PMとして過ごしたアメリカでの1年
プロダクトローンチ
先日、着任当初から担当してきた社内ツールをローンチした。半年ほど前にベータ版をローンチ後、アップデートを繰り返してようやく辿り着けた。アメリカ、アジア、ヨーロッパ地域の社内ユーザ向けに計6回のトレーニングも実施。チームメンバー、マネージャー、テストに協力してくれたユーザ達のおかけでリリースを迎えられた。
※写真は渡米当初住んでいたアパートからの眺め
日々気を付けていたこと
結論から言うと、大事なことは日本でもアメリカでもあまり変わらなかった気がする。言葉が変わっただけ。もっと言うと、英語に詰まったら日本語になっちゃう自分からしたら、言葉すら変わらない瞬間もあった。
備忘録として、少し早いがこの一年を振り返り大事だと思ったことを挙げてみる。抽象的、定性的ではあるが、海外でのPM職に興味のある方の背中を1ミリでも押せたら是幸い。
ユーザとのコミュニケーションは大事。プロダクトは社内ツールなので、ユーザと簡単に話せるし尚更。
良いコミュニケーションにはプロセスがある。ハードコミット、サポート、その上で躊躇なくこちらからも依頼出来る関係を早めに築く。
ベータテスト中はとにかく早くアップデートをリリースしてフィードバックをもらう。フィードバックの背景も探る。純粋に知りたいからと言うのもあるし、自分の業務負荷を増やし過ぎないためにも、プロダクトがぶれ過ぎない為にも、本当に必要?を判断するのに大事なこと。
マネージャー含むリーダーシップチームとの優先度確認は大事。自分の考えだけで突き進み過ぎないこと。自分の考えだけで進むのは一見格好良さそうだけど、周囲を巻き込めてないことと同義だと思う。
他チームの巻き込みは適時マネージャーを巻き込みタイムリーに行う。マネージャーが動きやすい大義名分は日頃から考えておく。
透明性。ロードマップ、進捗、スタックしてることも含めてステークホルダーに対して正直であること。機能要望の優先度を下げる時などネガティブな事に対しては理由含めて透明性を保つ努力はするべき。
他人へのありがとうは惜しまない。自分へのありがとうは期待しない。ユーザに役立ちたいと思って取り組むのだが、時に辛辣なフィードバックをもらうこともある。ただし、ユーザにはフィードバックが良くも悪くもテストに時間を割いてくれた点に於いては感謝しかない。
やると言ったからにはやり切る。でも本当にダメだったら諦める。追い詰め過ぎない。
だめ、違うと思うときは躊躇わず言う。日本語ででも言う。絶対何か言う。
毎日のルーティンでリズムを整える。ストレッチ、バスの運転手にありがとうと言う。言えない時は余裕無い信号。こういった危ない状況を先回りして感知する先行指標は大事。ネガティブなフィードバックは強いストレスになり、気付かぬ内に体調を崩しかねない。そして、食べる、適度に運動する、寝る、笑う。
なんか行けそうな気がする・・・くらいの根拠の無い自信も必要。最初は自信の根拠なんて何も無いので、まずはここから始まる気がする。
こんなことを意識しながら過ごしたこの1年。次の1年も無理し過ぎず、楽しんでいこうと思う。最後までお読み頂きありがとうございました。