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小さなEC事業者が実践する物流費削減のコツ〜売上アップと同時に、コストもスマートに抑える!〜

どうも、EC業界歴10年以上のいけぞーです。

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「年商は1〜5億円くらいになってきたけど、なぜか利益が思うように伸びない…」そんなとき、まずチェックしてほしいのが物流費。なぜなら、EC事業は売上が伸びるほど発送数も増えて、宅配業者への支払い、倉庫代、人件費などが膨らみがちだからです。
実は、この“物流まわり”を見直すだけで、年商数億円クラスでもガッツリ利益を増やせるケースはめちゃくちゃ多いんですよ。今回は、「小さなEC事業者が実践する物流費削減のコツ」をテーマに、ざっくりとした大枠を解説していきます。明日から使えるヒントをギュッと詰めたので、ぜひ最後まで読んでみてください!


1. なぜ物流費が経営のカギになるのか?

1-1. 売上増とともに増大しやすいコスト

EC事業では、商品が売れれば売れるほど“出荷数”が増えますよね。すると、

  • 宅配業者への送料

  • 倉庫の保管料やピッキング代行費用

  • 梱包資材や人件費
    など、いろんな費用が比例して大きくなっていくんです。売上が上がるのに利益が伸び悩む原因が、この物流費のオーバーシュートだったりします。

1-2. キャッシュフローを圧迫するリスク

「倉庫に在庫が山積みになって、保管料が高騰…」「出荷数が増えて宅配業者の請求書にビビる…」なんて状況だと、せっかくの売上が資金繰りに回らず、次の投資や広告にもお金をかけられない。ECは変化が激しい業界なので、いつでも攻めの一手を打てるだけの余力を持っておきたいですよね。つまり、物流費削減は“経営の余裕”を作る要にもなるんです。

そもそもで上記の理由があったからこそ、私も最初は物販からのスタートですが「物流費用の削減」を目的として発送代行をスタートしています。


2. 物流費を見直すときの大枠の考え方

2-1. 送料・保管料・作業代行など、主要項目を洗い出す

まずは、どこにどれだけお金が出ていっているかをしっかり把握することがスタート。

  • 宅配業者への送料は、1件あたりいくらなのか?

  • 倉庫利用の場合は、保管料と作業料の内訳はどうなっているか?

  • 自社倉庫の場合、人件費や梱包資材費がどれだけかかっているか?

意外と細かく見ると「ここにけっこうコストが集中してるのか…」と発見できるものです。そこから、削減余地が大きい部分を優先的に対策すると、成果が早めに出ます。

2-2. 一斉削減よりも“メリハリ”をつける

とはいえ、すべてを削りまくればいいってわけでもありません。売れ筋商品は在庫を薄くしすぎない顧客満足が下がるような梱包クオリティの低下は避ける、などのバランス感覚が大事。

  • 在庫管理と物流費はセットで考えて、売れ筋には厚く在庫を持つ

  • 梱包や配送品質でお客さんの満足度を下げないようにする
    要は、削減対象の優先度を見極めながら進めるのがコツです。

宅配業者との交渉をうまくするだけで年間100万円は軽く利益を上乗せできます。もし、交渉失敗しても弊社の運賃表を利用できるかも知れません。興味があればお問い合わせください!


3. 小さなEC事業者でもできる、物流費削減の具体策

3-1. 宅配業者と定期的に交渉する

年商1〜5億円規模だと、月間の出荷数は決して少なくないはずです。宅配業者の送料交渉は、もう一度仕切り直してみる価値大アリ。

  • 複数の宅配業者から見積りを取って比較する

  • 出荷データを提示して「これだけ発送してるから、少し送料単価下げられませんか?」と交渉する

  • 配送スピードよりコスト重視の場合は、地域特化型の宅配サービスを検討する
    こうした地道な取り組みだけでも、1件あたり数十円〜百円程度下がる可能性があります。月1,000件出荷なら、単純計算で月数万円の削減。バカにできないですよね。

3-2. 梱包資材を見直す

段ボールや緩衝材のサイズが合っていないと、不必要に送料が高くなったり、資材費がかさむ原因になります。

  • 多すぎるサイズを使っていないか?

  • 単価の安い資材メーカーへの切り替えはできないか?

