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物事の奥を覗くと欲望だらけ
どうも池本です。
娘が私にデレる時とツンの時の、落差とスイッチの変わり方が急すぎて日々翻弄されています。
このnoteは。
「おばけのパッチ」というキャラクターを100年続く新たな文化にし、その世界観を通して最愛の娘へ『新しい可能性』と『おもしろい未来』を贈るため創造している1人のパパクリエイターが、『いま思ってること』を書いております。
というわけで今日は『事象の奥を覗いてみれば、そこにあるのはだいたい欲望』というお話をさせて頂きます。
家に届くサンプルのDVD
私の最愛の娘は現在3才。
そのことをどこから聞きつけてなのか、教育事業をしている様々な企業からサンプルのDVDがたくさん届きます。
お子さんがいらっしゃる方の元には、よく届きますよね。
これまでだと「しまじろう」や「ポケモン」などなど……。
そのあたりが届きました。
例えば「しまじろう」のDVDは、広く教育事業を展開しているベネッセ「英語教育体験版」みたいのが収録されてまして。
普通のママパパさんなら「こんなの届いたよー!」とお子さんに見せて。
子どもが楽しんでいるのを見て「ウチの子がDVD見て英語覚えた!」と喜ばれるかもしれません。
というか別にそれが悪いわけではありません。
無料でもらえたもので、子どもが成長したなら普通に嬉しいもんね!!
私だって嬉しいです。
なんなら私の妻は「このDVDに出てくる教材のおもちゃほしい!」と言って、メルカリで買ってました。
もちろん買う前に相談してくれたし、結果として娘もたくさん遊んでくれたから良いんだけどね!
「ポケモン」のDVDに収録されていたのは、YouTubeチャンネル「ポケモンKids TV」にアップされている動画30本近く。
わざわざDVDに落として配ってくれていて。
動画にはポケモンのアニメ……というわけではなく、英語の歌や日本の童謡の歌に合わせてポケモンたちが歌って踊る動画とか、歯磨きとかを促す動画のポケモンバージョンみたいな……。
子どもの学びに繋がりそうな動画がたくさん入ってました。
娘もしっかりとハマりまして「ボゲモノ!ボゲモノ!!!」と言ってたり、「ゲンガーこわい!」と言っててめちゃくちゃ可愛いのですが。
なんなら私は子どものころポケモンが大好きだったので、娘がポケモンの名前を覚えるのは嬉しいですが。
そんな感じで、ママもパパも子どもも嬉しいDVDが無料で配られてくるわけです。
マーケティングツールでしかない
タイトルや前項で、これだけ壮大に振っているのでお気づきの方もいるかもしれませんが……
これらのDVDは「マーケティングツール」でしかありません。
それが良い悪いという次元の話ではなく、事実マーケティングツールなのです。
「しまじろう」のDVDと一緒についてくるサンプルのおもちゃで、子どもが楽しんだり英語を覚えている姿を見れば、ママパパはそのおもちゃの「本物」がほしくなる。
※大体サンプルのおもちゃは紙でできてます。
そうなれば、ベネッセの「こどもチャレンジ」に入会して、教材やおもちゃを通じて子どもの教育に繋げるでしょう。
「ポケモン」のDVDを見て、「英語や日本伝統の歌を子どもがこんなに楽しんでくれるなら、ポケモンKids TVのYouTubeチャンネル登録しちゃお!」なんて思ったら、すぐボタンをポチリます。
そうなれば、ポケモンの動画を毎日のように子どもに見せてあげることになります。
まるで、「ベネッセ」や「ポケモン」は子どもの成長を第一に考えてくれている素晴らしい企業じゃないか!
