まずい飴、ビリニュス、ちっぽけな私
この前フィンランドとリトアニアという国へ旅行に行った。
フィンランドでは、世界一まずい飴、サルミアッキを買った。食べてみる。確かに、まずい。
それからリトアニアへ移動し、首都ビリニュスの旧市街を訪れた。
丘から、旧市街を見下ろす。広い空に、どこまでも続くオレンジ色の屋根。
こんな、美しい街があるなんて。
あ、私、ちっぽけだな。
ふと、そう思った。
東京にいるとき、私は私の中にしかいない。
たまに、私が私の中で肥大して、息苦しくなる。
でも、他の国に旅すると、思う。私、意外と世界と繋がっているのかもって。
なんでだろう。言葉も文化も違うのに。違うから、そう思うのかも。
知らない風景、知らない言葉、知らない感覚を、一つずつ知っていく。
昨日まで知らなかった風景の前に私はいる。それって結構素敵なことだ。
お土産に世界一まずい飴を買って帰った。
みんなでまずいねといって食べた。まずい。でもそれが愛おしいのだ。
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