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近況と告知 ねこによろしく(8)

近況と告知です。小説集『フルトラッキング・プリンセサイザ』刊行記念イベントが一段落しました。


前回のnote記事と補足

イベントのお知らせをしました。

それでは今回の近況と告知です。

近況と告知

フルトラP刊行記念イベント。哲学、文化実践、文学の三方面で、それぞれ第一線の方と対談するシリーズ企画が終了しました。

イベント①[哲学]山野弘樹さんとの対談/代官山蔦屋書店

開催しました|2024年6月11日(火)19:00-20:30
「他者の<生>を生きる ――デジタル時代における言語芸術」

イベント②[文化実践]バーチャル美少女ねむさんとのトーク/YouTube配信

開催しました|6月21日(金)21:00-

イベント③[文学]書肆海と夕焼 柳沼雄太さんとの対談/マルジナリア書店

開催しました|2024年6月29日(土)18:00-19:30
「小説を駆動させるいくつかの項目」

リラックスして話せた。空間によってトークの内容は変化する。

エッセイ掲載(群像)

『群像』2024年8月号(7/5発売)に「半歩先のこと」というタイトルのエッセイを寄稿しました。私の勤め先での思い出、敬愛する杉山知之先生から教わったことについて書きました。

『群像』公式アカウントより転載

書評/香山リカさん(週刊ポスト)

香山リカさんの書評にて『フルトラッキング・プリンセサイザ』を取り上げていただきました。

書評・感想・反響まとめ

ねことの暮らし

少なくとも険悪ではなくなってきた二匹。

猫との暮らし(Instagram)

エッセイは苦労した。何かを思うということが、よく分からないのだ。もしまた機会をいただけるならこうしよう、と書き方の開発に取り組みたくなってくるし、普段からエッセイを意識した身辺雑記をnote記事に書いていこうかな、などと備えたくなってくるのだが、たぶんそういう工程意識から離れないと、気楽で気持ちの良くなる品質のものは書けるようにならないのだろう。勤め先のこと、敬愛する杉山先生のことを書けたのはよかった。

いま書いている作品は220枚くらいでゼロ稿と呼べる状態になった。初稿にするために、本文を書きながら自分向けに書き留めておいた申し送り事項や息が続かずに書ききれなかったところの加筆などをしている。苦しい段階が過ぎて大変な段階に入ったという感じ。なおこの作品は発表予定があるわけではない。発表に向けて人に読んでいただいている作品は他にいくつか。去年読んだ、坂崎かおるさんのnote記事で営業のことが書いてあったのをよく覚えている。依頼が来るのを待つのではなく、働きかける。

起きた時から、というより目を開ける少し前から、気にかかっている事案のあれこれが思い出されて胸がドキドキしてつらいので、出勤でない日こそ気疲れする。ワーカホリックの資質だけは十分で、生きてきた時間の半分以上はそういう風に過ごしてきてしまった。働くことばかり考えている。だんだん諦めがつくとともに、どうしてそうなってしまうのか解明されてもきて、口に出して言ってはいけない類の本性に触れざるを得なくもなってくるのだが、やることを細かく刻んで書き出して、それをこなしていって、あいだで気になったことを書き留めていくうちに、なんとなく気が楽になっていく。


今回は以上です。
ねこによろしく。

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池谷和浩
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。つたないものですが、何かのお役に立つことができれば嬉しいです。