  • 小物ならレターパックやメール便で送れないか?

ちょっとしたサイズ変更や、資材メーカーの一括仕入れ交渉だけでも、1件数十円の削減につながることが多いです。これも塵も積もればで、月ベース、年ベースで大きな差になります。

ここも弊社で段ボールショップを運営しています。某大手さんより安く広告も載っていないダンボールを用意しています。


3-3. 外部倉庫なら料金プランを再チェック

外部倉庫を利用しているなら、契約プランが今の出荷数や商品数に合っているかをチェックしてみましょう。

  • 商品数が増えているのに、昔のプランのまま追加料金が積み重なっている

  • ピッキング料金が高く、1件あたりの利益を圧迫している

  • 新規で他社倉庫に見積りを出してもらったら安かった
    こういうケース、意外とあります。もし料金プランが不利だと思ったら、思い切って乗り換えも視野に入れましょう。保管・ピッキングから一括で任せられる物流代行サービスもあるので、費用と手間を天秤にかけて検討してみてください。 

うちの黒船物流にもぜひお問い合わせを!!!
https://kurofune-logi.co.jp/

3-4. 在庫を最適化して保管料を減らす

在庫を抱えすぎると、保管スペースが増え保管料も上がるし、モノによっては劣化や賞味期限などのリスクも高まります。

  • 売れ筋以外の商品は仕入れ量を抑える

  • 死に筋商品はセールやセット販売で早めに処分

  • 仕入れサイクルを小刻みにして、回転率を意識する
    在庫管理をしっかりすれば、“倉庫パンパン状態”を回避できるし、キャッシュフローまで改善できます。より詳しい方法は、「小さなEC事業者が実践する在庫管理術」(関連記事)にまとめてあるので、あわせてチェックしてみてください。


4. 削減したコストを有効活用する

せっかく削減できたら、その分のお金をどう使うかも大事。

  • 新商品テストマーケに予算を回す

  • 広告費を増やして優良顧客の獲得に投資

  • カスタマーサポートの拡充でリピート率向上
    といった“攻め”に使って、さらなる成長を狙うのが理想形。利益率を高めながら、同時に売上も伸ばしていく好循環を作るわけです。詳しくは、「ECで失敗しない新商品テストマーケのやり方」(関連記事)も参考にしてみてください。


5. 他にも知っておいた方が良いもの

  • 「小さなEC事業者が実践する在庫管理術」
    在庫と物流は切り離せません。両輪で見直すと、コストだけでなくキャッシュフローも改善。

  • 「EC事業者のための月次・四半期決算のポイント」
    物流費を削減したら、毎月・四半期で数字をチェックし、成果を定量的に評価するのがおすすめ。

  • 「ECで失敗しない新商品テストマーケのやり方」
    浮いたコストで新商品に挑戦してみると、一気に売上を伸ばせるチャンス。

  • 「自己資本比率を高める財務戦略」
    物流費や在庫管理でむやみに借入れが増えると、会社の安全度が下がります。財務体質もしっかり意識を。


6. まとめ:物流費削減は“小さな積み重ね”が大きな差を生む

物流費って、派手さはないけれど、EC事業の利益を左右する重要なコスト。とくに年商1〜5億円くらいだと、まだ仕組みが固まりきっていないので、小さな工夫や見直しで何十万円・何百万円と差が出ることも珍しくありません。

  • 宅配業者や倉庫の契約を定期的に見直す

  • 梱包資材をサイズや単価で最適化

  • 在庫を適正化して保管料を抑える

こういった取り組みが、1件あたり数十円〜百円のコスト削減につながり、それが月・年単位で見れば大きな金額に育ちます。削減したコストを“攻めの投資”に回せるようになれば、あなたのEC事業はさらに伸びしろが増すはずです。

「うちはそこまで大規模じゃないし、まだ大丈夫でしょ…」なんて思わずに、まずはできるところからチャレンジしてみてください。もし「物流コストを下げたいけど、具体的にどうすれば…」と迷ったときは、当社のコンサルティングや物流代行サービスもあるので、お気軽にご相談くださいね。

それでは、あなたのECビジネスがもっとスマートに、もっと稼げる体質になることを願っています。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
また次回の記事でお会いしましょう。お疲れさまでした!

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