Virtual Market6 出展のお知らせと、XR領域での活動について
8/14~28で開催されるVirtual Market6(以下 Vket6)に、私が所属しているデジタルハリウッド大学が初出展します。
大企業、先端コンテンツ企業に並んで、DHUからは学生有志の制作チームで出展。数名の学部生(つよい。たいへん、つよいです)が主体となり、VRオープンキャンパス(公認・非公式です)を実施。ワールドのテーマに合わせた「縁日」のブースとなっており、射的などのギミックも用意しています。
どなたさまも、ぜひお越しください。PCからでも楽しめますが、利用出来る方はぜひ、OculusQuestなどのヘッドマウントディスプレイを使ってご体験ください。
Japan Festi-VR “En-Nichi” DHUブース
ブースでのイベント:
「VRchatで大学講義を聞いてみようの会」
場所:Japan Festi-VR “En-Nichi” DHUブース
第1回:8月18日(土) 20:00~20:45
ClusterGAMEJAM 2021 in SUMMER
そして。この記事を公開する夜に開催される、「ClusterGAMEJAM 2021 in SUMMER」にも協力しています。
ゴールドスポンサーとして協賛し、「デジタルハリウッド大学賞」を設けていただきました。副賞は、学発ベンチャーであるBRAIN MAGIC社のプロダクト「Orbital2」です。誇らしい。
「FLOW DHU」のproduct001と02に登場しているデバイスです(宣伝)。
XR領域での活動について 長い補足
さて、以下は補足です。
DHU事務局長というよりも、デジタルハリウッドで事業開発をする者としての視点、という感じです。祭りが始まるぞ、という高まった気持ちでの勢いに任せてざっくり書きますので、XRの専門家や、VRChat、Clusterなどの中で腕をふるっているクリエイター、エンジニアの方からはなんとも粗い解像度の内容になるかと思います。ご容赦ください。
バーチャルマーケットは、VRChat空間で開催される、世界最大のイベントです。運営はHIKKY社。
DHUも協力しているXRクリエイティブアワードで、2020年度の最優秀賞を獲得しています。(他にも凄い実績、ニュースがたくさんありますが、この記事の中では、紹介しやすいのでPRTimesのリンク掲載に留めておきます。)
最近の代表的なニュースとしては、バーチャルリアリティマーケットイベントにおけるブースの最多数としてギネス世界記録™に認定されました。
ClusterはバーチャルSNSの雄。使いやすく、心理的安全性が高い。マルチデバイスで気持ちよく体験できることや、エンタテインメントイベントでの利用など、設計の賢慮が社会を動かす好例だなあと思っています。
下記は、「現実科学ラボ」に加藤直人CEOが出演した際のPeatixページ。
XRクリエイティブの最先端を日本のベンチャーが走っていることは、凄いことだと僕は思っています。何より、大企業的な資本投下での開発によって起きたムーブメントではなく、所属や立場を超えたクリエイター、エンジニアたちによって開拓されている世界であることが素晴らしい。
XRには特に興味が無い、という方も、テクノロジーのトレンドとして「VRChat」というサービスの名前は覚えておくとよいのではないかと思います。単に「メタバース」という人口に膾炙し始めた概念での理解ではなく、人が動いている具体的な場として知るのがよいのではないかと考えています。そこでの出来事を牽引しているのがバーチャルマーケットと、そこに行き交う人々の営みです。
こちらの書籍がたいへん分かりやすく、お勧めです。(読みながら、ぜひVRChatへ遊びに出かけましょう)
私はさいきん、メタバースや、アバターや、ライブストリーム、デジタルアートなど、DHU発で事を起こすべく動き回っています。
まずは自分が楽しむこと。
XRクリエイティブアワードにも応募してみました。
あえなく2次選考で落選。他の通過作品が凄いのでぜひ9月のアワードをご覧ください。いま何が起きているか、何よりも早く・実感をもってつかめるはずです。
さて、大学の事務局長としての仕事から拡張していって、全体像が見えないので仲間からも首を傾げられてしまうことが増えてきました。EX(エンタテインメント・トランスフォーメーション)プロデューサーなどという怪しい自己紹介を思いついてみたり。名乗らないですが。
なぜ仮想空間でのイベントに入れ込んでいるのかというと、素朴に地政学上のフロンティアであり、これからを生きていくための、すぐ隣に来ている場だと見なしているためです。CGに限らず、映像、2Dデザイン、裏側のエンジニアリング、そして旧来の商いの知恵が、全てそこで再集合できる場所だからです。幸いにして、大学は中立であり、デジタルハリウッドは産学協同がコンセプトであるので、良いと思ったサービス/プロダクトは積極的に活用し、連携していきます。
そういう、ブリコラージュ的なやり方で未来の方へ引き寄せられながら、縫うように成果を出していくのが、生き残り方としては強いのではないか、と思うのでした。
アバターやメタバース、デジタルアートの探求に力を入れているので、いかにもサイバーでデジタル優先の活動のように感じられるのですが、生きていくこの身体が、既に感じている地続きの学校づくりとして、プロトタイピングとそのデモを繰り返しているに過ぎない、というのが自分の実感です。このあたりの次の展開は、またの機会にnote記事にしたいと思います。
長期の構想としては、「DHU2025」に表現しているとおりです。
最後に、さいきんXR領域の事業開発に関連して、上述した『仮想空間とVR』以外に影響を受けた書籍を紹介して終わります。
参考書籍:
以上です。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。
※記事カバー画像について
Arrows制作の大学院キービジュアル「そのビジネスは、世界を幸せにしているだろうか。」(DHGS the DAY 展示)より。