プラバン製作の秘密道具お披露目会
プラバン作家のIKI Misatoです😊
私が製作に使用している道具や材料について質問されることがあるのでご紹介します!!
タイトルに秘密道具とか書いちゃったけどほとんど普通の道具ばかりなのであんまり期待しすぎず読んでくださいね(笑)
まず私のプラバン作品の主な製作過程は
1.プラバンを研磨
2.着色
3.カッティング
4.焼く
5.UVレジン加工
6.金具パーツ付け
以上の6つの過程を経ています。
過程ごとに使う道具と材料を見ていきましょう!
1.プラバンを研磨
まずここで必要なのがプラバン!
これがないと始まりませんね。
私が使用しているのはタミヤのプラバン0.3mmです。
まだプラバンを始めたばかりの頃は100円ショップに売っているフロストタイプのものを使っていましたが、タミヤのプラバンを一度使ったらもう変えられない!
なんと言っても焼き上がりが美しい。
プラバン特有の歪みも少ないので好みのデザインとサイズ感をつくりやすいです。
ちなみに立体プラバンのお花をつくる時は0.2mmのものを使用しています。
0.3mmよりも薄いので花びらの曲線を出しやすくなります。
逆に0.3mmで無理に曲げようとするとパキッと折れてしまうことも。
そして次に研磨するものですが、これがかなり疲れるし時間もかかる作業。
最初の頃は紙やすりでひたすらやすりがけしていましたが、少しでも作業効率を上げる為にハンドサンダーを買いました。
ハンドサンダー(購入当時800円前後)
やすりホルダーとも言い、クリップ式のホルダーに紙やすりを挟んで使います。
己の手のみでやるよりは格段に効率が良くはなりますが、正直これもまあまあ疲れます(笑)
あとムラができやすい。
そこでさらにグレードアップした電動ハンドサンダーを導入しました!
リョービ ミニサンダー(購入当時5,500円前後)
一瞬のうちにプラバンが真っ白に削れる!素晴らしい!!
ただし粉塵が舞い散ってしまうのでメガネとマスク必須です。
2.着色
ここはいろんな選択肢がありますが、私はアクリル絵の具を使っています。
最初は基本の12色セットを購入。
サクラクレパスアクリルガッシュ12色セット(購入当時800円前後)
その後は画材屋さんで欲しい色を少しずつ少しずつ買い足していきました。メーカーはターナーのアクリルガッシュです。
これまでに色々な画材を試しましたが、水性ペンやアルコールインクは数ヶ月で色が退色したり変色したりしてしまうので少しでも長く綺麗に使ってもらいたいという思いからアクリル絵の具にしています。
インクの種類によっては1週間ほど窓辺に置いておいただけでほとんど色が消えてしまったりするので販売目的で製作する際はどれくらいで劣化するかなど実験してみた方がいいと思います。
また、プラバンにお花柄を描くボタニカルシリーズではポスカ極細もしくは色鉛筆で線画を描いています。
3.カッティング
プラバンを数十個切るならハサミで十分なのですが、私の場合はイベントや委託用の納品分として月に100個以上カットしなければなりません。
手首が死にます。
そこで思い切って購入したのがスキャンカットです。
スキャンカットSDX1000(購入当時65,780円)
お値段を見て分かるようにこれ、めちゃくちゃお高い機械です(笑)
でもでも今年からフリーランスとして独立する際に初期投資として購入を決断しました!!
これまで手作業では切ることができなかった複雑な模様を切り出すことができるし、何よりカット面が綺麗。
歪みもありません。
プラバンのクオリティが格段に上がります。
プラバン作家として生きていく覚悟のある方にはおすすめします(笑)
いやいや、そうじゃなくてちょっとやってみたいだけだよ!という方にはリーズナブルでめちゃくちゃプラバンカットに適したハサミをご紹介。
プラス フィットカーブ(購入当時253円)
とにかくサクサク切れるしカット面も綺麗に仕上がります。文房具屋さんで買えますよ〜。
4.焼く
これは特にこのメーカーのオーブントースターを使った方がいい!みたいなのはないです。
できれば温度調整機能が付いてて、中の空間が広めの方が大きいサイズのプラバンも焼けるので便利です。
実は去年結婚を機に新しいオーブントースターを買ったのですが、
温度調整機能有り!中も広い!文句なし!
と思ったら中を見るガラス窓にグレーの横線が入っていてプラバンの焼ける様子が見にくいという…。
長年の経験から焼き加減は感覚でわかるので少し見づらくても何とかなっていますが、これから買う方はぜひ中がちゃんと見えるやつをおすすめします(笑)
5.レジン加工
これはもうパジコさんの星の雫ハードタイプ一択です。
パジコ UVレジン液ハード500g(購入当時9,800円前後)
これ詰め替え用なんですが、普通にこのボトルのまま使ってます(笑)そういう作家さんたくさんいるはずw
以前は別のメーカーの安いレジンを使ってみたこともあったのですが、黄変が激しくて即やめました。質の悪いレジンは1ヶ月もしないうちにべっこう飴ですか?ってぐらい黄色くなります…。
すぐに劣化することが分かっているのに販売するなんて嫌ですよね。
プラバンからレジンが剥がれる事件については過去記事で詳しく書いているのでそちらをお読みください!
6.金具パーツを付ける
丸カンなどの金具を取り付けるのに必要なヤットコはたぶん多くの作家さんが使っているであろうアネックス製です。
アネックス ヤットコ標準タイプ(購入当時800円前後)
アネックス ヤットコ両丸タイプ(購入当時800円前後)
グリップが握りやすく綺麗に丸めることができます。
私は標準タイプと両丸タイプを使っていますが、両丸の代わりに片丸タイプを使う方もいるようです。
安いヤットコは噛み合わせが悪かったりして上手く金具を扱えず、傷をつけてしまうことがあるので精密にできているものをおすすめします。
以上が私が製作に使っている道具・材料たちでした!
意外と簡単に手に入るものばかりですよね!(スキャンカットを除けばw)
こうして普段自分が使っているものを改めて見ると、作業効率アップとクオリティアップの為に道具・材料に投資しているなぁと感じました。
期間限定の委託販売でも1ヶ月以上だと初期納品数は60〜80点。
対面販売のイベントだと少なくとも30点以上はないと見栄えが悪いしお客様の選択肢が限られてしまうので購入には繋がりにくいです。
そうなると私の製作方法は1つの作品が完成するまでにかなり時間がかかっているので1ヶ月に製作できる数も必然的に少なくなってしまいます。
たくさんつくらないといけないけどクオリティは下げたくない、むしろ今まで以上にクオリティの高いものをつくりたい。
私の作品の中で最もこだわって時間をかけたい作業は線画を描いて着色する工程なのでその為に他の工程で道具に頼れる部分は頼る。
様々な道具や材料を試して現在たどり着いたものが今回ご紹介したものということになります!
これからプラバンを始める方、すでに始めているけど道具や材料の見直しをしたい方の参考になれば幸いです☺️
by Rose&Mimi:IKI Misato