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短鎖脂肪酸とは ~基本のこと~
「短鎖脂肪酸」をご存知でしょうか?
ダイエット食品に興味がある方や健康食品業界の方などは聞いたことあるかと思います。
TVでも最近は聞くようになりました。
では、短鎖脂肪酸とはどんなものなのか?
基本的なことは下記に書くような感じになります。
短鎖脂肪酸とは何?
まず、短鎖脂肪酸の基本的なことについて。
英語表記で”Short-Chain-Fatty-acid”(SCFA)と表されます。
「大腸内で腸内細菌によって作られる炭素数6以下の有機酸」
のことを短鎖脂肪酸と呼びます。代表的なものでは、
・酢酸
・酪酸
・プロピオン酸
と呼ばれるものがあります。
他には、
・イソ酪酸
・イソ吉草酸
・吉草酸
・カプロン酸
・乳酸
・コハク酸
があります。
短鎖脂肪酸の受容体は全身の様々な部位に存在し、それらが短鎖脂肪酸を受け取ることで体に良い働きをすると言われています。
短鎖脂肪酸はどうやって作られる?
短鎖脂肪酸はどうやって体内で作られるのか。
腸内に存在するビフィズス菌などの善玉菌が、オリゴ糖や食物繊維を摂り込んで発酵します。
そうすることで短鎖脂肪酸が生産されます。
つまり、前のnoteにも書いた「乳酸菌生産物質」の一部なんですね。
短鎖脂肪酸を生産させる食材は?
主な食材でいうと、
・熟した果実
・こんにゃく
・海藻
・ごぼう
・玉ねぎ
・納豆
・はちみつ
・にんにく
になります。
ちなみに、食物繊維は水溶性のものが適しています。
成分でいうと、イヌリンや難消化デキストリンと呼ばれるものですね。
これらの食物繊維はサプリメントなどで比較的簡単に補うことができます。
ちなみに、
腸内細菌による発酵に使われる成分として多い順に挙げると、
・レジスタントスターチ(でん粉性の食物繊維)
▽
・非でん粉性の食物繊維
▽
・オリゴ糖
の順になります。
短鎖脂肪酸による効果は?
短鎖脂肪酸が身体にどんな影響を与えるのか?
主なところとして、
・ガン予防
・腸管バリア機能アップ
・肥満予防
・糖尿病予防
などと言われています。
いずれの効果も私たちが長生きしていく上で外したくないものですよね。
腸内環境を正常化し、発酵がしっかり行われるようにしておくと身体にとって良い状態であるというのが何となくでも分かってもらえると嬉しいです。