理学療法士の僕が産業衛生分野に興味を持ったワケ その①
初めまして。理学療法士・作業管理士のikesです。
初めてのnote記事を作成してみようと思います。
今回は、僕の簡単な自己紹介とnoteの目的を書かせていただきます。
1.理学療法士について
僕は、普段、理学療法士として整形外科クリニックで勤務しています。
クリニックでは、主に整形外科疾患の患者さんを対象に医師からの指示を受けて、理学療法を実施しています。
まずは、理学療法士という資格について簡単に説明します。(理学療法士協会ホームページより抜粋しています)僕が取得しているもう一つの作業管理士という資格についても別の記事で説明させていただきます。
理学療法とは病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われる治療法です。
「理学療法士及び作業療法士法」第2条には「身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう」と定義されています。
詳細はこちらをご参照下さい。http://www.japanpt.or.jp/general/pt/physicaltherapy/
養成校(専門学校や大学)を卒業してから、国家試験に合格すると、理学療法士という資格を取得することができます。上記の説明では、運動機能が低下した状態と書いてありますが、実際のクリニックでは、痛みによって日常生活に支障が来した患者さん、スポーツ動作での支障が来した患者さん、介護予防として現状の身体機能、運動機能を維持・向上することで生活レベルを改善したいという患者さん達に対して、関わっています。
上記の全ての患者さん達に、治療体操その他の運動を行わせるかというと、その患者さんのその時の状況に合わせて、ストレッチや筋トレなどの運動を処方することもありますが、場合によっては、あえて運動処方を行わない事もあります。経過の中で症状が改善してきたら、その後は症状の再発を予防するための日常生活、仕事場面など、症状が出現してしまった状況に対しての予防的な関わりも行なっていきます。
基本的に医療機関での僕ら理学療法士が患者さんにリハビリを行うことが出来る期間は、保険制度の中で期限が決まっており、診断名がついた日から150日(5ヶ月)と定められています。なので、限られた期間の中で、目の前の患者さんとどのように関わっていくかという事も考えながら、日々仕事をしています。
2.「産業衛生」という言葉との出会い
その中で壮年期(お仕事をされているいわゆる働き盛りの方)の患者さんともリハビリを実施する機会があります。壮年期の患者さん達は、わずかな関わりの中で症状が改善していくことがあり、僕らが治療するというよりも患者さん自身に気がついていただくように行動変容を促すことで症状が改善する例を多く経験します。もちろん身体機能を改善することで症状が改善される方もいらっしゃいますが、ご自身の身体への正しい気づきやご自身の動作や姿勢のクセの認識を促すことで、自然と良くなっていく方もいらっしゃいます。僕はそのような患者さんとリハビリをしていくことに対して、ものすごくやりがいを感じていました。
壮年期の方々が病院に来なくても良いような予防的な関わりをできないかと模索している中で、「産業衛生」という言葉に出会いました。
「産業衛生」とは、作業環境での労働者の健康を損なうリスク因子を推察、認知、評価、制御することにより、職業に起因する労働者の健康障害を回避する技術・科学とされています。「労働衛生」は広義として捉え、産業衛生は産業保健専門職種に特化した内容と捉えるとわかりやすいでしょう。[予防と産業の理学療法,南江堂,2020より引用]
3.僕がnoteを用いて今後関わっていきたい事
上記の書籍を読んでいく中で、まさに産業衛生分野こそ僕が今後関わっていきたい・むしろ理学療法士として関わることが出来る分野であると思いました。普段の患者さんと関わっている中で、ある程度状態が改善した患者さんはセルフコンディショニングがとても重要であると感じています。僕は簡単な動作・姿勢・しぐさを通じて、ご自身でセルフコンディショニングが出来るように患者さん達に指導を行なっています。
後日、記載します作業管理士の仕事内容と普段行なっている理学療法士としての仕事内容のマッシュアップが僕が社会貢献できる内容ではないかと思い、noteを通じて、ビジネスパーソンや働き盛りの世代の方々を対象にセルフコンディショニングのコツを中心に記事をまとめて、少しでも産業衛生分野に貢献することができればと思い、noteの記事を書いていこうと思います!
普段の生活や仕事場面の中で、簡単に実施できるセルフコンディショニングをkey wordに有益な情報共有ができるように努めていきます。今後、記事を読んでいただく方が少しでもご自身への身体の気づきや健康になるお手伝いができれば幸いです。
長文になりましたが、お読みいただきありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
ikes