もうすでに安心なのです 【第十六話:最終回】
先日、久米島からマンゴーが届いた。多くを学んだ、あの2人からである。
関東で琉球キネシオロジーを学ぶ同士と共に食べてください。とのことであった。
余談であるが、昨年の久米島産マンゴーは不作でほんの少しだけいただいた程度だ。今年は豊作らしい。お二人とも、ありがとう。
ちょうど届いた翌週に皆さんに食べていただく機会があったが、まだ余ってしまう。
そこで私は「マンゴーをいただく練習会」を催すことにした。
その会は私を含め6名にご参加をいただいた。その顔ぶれの中には、昨夏の久米島合宿以来にお会いした方もいた。
昨夏、私はSUP恐怖症に陥っていた中、天王星の様なSUPを披露することで私を窮地から救い出していただいた恩人である。
久米島産のマンゴーは本当に美味しい。
その程良い甘さは、発汗で失われた何かを取り戻してくれるような気がする。
皆で談笑をしつつ、その後は筋肉反射テストの練習を行なった。
前話からだいぶ時間が経ってしまった。昨夏の久米島合宿が終了してから早9ヶ月。私の心身に変化は生じたのだろうか。
夏真っ只中で感じること。それは冷房に強くなったこと。
私は冷房の直風が嫌いであった。電車は弱冷房車の方が好き。しかし今年は違う。冷房のよく効く飲食店やカフェにいても気にならない。弱冷房車では物足りない。暑い。
「何をそんなこと。大したことないじゃないか。」
そんな声が聞こえてきそうであるが、私はエアコンの冷気に打ち克ちつつある。冷えていた体が温まり始めた。
心をフラットにすることに上達を感じた。人によっては、「心を無にする」という表現が当てはまるかもしれない。
「1からわかる! キネシオロジー」P.55にはマッスルテストを行う際の注意点として、「クリアな心で「押すロボット」になりましょう。」との記載がある。これは簡単な様で、気を抜いていると自身の主観や欲がそのままマッスルテストに反映されてしまう。雑念が入り込んでしまったら、結果を導くことは出来ないのだ。
何もこれはマッスルテストに限ったことではない。人間関係や仕事、何事にも当てはまる。自身をフラットに整えることが結果を生み出すこととなる。
マッスルテストを練習するということは、常に自身を整える練習でもあるのだ。
気が付けば、流れに身を任せられる様になったと実感する。
第一話にて、自身でバランスを崩して体調を悪くしたことを述べた。既に用意されていた自然の流れに抗ってしまったが故に起きた結果である。
マッスルテストを用いたセッションで肝となるのは、その反応した通りに進めていくこと、言い換えるならばそのマッスルテストの反応に身を委ねることが重要である。
起きたこと一つ一つに意味がある。起きたことはそのまま受け止めて、次に進もうとマッスルテストは教えてくれる。
また、「楽観的とはなにか」ということが少しずつ感覚的に分かってきた。
2022年の夏合宿を通じて、私は本来楽観的な人間であると知った。しかしずっと自身のことを悲観的人間だと思い込んで生きてきた。今はどうだろう。薄日が差すように、ゆっくりと楽観的とはなにかということが分かるようになってきたのである。
楽観主義とは、なんと素晴らしい言葉であろうか。常に悪い方向から考えようとしていた私を救う言葉である。
まだまだ道半ばである。今後の自身がどの様に変化していくのかが楽しみである。
さて、本編の主題であった風水について。
師の導き出してくれた実家の納戸問題は一進一退である。溜まりに溜まった物たちは一度全て出し切って場を整えたものの、知らぬ間に物が入っていて揉めたりもする。
しかしながら現在は物の出し入れが頻繁に行われる様になり、「ゴミ置き場」は「もの置き場」と変化することが出来た。
動画でご覧いただければ分かる様に、バグアマップで見る自宅の納戸に位置する場所は家族や健康を司る場所であり、ここがゴミ置き場状態であると、自身を含む家族の健康にも影響を及ぼすエリアであった。また、天からの啓示、つまり天啓を得る上でこの場が整っている必要がある。
片付けてから変化は起きたのか。
先述した通り、私の体にはゆっくりと変化が起きている。そしてまだはっきりとしないまでも、将来の道筋が開けてきた。
変わっているじゃないか。
一時、家族の状態は泥沼状態に陥っていた。カオスであった。
しかしあの時正面からぶつかってからこそ、道が開けてきたのである。
まだまだ書きたいことがたくさんある。
しかし、私の好きなジャーナリストは『長く続く作家は知っていることの2割しか書かない』と述べている。
それでは、ここで終わりにしようじゃないか。
とある会報誌にて師が書き連ねた文をお借りして、締め括りとしよう。
もうすでに安心なのです
この世に生まれた時から死を迎えるまで
人生の海を後悔し続けるのですが
その旅を安心して進み続けなさい
創造主のふところに入ってわかったこと
ゆっくり、のんびりと安心することは
さらに輝きを増幅する”光”になるのです
肉体ある時は目先に囚われる事もあるけれど
いまの私は高い視点から地上を眺めています
「焦りはあなたを真理の目から遠ざけます」
”光と器”は旅の安全を約束します
・内側の大いなる安心を感じる
・長い目で結果を観ていきましょう
・与えられるタイミングと時間に感謝
-エイトスターダイヤモンド 会報誌 Vol.105 P.25 ”天声私語” 文:齋藤慶太 より一部抜粋
終わり