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その後のソフトボール部
夏休みは、ニュージーランドへホームステイすると決めて、手続きを進めていたから、部活の合宿なんて頭になかった。
普段の練習なら出ていたけど、入部の当時のようなソフトボールへの情熱は、さほどなくなっていた。
同じ1年のチームメイトは、中学生からの経験者が多く、中には強豪校出身のコもいて、もうすでにチームメイトに勝てる要素が見当たらない。その割には、練習がゆるかったので、「まいっかぁ」と「もったいない」と思いつつ、団体競技ではひとりガツガツやる気を出してもムダなことは、小学生の時に痛いほど経験していたので、今後の部活の在り方を静観していた。
怖いけどキレイな人もいる3年生が引退すると、練習の熱量はさらに下がっていく。そもそも顧問もあまり部活に熱心さは感じなかったし、経験者のみんなの部活参加率が下がっていき、ゆるくなるばかりだった。
隣では、全国大会出場経験のある男子部の中身の濃ーーい練習を、羨ましく眺めていた。
あのくらい練習して結果残せたら、グループ合格での入学でも後悔しない高校生生活だったと、納得できるだろうに。でも、もう私は自分の足でみんなの歩けないところへ行くんだ。きっと誰もやっていないであろうニュージーランドへのホームステイへ。
イタくて恥ずかしい承認欲求(笑)
この高校のレベルに埋もれたくなかったから、必死にもがいていた。ただただ受験失敗の自分を、ごまかそうとしていたのかな。今ではもう、なんてことないことなんだけど。