときから、珍しい物にしかカメラを向けない自分の癖を直すようにし始めました。

セグロカモメ
セグロカモメ


セグロカモメ

最後はこの写真たちを撮った時のことの話です。
二枚目の写真は、ツメタガイを突堤のコンクリートに落とし、中身を出している写真です。この話はまた別の機会に書きたいと思います。
この写真たちを撮った時間は、太陽が夕日に変わる直前から直後です。
アオジを撮るために近所の川沿いの公園に行った帰り、夕日を見ようと海岸の波消し用のコンクリートブロックに座って休憩していました。すると一匹のセグロカモメが遠くからやってくるの見えました。飛物の練習になると思い、カメラを構えました。すると、目の前で空中停止し、海にダイブ、ツメタガイを加えて持って行きました。それを数回繰り返し、しばらくすると、すっかり夕日へと変わった太陽に向かって飛んで行きました。それが一番上の写真です。他の人から見ると、そんなにいい写真ではないように見えるかもしれません。しかし、目の前でダイブを見せてくれたセグロカモメが飛んでいく後ろ姿はとてもかっこよく見えて、思い出に残っています。どんな写真も、撮ったその瞬間の思い出と合わされば美しく見える物です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
自然を満喫したいと思ったとき、そこに一台カメラがあるちょっと変わるかもしれません。デジカメやスマートフォンでこまめに写真を撮ると思い出を呼び起こしやすくなるのでやってみてください。
自然の楽しみ方は人それぞれなので、これからもおもいおもいの楽しみ方で自然を満喫してください。

これからもこんな感じで写真を交えながら、僕の今まで見てきた生き物やストーリーを投稿していきたいと思いますので、見ていただけるとうれしいです。よろしくお願いします。

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