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「謙虚さと自信。」


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現代の強烈なジレンマに陥らないためには、「生きがい」が必要。


その「生きがい」とは何かを知りたかったら読んでみて!


では、本題。


ダンガードナー とフィリップ・E. テトロックによる共著・「超予測力 不確実な時代の先を読む10カ条」を読んだ。


予測力を長年研究してきた著者が書いたのがこの本。


著者の研究から、通常よりも遥かに予測を的中する超予測者がいることが判明した。

そこで彼らはどのような人物で、どう予測を立てるかを徹底的に分析した結果、

予測力は生まれつき備わった神秘的な才能などではなく、特定のモノの考え方、情報の集め方、自らの考えを更新していく方法の産物である。


と結論に至った。


そんな超予測者の流儀を知れる一冊。


詳しく丁寧に超予測者について書かれているから、詳細を知りたかったら本を読むことをオススメするんだけど、


俺がこの本を読んで感じたのは、「自分で問いを立てる上手さ」の重要性だ。



超予測者はみんな自分の考えに固執せず疑問をもてるし、その問い立てが上手いんだよね。

たとえば科学者は、お気に入りの仮説を「真実だ」と断じる誘惑がどれほど強くても、別の仮説にもきちんと耳を傾けなければいけない。


そして自分の直観が誤りである可能性を真剣に検討しなければならない。


というのも科学の世界では、仮説が真実であることの一番の証拠は、

その仮説が誤りであることを証明するはずの実験が失敗に終わった結果として得られる”

というケースがよくあるからだ。


だから科学者は、「どんな事実が見つかれば、自分が間違っていたことを認めるだろうか」という問いに答えられなければいけないんだ。


これに答えられなければ、自分の考えにとらわれすぎているサインとなる。



人間は本能的に最初に頭に浮かんだ妥当な説明に飛びつき、それを支持するようなエビデンスを信頼性も確かめずにかき集める。


これを「確証バイアス」と呼ぶんだけど、このバイアスをぶち壊さないといけなんだよね。


そう、予測力を磨きたかったら科学者の問い立てのように、自分の意見が誤りの可能性も真剣に探さないといけないんだ。

つまり超予測者は、「自らの意見とは死守すべき宝ではなく、検証すべき仮説にすぎない」という意識を常にもっている。


だから当然、事実が変われば意見だって変えるんだ。



じゃあ疑問を持ち、優れた問いを立てれる超予測者の根底に流れている重要なマインドとは何か?


それは、謙虚さだ。

そしてこの謙虚さとは、自分には才能がない・知能が低い・価値が無いといった自分を卑下する感覚のことではない。


現実はどこまでも複雑で、物事をはっきりと理解することが仮にできたとしても、それには不断の努力が必要。だから人間の判断には過ちがつきものだという知的謙虚さだ。


さらに、

自分に相当な自信がある人でも、知的謙虚さを持つことは可能だ。
実際、両者を兼ね備えている人は、驚くほど有能だ。
知的謙虚さは優れた予測に不可欠な慎重な検討を促し、自らの能力に対する自信は決然とした行動を促す。


と書いてあったように自信も必要だという。


そしてこの自信とは「自分は絶対に正しい!」という頑固なものではなく、「自分はもっと上手くやれるはずだ」という信念のことだ。




今はちょうどコロナによって事実が変わっているとき。

つまり意見を修正し、方向性を再度検証するときだ。


まだ情報が錯綜しすぎて整理ができないかもしれないけど、知的謙虚さと自信だけは忘れずに戦っていこう。


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