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“ふるさと納税”にオススメしたい、今治・大島の豊かさを味わうレストランプロジェクト

代表の池内です。

年末が近づくと、ふるさと納税の寄付先を探す人も増えてくるでしょう。今回、ふるさと納税にオススメのプロジェクトを紹介させてください。

それは、僕らIKEUCHI ORGANICも全面的に協力させてもらっている、今治・大島の豊かさを味わうレストランの新設プロジェクトです。

このプロジェクトは今治市が「ガバメントクラウドファンディング」として立ち上げたものです。一般のふるさと納税では寄付金の使い道は公表されませんが、この仕組みでは寄附金の使い道を明示し、プロジェクトに共感した人たちから寄附を募っていきます。要は、今治市が自治体をあげて、このプロジェクトを応援しようというわけです。

このプロジェクトを立ち上げたのが、現在は「地域おこし協力隊員」として大島で活動をしている森重正浩シェフです。

森重さんはフランスとイタリアのレストランで4年半ほど働いた後、東京の奥沢にあるフレンチレストランでオーナーシェフとして長年働いていました。その傍ら、いつかは出身地である瀬戸内でレストランを開きたいとずっと考えていたそうです。

そして、10年ほど前から瀬戸内の島々に足を運び、自分のレストランを開業するのに相応しい場所を探すなかで、今治の大島にある「久米」という土地に出会いました。ここは観光客が滅多に訪れることのない、人も自然ものどかな場所です。

静寂な浜辺に打ち寄せる波音、そして遠くには雪景色の四国山地。まるでスイスのレマン湖にいるかのような情景のようで、フランスやイタリアの田舎町にあるようなレストランにしたいと思っていた森重さんは、ここにレストランを建てることを決めました。

こうして久米に惚れ込んだ森重さんは地域おこし協力隊として大島に移住し、地域に溶け込んでいきました。そして、自分が望んだ土地を購入できることが決まり、このレストランのプロジェクトが始まったのです。

僕が森重さんを知ったのは、ふるさと納税の企画が立ち上がったタイミングです。「返礼品として、IKEUCHI ORGANICのタオルを贈りたい」と森重さんから連絡をいただきました。

森重さんとはすぐに意気投合し、全面的に協力させてもらうことに決めました。僕が何より心を動かされたのは、森重さんの大島の魅力を伝えようとする情熱です。

森重さんがフレンチアルプスにあるレストランで働いていた頃、そこのシェフは裏山にあるハーブや野草を自分で採ってくるなど、地元の自然を活かした料理を振る舞うことを大切にしていたそうです。森重さんもその教えに習って、四季折々の大島の自然を使ったフランス料理をつくり、大島の魅力を五感で味わってもらいたいと言います。

帆立貝と吉海のカボチャのスープ仕立て瀬戸の島々

そのため、森重さんは猟銃免許と狩猟免許をとり、シェフ自ら狩猟・処理・調理をしていきます。大島や今治に住む猪や鹿は、瀬戸内の豊かな食べ物を餌にしているので、肉の味が他の地域と全然違うとのことです。ちなみに、今治では野生動物による被害が少なくないので、狩猟すると地元の人から喜ばれるそうです。

その他にも、地元の漁港で水揚げされる魚介類や、地元の農家さんが生産した季節のフルーツを活かし、「大島を訪れる人だけでなく、地元の人たちにも今治や大島の豊かさを再発見してもらいたい」と、森重さんは言います。

僕自身、大島はとても思い入れがある土地で、大島の亀老山展望台から眺める景色は今治で一番好きな景色です。また、IKEUCHI ORGANICの定番タオルである『ストレイツ220』は亀老山展望台から見渡す来島海峡の激流からインスピレーションを得て織り模様をデザインしたタオルです。

亀老山展望台から見渡す来島海峡

その大島にここまで惚れ込み、「料理を通じて大島の魅力を発信し、レストランを地域の人たちのためにも使っていきたい」という森重さんの展望を聞き、応援しないわけにはいかないと感じました。

また、森重さんは行動力もすさまじく、レストランの設計と建築を担当するのは、あの隈研吾さんの設計事務所です。

昔から隈さんの建築の美しさに感動していた森重さんは、全く面識のない隈さんに、レストランの構想とありったけの想いを込めた手紙を書いたそうです。すると、隈さんから返事が届き、久米に足を運んでいただき、ご一緒することが決まったそうです。

隈さんといえば、大島の亀老山展望台の設計を担当されていたので、大島への思い入れもあったのではないでしょうか。隈さんが設計したレストランの設計図や完成予想図を見せてもらいましたが、大島の新しいランドマークになるだろうと確信しました。

このレストランプロジェクトでは、ふるさと納税の返礼品として幾つかの選択肢を選べるのですが、その多くはIKEUCHI ORGANICのタオルセットです。さらに言うと、隈研吾さんがデザインしたタグ付きの限定モデルです。

余談ですが、こういうプロジェクトの返礼品の場合、そのレストランでのお食事券を贈ることが多いと思いますが、森重さんにそれは絶対にしないと言います。

オープン前の段階で、お食事券を配ると、お客様との関係が既に出来上がってしまう。自分としては、お客様をフラットな状態で迎えたいし、お客様にもフラットな状態で足を運んでほしいから、そうした施策はしたくない。僕はその姿勢が素晴らしいと思いました。

レストランは来年の秋くらいにオープンを予定しているとのことですが、僕らの今治本社工場に訪れた人には、森重さんのレストランを積極的にご案内したいと思っています。また、全国からお客様を今治にお迎えする『今治オープンハウス』では、森重さんのレストランを利用させてもらえないかと画策しています。

是非、ふるさと納税の寄付先を探していて、今回の話を少しでも面白いと感じてくれた人は、寄付先として検討いただけると幸いです。どうぞ、よろしくお願いします。


<編集協力:井手桂司>

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