……甘い。
甘すぎるのです。
無料サンプルDVDをもらったママパパさんたちがどれくらいここまで考えているか分かりませんが(願わくば理解したうえで子どもに見せていてほしい)……。
これらのDVDは確実に「各企業の売上」に繋げるためのコンテンツです。
例えば「こどもチャレンジへの入会費」「YouTube動画の再生数による広告収入」。
そして「認知の拡大」と「世代を超えたファン層の創造」。
こんなんバキバキにマーケティングツールっすよ。
「ベネッセ」は、未就学児に対応した事業の「こどもチャレンジ」を始め、小中高大まで一貫して教育コンテンツを展開しています。
……心理学と経済学を混ぜ合わせた学問の「行動経済学」ってものの中に「コンコルド効果」というものがございまして、人間は自らが時間をかけて行ってきて行動などが、無駄になっていても続けちゃう……なんてことがあります。
私も小学生のころから大学に入るまでベネッセをやっていましたが、ぶっちゃけほとんどやってませんでした。
※親よ、すまん。
小学生のころ、母に怒られるから少しやってたかな……くらい。
でも約10年近くはお金を支払い続けていたことになります。
ベネッセに。
「ポケモン」は、「ゲーム」「アニメ」「漫画」から子どもが好きになるパターンも多いと思うのですが、これだと近頃の親御さんには刺さりにくい傾向がある(ゲーム=悪、とは全くもって思わないが)。
だからこそ学びがあり、子どもの成長につながるコンテンツにポケモンを混ぜ合わせることで、まずはママパパから「ポケモンって遊びだけじゃなくて、子どもの教育にも役立つものを出してるんだ!素敵やん!」って思わせる。
そうなればもう勝ちなわけですよ。
なぜならママもパパも、「子どもの教育にはお金を使う傾向がある」から。
その後待っているのは、沼のようなポケモンのコンテンツの数々。
ゲーム。
アニメ。
漫画。
服。
カード。
おもちゃ。
ぬいぐるみ。
こういった仕組みなわけだ。
なんかこう聞くと、今度は「え、ベネッセもポケモンもちょっと……」と思う人がいるかもしれないが、もう1つ言っておきたいことがある。
そりゃそうなのだ。
ベネッセもポケモンも「商売」なのだ。
「事業」なのだ。
子どものことを本当に考えてくれて、コンテンツを創ってくれているだろう。
事実、子どもはこれを機に様々なことを覚えていくのだから。
そしてここで生まれた利益は、また良質なコンテンツ制作のために使われていくのだ。
つまり大事なことは、ママもパパもこれらがどうしようもなく抗いようもなく「マーケティングツール」なのだということを理解したうえで使っていく、ということだ。
事象の奥まで考えてみよう
ちょっと熱っぽく書きましたが、言いたいことは2つ。
事象の奥まで考える癖をつけよう
奥にある欲望を理解したうえで使おう
それぞれちょっと詳しく書きます。
まず「1. 事象の奥まで考える癖をつけよう」。
私は26歳の時にマーケティングの資格を取ったときに、その資格のことだけでなく様々なマーケティングや広告などについて学んで以来、この癖がつきました。
例えば…
イオンの中にあるティッシュ配り。
コメダ珈琲店の朝11時までの無料モーニング。
コーヒー頼んだら無料でトーストとゆで卵とかがついてくるサービスですね。
これらを「ラッキーもらえた」としか考えられない人と、「あぁこれは返報性の法則を使ったマーケティング戦略か」と考えられる人とでは、見る世界がまるで変ると思います。
……一応説明すると、「人は何であろうと無料で貰ったり施されたら、その恩を返そうと思う」という行動経済学あたりのお話。
つまりティッシュ配りは「無料でティッシュ配ってあげるから、私たちの商品サービスの話を聞いてね!」だし、モーニングは「無料でトーストとゆで卵あげるから他にも頼んでね!またこのお店に来てね!」って意味になる。
世界はマーケティング戦略で溢れているのです。
少なくとも、プロのマーケターではない私が気付けるほど露骨なマーケティングツールに溢れています。
「めんどくさっ…」と思う人もいるかもしれません。
ただ、少なくともこの記事を読んでくださっている私の周りのママパパさんには、こういったことも考えながら生きていてほしいのです。
知らないと損することばかりだし、知っていれば自分の活動に使えるだろうし。
そして「2. 奥にある欲望を理解したうえで使おう」。
これら事象の奥にある欲望を理解したうえで、それらを正しく使えばいいと思います。
例えばサンプルのDVDが届いて「こどもチャレンジ」に入会する前に、「ここでこれからの時代を生きる力って学べるんだっけ?」とかさ。
子どもの成長や家族のお金に直結する話なので、やはりこれらもママパパさんには知ってほしいです。
と、こんな感じで私いけもとしょうは、日々道を歩いているよというお話でございました。
おかげさまで脳の処理能力はずいぶんと早くなった気がしています。
だって眼に入るもののほとんどに疑問を持っているんだもの。
では。
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