ささやかな反撃 【第十一話】
大きな揉め事から1日が経った10月31日(日)。このまま私が負けるとでも思っているのか?
そうだ、文章を書こう。
合宿が終わり、10月24日の那覇で言われた一言と私の生返事。”今回の日記を書いてよ”という言葉にプレッシャーを感じていたが、このエネルギーの矛先を文章に向けようと感じた。
カフェで文章を書いてみる。結構書ける。文体が私ではない様だ。まるで別の人格の様だ。なんだか、イケるぞ。小さな光を見た瞬間であった。
タイトルはどうしよう。そうだ、俵万智氏の第一歌集から拝借しよう。まだここで焦らない。書いた文章は一晩寝かせることにしよう。翌朝11月1日(月)に投稿。すると、読んでくださる人がいる。師も背中を押してくれた。
以来、文を書くことが一日の予定に組み込まれる。
”狭い考えに囚われないで、時には肩の力を抜いて、焦らずに自分自身の価値を高めていこう”
これは2022年5月10日実施、遠隔アストロキネシオロジーセッションにて、師にいただいた言葉である。私の出生図にある11ハウス太陽と2ハウス土星が90度のアスペクトを形成しており、そこが師のマッスルテスト(応用版。イメージはこの動画)に反応したのだ。
これは良い息抜きだ。
そして11月6日(日)。ささやかな反撃を行うことにした。朝、あるお願いをする。”納戸にあるもの、自分の部屋に移しても良い?”すると、母親は”いいよ”とあっさり。
納戸を空にするタイムリミットの10月30日の晩は過ぎた。しかしやらないよりは良いだろう。というわけで1階の納戸にあるもの全てを2階の自身の部屋へ移すことにした。
ちょうど両親が八幡宮の方まで散歩に行くらしい。これはちょうど良い。さて、やりたいようにやらせてもらうゾ。
外出後、反撃開始だ。自然と胸が高鳴る。納戸を片付ける前の下準備が必要だ。師の師である故・Alan Sales氏が創った通称、”Ω(オーム)音”を納戸の中で再生する。理由は悶々とした気が納戸内を渦巻いている気がしたからだ。ものを移動する作業は1時間足らずで終了。移すだけならそこまでの時間を要しないのだ。しかし、私の部屋はものだらけ。どう寝れば良いんだ、これ?
納戸が空になった所で、忘れてはならないのは空間浄化である。この片付けを行うきっかけとなったデモセッションではセージを焚いての空間浄化を薦められた。さて、セージを事前に買っておこうなんて思っていたら、なんと母がセージを持ち合わせているという。しかも、”ネイティブアメリカンの聖地”との呼び声が高い”セドナ産”との記載がある。まさにピッタリではないか・・。奇しくもそのセージの入手元は、私が水晶を買い求めたお店と同じであった。
納戸内では、Ω音をスマートフォンで再生し、セージを焚く。もちろん、キャンドルにも火を着ける。
共に、2Fの自室もセージを焚く。ここでトラブルが発生する。
着火をして一定時間後、なんとチャコールが自爆を開始。自ら四方に黒い破片を飛ばし始めるではないか。ああ、畳にもハードランディング(焦げた)。セージを焚く貝殻を入れたプラスチックの容器も溶けて、穴が空いてしまった。急いで水を注いで鎮火する。一体、これは何かの暗喩なのか。それともただ単にチャコールが湿気ていた影響なのか。苦難を経て、空間の浄化を完了する。これで一段落だ。
浄化完了も束の間、父は帰宅後、セージの匂いに耐えかねて機嫌を損ねる。何を言われても仕方ない。側から見たら頭の狂った息子なのだから。我慢して我慢して最後に大逆転。これが私のシナリオだ。負けてたまるか。
これぞ、肉を切らせて骨を断つ。このことわざの使い方は正しいのだろうか。