ステーキハウスの風水 【第七話】
お待たせいたしました。いや、お待たせし過ぎたかもしれません。
昭和最後のエロ事師は言う。
何を隠そう、父の名前も“とおる”である。
2022年6月3日(金)、私が初めて受けた師のキネシオロジーセッションにて、山田孝之演ずる映画の鑑賞を薦められた。
再掲する。
10月20日(木)、講座中のデモセッションにて突如現れた風水問題。
久米島合宿が終わっても、私はもう一つの荒波へ対峙する。両親。
部屋を片付ける必要がある。
これが、ここである。その名も、納戸。
これを綺麗にすれば、私の健康問題に風穴を開けられる。
帰宅してからの戦いが、始まろうとしている。
10月21日(金)に久米島合宿を終え、22日(土)、23日(日)と合宿で使用させていただいた会場の片付けと掃除を手伝った。いや、正確にいうと手伝わせてもらったのかもしれない。私は会場への感謝の意を行動で体現したかったのかもしれない。
10月24日月曜日。2日間で片付けを終え、この日の早朝、師を含め、片付けを共にした5人と大事なものがびっちり詰まれたドラゴンセレナで船旅へ。行き先は那覇。
9:00久米島発で那覇到着は13:00前。私の羽田行きフライトは17:00頃である。それまでには時間がある。
フェリーは大潮の影響もあり、揺れた。元船員なのに、酔う。
師はドラゴンセレナを駆り、那覇のご自宅へ。そして私達もタクシーで向かい、その拠点へ荷物の積みおろしを共にする。
そこは、師の邸宅であり、重要な仕事場である。中を拝見すると、風水が徹底的に施されている。梁の角ビーム対策、幾何学模様のカーテン、赤い戸棚等・・。バグアマップに則ったカラーリングや置き物、絵画などが配される。それはそれは、見事の一言である。
師は私に待ち受ける風水問題に対し、この上ないお手本を見せてくれた。
無事に全てのものをおろし、”手伝ってくれた御礼に”と師は沖縄でも指折りのステーキハウスのビーフを皆にご馳走してくださった。また、美味しい食べ方を指南いただき、250gを完食した。
このステーキハウスの創業は1953年。師によると、このステーキハウスは”風水で焼いている(と言っていた気がしていた)”らしい。だから”テイクアウトよりもお店で食べる方が美味しい”とも。つまり風水の力を借りて肉は更に客の舌に響き、物凄い繁盛を連れてくる。
バグアマップでみると、調理場は”愛・縁(ピンク)”と”創造・子ども(白)”のエリアである。入口はマップ右下の”援助・旅行”エリア。そこに飾られる長渕剛のサインは”お土産”に相当するのだろうか。
更に、マップ左下”の啓発・知識(エメラルドグリーン・ターコイズブルー)”には亀の訓なる教えがあり、その真下にあたる”仕事・人生の目的・道”には福澤諭吉翁の”心訓”が置かれている。本当に則っている。
私のマニュアルによると、お手洗いは入口から遠い所が良いらしい。そしてステーキハウスのトイレは入口から一番遠い対角線上にある。しかし置かれている方角は鬼門に当たる北東だ。しかしキレイであったから問題なしなのだろうか。
以上、初心者風水師の鑑定である。
ステーキ、ご馳走様でした。
空港まで送迎していただき、無事羽田へ到着。22時頃実家へ到着した。
タイムリミットである火星逆行まであと6日。
さて、どの様に切り込もうか ─────。