TNTRのラヂヲがたり #06「伊集院光とラジオとANN55時間特番と馬鹿力とカーボーイと」

2/17〜2/19のANN55時間特番を受けて、その次の日の2/20の馬鹿力、さらにその翌日の2/21のカーボーイでは絶対に何かしらを触れるであろうと思っていたが、予想以上に両番組でガッツリと触れていたので、ここからはそれらを紹介していこうと思う。

まずは2/20の馬鹿力。
触れるも何も、前日2/19の昼11時に伊集院さんがANNをやっていたし、さらには33年ぶりのANN復帰に加え、伊集院さんが担当していたのは2部なので、オープニングでビタースウィートサンバが流れるのは今回が初めてという、なかなかに歴史的な放送となった。
今回の伊集院光ANN自体は、2部時代の同時期にやっていたパーソナリティが集合し、当時の思い出を語り合う感じで進行していましたが、そうは言っても伊集院さんがコールした後にビタースウィートサンバが流れたとこは正直「歴史的な瞬間を今自分はこの耳で聴いている」と感無量だったし、当時の2部パーソナリティの方々から繰り出す面白いエピソードの数々に、2時間があっという間だった。
それを受けた翌日の馬鹿力のフリートークでは、ANN内では時間の都合で触れられなかったエピソードや、今回のANNのオファーを受けた経緯などをたっぷりと語ってくれた。
その中でも、伊集院さんが今回のANNのオファーを受けた決定的な理由が本当に最高で、「担当していたのは2部だったので、タイトルコールのバックでビタースウィートサンバがかからない。自分が死ぬ前に一度でもいいからオープニングでビタースウィートサンバが流れてる中でタイトルコールをしてみたい、今回のオファーはその夢を叶える最後のチャンスだと思った。」というアツい理由があった。
そして今回、伊集院さんがANNをやると発表された時に、ラジオの一線を走り続けている伊集院さんならではの深慮遠謀も見えてきて、非常に鳥肌が立つくらい震えたのだ。
2/7にはカーボーイと馬鹿力のイベントがあり、2/12の25:00にはJUNK現役メンバー総集合の特番があるという、JUNK20周年記念ウィークも無事終わり、記念ウィークを総括する2/13の馬鹿力が終わった翌日2/14昼にANNの最後の交渉中の枠が伊集院さんと正式に発表、そして2/14の昼発表ということでその日は生放送のカーボーイで当然ながら爆笑問題も触れるであろうという最高のタイミング。
LRとKR、お互いの局を立てつつ、それでも主役は最後にやって来るじゃないけど、伊集院さんが今でもラジオの覇王(©︎佐久間宣行さん)であるという所以をしっかりと見せつけた。

そして、2/21のカーボーイでのオープニングトーク、太田さんのラジオでの本領が思う存分発揮された、抱腹絶倒かつアツいし頷ける、太田光劇場ともいうべき素晴らしいトークが展開された。
先週2/14は生放送で、ウエストランド井口さんがいぐちんランド事件で太田光代社長にカーボーイ行って釈明してこいの回のゲストで大きな爪痕を残した松村邦洋さんがその回以来となるカーボーイ襲来で、またしてもアーニャのモノマネ等で大きな爪痕を残したのだか(その模様は各種ポッドキャストでチェック!)、オープニングトークでは伊集院さんのANNにも触れ、「レーティング週で他局出んのかよっ!」と太田さんらしいBEEFをぶちかました。
そしてANN55時間特番を終えた後の2/21のカーボーイは、当然ながらANN55時間特番のことがオープニングトークでの主題と縦軸になり、2/14のカーボーイの数日後に伊集院さんとテレビの収録で一緒になって太田さんの楽屋にわざわざ伊集院さんがANNのオファーを受けた経緯を説明しに来たエピソードで、かつてスペシャルウィークを廃止する決断をしたTBSラジオ三村社長と面談した時に、「スペシャルウィーク廃止するならその期間に裏に出てもいいんだな?」と聞いた伊集院さんに三村社長が「出てもいいよ〜」と回答したから、だから今回のオファーを受けたというのを楽屋で説明を受けた太田さんの「えっ…、三村社長、それ言っちゃったのか…(苦笑)」という反応も良かったし、日曜サンデーの裏でくりぃむしちゅーANNというボキャブラ時代の戦友が担当しているというエピソードも良かったし、高田文夫先生がLFやANNに多大な貢献している話から、太田さんがリアルタイムで聴いてた頃の深夜ラジオはQRの谷村新司さんのセイヤングが席巻していたというラジオ史における生き証人的な話もあったし、三村社長が聴取率調査から撤退した決断は大英断だし断固支持してる話もあり、安住さんと伊集院さんはTBSラジオのツートップであることは事あるごとに三村社長に言ってるという話もあり、いくら枠がそこしかないからって伊集院さんを安住さんの真裏にレーティング週にぶつけるという事がどういう事かLFの編成はわかってるんだよなッ⁉︎というLFのdisもあり、河田町時代のフジテレビへの強烈なdisもあり、そこから秋元康さんへの「エラソーにベラベラしゃべりよる日本一偉い豚」というパンチラインとdisもありつつ、なんだかんだでANN55時間特番は色々聴いてて面白かったしその中で一番くだらなくて面白かったのは電気グルーヴANNだったという話も最高だったし、正味40分ノンストップでラジオ愛やかつての恩讐を全て混ぜ込んで喋り殴る太田さんが本当に最高だった。
この回のカーボーイのオープニングトークは、間違いなく今年のプラネット賞の候補になりそうな予感がします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?