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メガネを外せ 【第二話】

そのSUPを見てからというもの、色々な念が込み上げた。
私は枠組みに囚われ過ぎていたのだ。
この出来事から、私のSUPに対するアプローチは変化していく。

そして天王星的SUPを目撃する数時間前、私はもう一つ大切なワードをいただくこととなる。

2週間の潜在意識カウンセリング中、お隣をご一緒したのはpopさん(仮名)。名前の通り大変POPなお人柄である。実はアウトドア用品販売のプロフェッショナルでもある。

それは講義中ペアでのカウンセリングを練習しているのある一言であった。

”クライアント側(相談をする側)の人はメガネを外すんだよ”
と師は言った。

齋藤慶太キネシオロジーにおいて、筋肉反射テスト(以下マッスルテスト、MTとする)を受ける側の人は貴金属、メガネ、コンタクト、矯正下着、矯正具等を外した状態で行うの原則である。

しかしこの時はMTは行わずに一対一でただ話をするだけである。
私はメガネを着けたままクライアント側としてキネシオロジスト側に(相談される側)話をしていた。

師曰く、”メガネを着けていると、本音も話しにくくなる”らしい。
なるほどと思った。試してみると、確かに裸眼で話す方が右脳優位になる感覚がある。考えずに思ったことや浮かんだことをバンバン話せる。その翌々日から、私は講座中の感想を述べる際はメガネを外す様になった。

以前の私の感想には、下心があった。
”良いこと言ってやろう”とか”ああ言おう、こう言おう”とか、雑念が入り混じった言葉を発していた。しかし、この日以来、私はあまり内容を決めずに講座前後の感想を述べる様になった。
小さなことだが、これも私の枠組みを外す一つの大事な作業である。

そこで私は閃いた。SUPも裸眼で挑めば良いのでは?

9月14日水曜日。潜在意識カウンセリング3日目、3チームに分かれて台風後の荒波を体感すべく、SUPで向かっていく日である。
前日から緊張と不安だらけ。そんな中、前日にpopさんに取っていただいたMTの反応通り、私は裸眼でSUPへ行くことに決めた。

私は7月4日〜7月8日の第一期ホールブレインキネシオロジーでは裸眼でSUPをしていたが、それ以来はコンタクトを着用していた。
コンタクトを着用していた方がカメがはっきりと見られるし、シュノーケリングでは魚達を堪能することが出来る。何より視界がクリアだ。

約2ヶ月ぶりの裸眼で臨むSUP。荒波へ飛び込んでいくのに、周囲が見えづらくて良いのだろうか?心配は尽きないが、やるしかない。

結果は問題なしだった。
左脳人間である私は視覚から無駄な情報を拾いやすい。しかし裸眼で海へ出てみると、無駄な情報を拾わずにSUPに集中出来た。視界がぼやけていても関係ない。周囲の人は見えるし、押し寄せる波に対して感じたままに行動出来るではないか。

私は、五感のうちの一感を不自由にすることで他の四感が冴えるとのこと。
自身の12ハウス水星の相乗効果でもあるらしい。
同じベクトルを持った四感は無敵なのだ。

これは、先生(仮名)にMTをしていただいた時に判明した。
先生について簡単に説明すると、さばへの愛を謳ったTシャツを着こなしてしまう感覚派の男といったところだろうか。
大事なポイントは、呼称は先生であるが生徒であるということ。

先生とは合宿期間中、ほぼ毎日顔を合わせた。しんどい時はだいぶ先生に助けていただいた。食物検査MTに付き合ってもらったり、自身に問題がある時は、セッションの様な形で問題の本質に付き合っていただいた。
本当にありがとう。

正直、あの荒波に立ち向かえていたのかどうかは、自信を持ってYESとは言えない。

しかし、荒波へはなるべく立って前へ進もうとしていたのは確かだ。
帰還した時の私は今までとは異なる、充実した疲労感を得ていたのは確かであった。

そんなこんなで2週間の講座も終盤に差し掛かった9月22日(木)。
私は師のデモセッションを受ける機会をいただいた。
そこでは自身の先祖関連や宇宙人に関することが出てきた。
以前ならエイリアンや宇宙人と言われてもピンとこないが、今ならその存在や現象を信じられる。
その理由の一つは、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演のあの映画。
潜在意識カウンセリング前半を折り返した後の9月17日土曜日、受講生で鑑賞会をした。

映画を無事に観終えることが出来たのは、上映前にキャンドル数十本に火を点けて、上映中は常にセージを切らさぬ様、焚き続けてくれた、あの人のお陰である。
彼は師と共に、人を診る覚悟をがどういうものかということを背中で語ってくれたし、キネシオロジーの本質を自身の実体験を交えて多く教わった。
本当にありがとう。

この漢の口癖は"だいぶいった"である。本気で修正を行う時のみならず、BBQでもこの言葉を用いる。
それは"炭の火が中心部まで行き渡り、火力が安定した"のサイン。
ここまでくれば、ブレーキランプ5回点滅したも同然である。
彼との火起こしにおける達成感は、筆舌尽くし難いものがある。

だいぶいったわ〜

話を戻そう。セッション中の1stレイヤーで出てきたのはなんとあのビルディング。2019年に端を発した私の健康問題は、この建築物の風水と関連することを知ったのだ。
本当にそうなのか?証明することは出来ないが、私の中ではそうであるという確信を持っている。

そしてセッションも終盤に差し掛かり、最後にいただいた言葉は”感じたまま動く”であった。

またDon't think, feel?

出た感情は、動転?
男6人掛かり、ただの恐怖である
安全装置が作動した
ブルース・リー

写真提供:🍄さん、WESTさん

続く


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