手植えで田植えする手順とコツ|はじめての稲作
先週したはじめての「シェアハウス米」の田植え!
今回は、私たちがした田植えの手順を書いておこうと思います。
(来年忘れちゃうかもしれないしね)
▼シェアハウス米について
大分県竹田市のシェアハウス「暮らす実験室 IKI」が、農薬・化学肥料を使わず農業をしている高須さんと一緒に耕作放棄地を活用した米づくりをはじめました。
今年一年目、知識ゼロの私たちに、高須さんが手取り足取り教えてくれる稲作情報が学びになりすぎるので、備忘兼、シェアとして、米づくり情報を記録しはじめました。
田植えまでにしておいたこと
田植えがスタートっぽい感じですが、それまでにもいろんな手順があります。
▼苗づくり
種籾とり
選別
発芽
種蒔き
育苗
▼田んぼの準備
草刈り
一回目の代掻き(田おこし)
畦塗り
2回目の代掻き(中おこし)
3回目の代掻き
田んぼをならす
ざっとこんな感じ、だったはず。
そのあとやっと田植えです。
前日の準備
田んぼに植えるラインをひく
田んぼには規則正しく稲が植えられていますよね。
機械ならば、ばーっと!あっという間にベストポジションに植えられるけど、手植えの場合位置の目印を確保する必要があります。
いくつか方法があるけど、今回は、田んぼに縦・横に40㎝間隔のラインをひいて、その交点に植えるという方法でやりました。
田んぼの水がタプタプだと線がひけないので、田植え前日に水を抜き、地面を露出させました。
ラインをひく木製の道具があって、それをひっぱってラインをひきます。
田んぼが湾曲してるから、当然ラインも曲がって、間隔もずれて。。全部が等間隔にはなりませんが、極力がんばりました。
当日の準備
用意した稲の苗を便利な場所に配置します。
今回用意した稲の苗は「ポット苗」。ぱれっとが小さなポットのお部屋に分かれていて、そこに2粒ずつ種を蒔いて育ててきたものです。
腰につける苗用のバスケットに稲を入れる。
苗を入れる用に、腰にぴったり合う、少しカーブした形状で、紐付きのバスケットが市販されているそうです!
手植えで田植えするコツ
①引いたラインの交点に植える!
等間隔に植えるために、せっかくラインをひいています。その交点にばしーっと苗を植えることが大切です。
もしラインの交点に、足跡がついていたり、大きな穴があいていたら、一度その穴を埋めてならしてから、ちゃんと交点に植えること。
「穴があいてて、植えにくいからずらしちゃえ」とポイントをずらのは、除草しにくくなるのでNGだそうです。
②植え穴があかないように、しっかりならす
苗を植えるとき、指先が田んぼの土に穴をあけ、苗の周りにくぼみができます。
これを「植え穴」と呼ぶんだそう。
「植え穴」をしっかり土で埋めてあげて、苗と土の間に穴があかないようにします。
というのも「植え穴」が開いているということは、土がしっかり苗を埋めていないことになります。
結構深水をするそうなので、強い風が吹くと水に流れが生まれ、しっかり植っていない稲は流されて抜けてしまうことがあるんだそうです。
③まっすぐ植える
大地に対して全部直角になんて植えられませんが、なるべくまっすぐに植えていきます。
というのも、あんまりにもまがっていると、苗がやる気をなくしてしまうそう。
稲は、天にむかって上に上に伸びる植物。それなのに、横になっていると、伸びる前にまず上に向かおうとするので、無駄な体力を消耗するんだそう。
いうならば、真面目にめっちゃ勉強したいのに、不良が多い荒れた中学に入学してしまって、勉強したら「あーあいつ真面目ぶってる」と揶揄されて、やる気を失ってしまう。みたいな感じでしょうか。
④太くて、ずっしりした苗を選ぶ
一本植えで田植えする時には、苗の本数が通常に比べて少なくていいということは、前回書きました。
少ないからこそ、苗を選んで植えることが可能だし、大事なんだそう。
太さで言うと、ニラくらい。触ってみて厚さを感じるものだけを植えていきました。
(もちろんどのくらい余剰を持って苗を作っているかにもよりますが)
一本植えなので、その一本が枯れてしまうと田んぼに穴があいてしまいます。だからこそ、厳選して、願いを込めながら植えていくんですねぇー。
⑤1日で植えきる!
私たちの田植えには20人くらい集まってくれたので、4時間くらいで植えきることができました。
が、人数が少なければ大変だったと思います。
その場合、何日かかけて植えればいいんだろなーと思ってました。
でも、高須さん曰く、一つの田んぼは一日で植えてしまうことが大事なんだそう!
理由は「長い時間、田んぼを空気に晒してしまうと雑草が多く生えてしまうから」
田植えをする時には、一時的に田んぼの水を抜きます。土が空気に晒されるわけです。
すると、土にある好気性の雑草の種が、酸素に反応して、芽をにょきにょきと出してしまうんだそう。
だから、水を抜く時間は少しでも少ない方がよく、田植えをさっさと終わらせて、すばやく田んぼに水を張ることが大事なんだそう。
ひとつひとつの行動に理由がある
日本では稲作が長く、広く行われているので、観光栽培だけでなく、有機農法や自然栽培などでの稲作のノウハウはかなり多く蓄積されています。
先人の知恵を、根拠と共に学び、掛け合わせていくことで、草が生えにくく、収量が上がり、環境にも優しい米づくりが可能になっていく‥んだそう!
私たちは、まだなーにも知らず、、、ぜんぶ聞いたばったりの情報ですが!!!
だからこそ、学ぶこと、体験することが楽しい。
一緒にやってみたい!という方、ぜひご連絡くださーい!
▼シェアハウスの米づくり部 始動しました!
今年はじめて、暮らす実験室でお米作りのお手伝いをします。
自然栽培で稲作を行う、農家の高須さんと一緒に。
遠い土地から運んだ化石燃料を使う機械をなるべく使わず
人の手で作業するのが高須さん流。
田んぼでできた米を食べたエネルギーを田んぼで発散。
そういう意味でも「循環」する、米づくり。
☑︎暮らす実験室に関わったことがない方
☑︎この日だけ参加できる!という方
☑︎土に触れ、リフレッシュしたいとう方
大歓迎です。