動物病院の種類
動物病院の種類にはどんなものがある?
動物病院は、一般的にはかかりつけ医(ホームドクター)と二次診療施設に分けられます。
今回は、それぞれの動物病院の役割と棲み分けについて解説していきたいと思います。
「動物病院ってたくさんあるけど、何が違うの?」
そんな疑問をお持ちの方は、最後まで読んでいただければと思います。
かかりつけ医 vs 二次診療施設
かかりつけ医とは?
新しくペットを迎えたとき、ワクチン接種、爪切り、健康診断、体調不良の時等、まず最初に受診するのはこの病院です。ペットをトータルケアをしてくれます。ホームドクターとも呼ばれます。人間の「内科」「眼科」「整形外科」といった診療科は多くは設置していません。いわゆる総合臨床医のようなものですが、獣医師によって得意な分野、苦手な分野はあるでしょうから、ホームページ等で確認してみるといいでしょう。
二次診療施設とは?
診療科が分かれており、専門性の高い獣医療を提供するのが目的です。かかりつけ医とは役割が違っていて、主に、かかりつけ医からの紹介で、難しい病気を扱います。受診には多くの場合、かかりつけ医からの紹介状が必要です。
高度に専門的な診療を行うため、診療費はかかりつけ医より高額になることが多いです。また、ホームドクターではないので、紹介理由以外の病気をついでに診察してくれたりすることはあまりありません。ワクチン接種や健康診断などでの受診はできません。
二次診療施設の種類は、大きく分けると、「大学病院」と「開業の専門病院」があります。
大学病院と開業の専門病院
違いは、大学附属かどうかということです。どちらの方が良いということはありません。診療内容や設備は、それぞれの施設ごとに異なります。
通院のしやすさや、病状、専門の先生がいるかなど、かかりつけ医の意見を聞いて決めるとよいでしょう。
開業の専門病院は、大都市でない限り、一般的に単一の診療科を設置していますが、大学病院は、いくつかの診療科が配置されているので、複数の診療科にまたがって専門的な治療が必要な場合には、大学病院の方が利用しやすいケースもあります。
そういえば、、、動物の専門医制度ってどんなもの?
日本国内では、各学会が主催して専門医制度がいくつもあります。
名前は各学会が決めるため統一感はなく、「〇〇認定医」だったり「〇〇専門医」だったりします。
また、国際的な専門医の枠組みも拡大しており、日本には、「アジアの専門医」や「アメリカの専門医」を取得されている獣医師もいらっしゃいます。こういった国際的な専門医資格の保有者には、各分野で実績の豊富な獣医師が名を連ねています。
なお、これらの資格は、「その分野について一定の知識や技能を保有する」ことを証明するものです。資格がないと開業できないとか、専門診療科を担当してはいけないというルールはありません。また、資格を取得していなくても、非常に詳しかったり、経験が豊富な先生はいらっしゃいます。
結局どこに行けばいいの?
まずは、近場に信頼できるかかりつけ医を見つけましょう。
好きな先生を見つけたら、毎回その先生に担当してもらいましょう。かかりつけ医を何カ所ももったり、毎回違う先生に担当してもらうというのはお勧めしません。あなたの愛犬、愛猫をよく知っている先生が一人いると、万が一のときにも頼れます。
そして、あまり考えたくないですが、あなたのペットが、難しい病気であったり、体調不良の原因がわからなかったり、より精密な検査が必要な場合には、かかりつけ医とよく相談してください。必要であれば、ぴったりの二次診療施設を紹介してもらいましょう。
いかがだったでしょうか?
各病院の連携を理解したうえで、適切に受診できるといいですね。皆様のハッピーライフに少しでも貢献出来たらうれしいです。
ではまた!