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フレデリックと遊んで踊って
ジャイガで夢中になったフレデリックも出ているからと、新幹線を乗り継いでジーフェスに行った私は、
「フェスでは短すぎる、永遠に踊りたい」(←こわい)と思い
外観さえ見たこともない”ライブハウス”で行われるツアーのチケットを探しはじめた。
FREDERHYTHM TOUR 2023-2024 WELL 噛 ONE
2023年12月16日 Zepp Osaka Bayside 大阪Day2
整理番号1800番台、整理番号なんて初めてなので
早ければいいのか、遅いからなんなのか全く見当もつかない。
ただ、開場時間から中に入れるまで待っている時間が長いので、寒かった。
ロンT姿で肩にタオルをかけて凍えながら
チケットを光らせて、600円を握りしめて、ドキドキしていた。
これからライブハウスに行くたびにあの初めての感覚を思い出すんだろう。
入場後はドリンクをなんとかゲットし、あのドリンクホルダー(フェスで見かけた”慣れていそうな人”はみんな持っていたので気になっていた)を手に入れたあと、
どっちに進めばステージがあるのかわからなくてプチパニックになった。
やっとの思いで真ん中寄りの康司さん側に身を置いた。
会場内BGMもメンバーの方が決めているのだろうか。
あのプレイリストがあるなら欲しすぎる。耳を傾けなくても勝手に体がノったり揺れたりする音楽で心地よかったな。
…とか言ってる余裕は、あの時は勿論ない。もう緊張で震えてくるし、ズボンにかけてる500mlのペットボトルの重みまで気になってしまう。
会場が暗くなって、はじまるのが分かる。
今にもフレデリックのライブを浴びられるのだと思ったらソワソワして少しかかとをあげてしまう。
はじまってからは
あ~これが浴びたかった!という音楽たちに心が踊る。
”フレデリックっぽい”の感性はまだ身に着けていないから
一曲一曲、演出すべてで「これがフレデリックやで」って寄り添ってもらっているような気持ちになった。
4人のつよいけど優しい眼差しが、「好きなように踊って、遊んだらいいよ!」って言ってくれている感じで心地よかった。
あ~居場所はここやな…って思ってた、ワンマン一回目にして。
そんなフレデリックの虜になり、KITAKUした私は
ニコニコしながら「🔍WELL 噛 ONE チケット 名古屋」と調べて
フレデリックと明けましておめでとうございます。を言い合いたいし、
という訳のわからない理由を付け、
無事ミュージックジャンキーデビューを果たした。
噛めば噛むほど味のする音楽、バンド、人間性。
ずっと嚙み続けていたい。
後述
名古屋に足を運んだオタクが一日で終われるはずがなく、名古屋両日しっかりと噛ませていただき、私のフレデリック初ワンマンは計三公演で幕を閉じた。
もう生のWELL 噛 ONEを感じることがないと思うと一か月が経った今でもたまに寂しくなってしまう。
でも、この儚さがあるからライブはいいな。