新年度にありがちな偉い人のお言葉

偉い人の訓示

っていうと

「ありがたいけど堅苦しくて腹落ちしない」イメージがあると思うのだが、同じ会社に10年も在籍していると社長でも本部長でも偉い人が現場メンバー皆にかける言葉に激しく同意するばかりである。

例えば

①営業たるものシナリオを描いて打ち合わせに臨め

"事前に「MTGのゴールは何か」、「お客さんの課題は何か」、「それに対してどのようなソリューション、プランを提示すると刺さるのか」といったシミュレーションを入念に準備せよ"
との意。



であったり、

②社内の決裁、申請書類は第三者が見ても理解できるような文章で書け

③打ち合わせを行ったら、議事録を記載して上長に報告せよ

という当たり前の内容などである。


個人的にはお偉いさんの皆々様からこんな当たり前のことを指摘させざるを得ない状況が恥ずかしくもあり、自らの指導力不足が情けなくもあり、「こんな当然すぎることぐらいやってくれよ」と悲しくもなる。

しかし、過去にさまざまなメンバーを部下として接してきて中で

「一度指示しただけで、こちらの意図を理解し、期待通りの行動が取れる」

といった人材などホントにごく稀にしか存在しない。

自分もかつては指示通りに動けるようになるまで何度も先輩や上司に指導されたにも関わらず、時間が経って「俺が入社してすぐの頃は…」と勝手に美化し、過大評価している

空想上のデキる若手の自分  >>>>   今のデキナイ部下

を無意識の内に比較してしまうので自分勝手ながら余計にフラストレーションがたまっていく。


そんな時、いつも心がけるのはカーネギーが言っていた「相手の行動や振る舞いを褒めて気分を良くしないと、人は思い通りに動いてくれない」ということ。

頭では理解していても、クライアントがブチギレている最中で

「キミの対応は素晴らしい!
 確かにクライアントは怒っているが、TO DOを失念していたことをよくぞ正直に話してくれた!
ありがとう!」

とは中々言えない。(極端すぎる例だが)

上司としては

「このように説明し、対応すればお客さんはより満足する可能性が高まるんじゃないか?」

と提案型のコミュニケーションを取っているうちに言うことを聞いてほしい。

そうでなければ次に同じことを伝える時には

「このように説明し、対応せよ。さもなければ君のことを評価できないので昇給も賞与も期待しないでくれ」

とシビアな話をせねばならぬのだから。


お偉いさんの訓示を聞き、激しく首肯しながら


「現場のみんなは果たしてどれくらい真剣に受け止めてくれているのやら…」

と不安に思う月曜日でありました。



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