【ラジオ】帰国まとめ 〜パリでの凡ミス〜
隔月で放送しているラジオ「イタリア通信」。
今回は放送後記の後篇を紹介します。
日本からの帰国は、エールフランスを利用して、
関空からパリ・シャルル・ド・ゴール空港を経てフィレンツエに入るというルート。
パリには夕方に到着。乗り継ぎがなんと18時間もあるんです。
わざと、このスケジュールを選んだんですが、その理由が、
パリを見たことがない!!
これまでパリを観光する機会がありませんでした。
コロナというのもありますが、それ以前はテロの心配もあり、
大きな都市はなるべく行かないようにしていました。
こんな素晴らしい乗り継ぎの便があるんだと気づき、
わざわざこの旅程を選びました。
パリ18時着、翌朝13時発の予定で夜から朝までを満喫する計画です。
ヨーロッパ在住人であるために、パリの空港で入国審査を受けます。
パスポートを見て、ハンコをポンッ!これで終了。
ワクチン接種の有無や滞在許可証を聴かれることもありませんでした。
以前と変わらない旅行、いや、以前より遥かに速く手続きが出来ているのかもしれません。出国にはあんなに時間を要したのに、どういうことだろう。
寄ってらっしゃい見てらっしゃいという大盤振る舞いか。
空港を出てからが本番!
スーツケースは、フィレンツェで受け取ることにしていたので身軽。トイレでガラガラの荷物を飛行機用から移動しやすい旅モードに。ジャケットを羽織り(寒かったので)いよいよ出陣です。
関空を出る前に、セーヌ川近くにユースホステルを取りました。
そこまで向かうんですが、パリの真ん中までは
電車が便利だということで、空港内のWi-Fiで全て検索。
切符を買い、みんなが流れる駅の方へ向かいました。
空港から街までは地下鉄で一直線。簡単!
大阪の方がややこしいと思います。
梅田から関空まで行くのに、ギブアップして友だちに
ビデオ通話で遠隔案内してもらいました。
Googleマップはあっちいけというけれど、目の前に駅があるのに、なんでー!って。
外国人ならもっと大変だろうなと思います。
さて、地下鉄を乗り換え、出てきたところが見たことのある通り。
大通りの両側に大きな白い木が連なるもしや…
後ろを振り返ると白い凱旋門が見える!!
おぉ〜!!シャンゼリゼ〜!!
一気にテンションが爆上がりました。
ここから、高級ブランド店の前を通り宿まで少し歩きました。
無事に到着。時間は21時を過ぎていました。
夜遅いと出歩かないでと言いますが、
エッフェル塔見ずには眠れません。
イタリアで夜の歩き方や危なくない方法は習得しています。
気をつけながら、キョロキョロしながら闊歩します。
セーヌ川へ向かって歩きました。
行き交うボートの向こうに…
黄金色に輝く塔が建っていました。
最上部にはサーチライトが両手を広げるように光を放っています。
まるでジュディオングがぐるぐる踊っているようでした。
少し川沿いを歩きました。
この角度から、木々の間から、橋を込みでなんて、何枚撮ったことか。
どこから見ても美しい写真しか撮れません。
そして凡ミスは翌朝起こります。
鼻息荒くこうしたまま満足してホテルへ戻り、
すぐに寝ました。
飛行機が正午の便なので、早朝から街を散策しようと朝5時に起床。
パリでの一番の目的は、美術館でも博物館でも街散策でもない、
「クロワッサンを喰らう!」
これまで、気になるお店をGoogleマップに印をつけてきました。朝早くから空いているお店もチェック済み。
ヨシッ!と準備をして6時には外へ出ようとした時のこと‼︎
外を見ると真っ暗!
ハッ‼︎ と、ここであることに気づくんです。
なんだと思いますか?
ヒント、パリはイタリアよりも北西側にあることを。
場所が西へ行くと…
日の出時刻が遅くなる!
ここまでは、観光あるあるだと思うんです。
ですが、私は10年もイタリアに住んでいながら、これを忘れていたんです。
10月下旬にサマータイムが終了することを。
行ったのは、この直前だったんです。
では一体何時だったのか。
10月下旬のパリの日の出は、
8時27分
遅いッ!!
朝の光が眩しく輝く中、ボンジュールの声をあちこちで聴きながら、歩く姿を想像していました…
この翌週には、サマータイムが終わり、
一時間前のビルので、日の出は7時半になるんです。
でも今現在は8時とまだ遅いですが。
これから海外旅行を予定している方はどうぞ、
この時間のことを念頭においてください。
地域によって日の出日の入りが変わることを。
スタジオからは、「日本から出国する人たちは
その辺りを把握していくはず」と言われましたが、
この点は、抜けやすいところ。
こんなミスがあることをあなたにお伝えします。
で、現実の風景はというと、
午前6時の暗い中、ガラガラとバッグを引いた東洋の女が街を歩いている。
騒音は私だけが鳴らしている暮らし静まり返っています。
まだ夜の気配そのままの街は、暗すぎてか犬の散歩をしている人はいない。
わずかにランニングしているや少しの交通量はありました。
カフェもやっと電気がついたくらい。今から椅子やテーブルを並べようかという頃。
向こうに見えるであろうエッフェル塔はというと、
消灯中で見えない!
おしゃれなセレクトショップや雑貨屋など、小さな商店が並ぶ通りを歩いていると、先に淡い光が漏れるお店がありました。
近づくといい香りがするんです!
暗くたって、パン屋はやっている!と信じて暗い道を歩いてきました。
表で既に食べている人がいました。
ボンジュール!と挨拶し女性に「クロワッサンシルブプレ!andコーフィープリーズ!」と言う。すると、「マダム、砂糖はいる?」なんて会話もしました。
外の席へ持って行き、すぐさま食べることに。
手に取った瞬間、まだ暖かいんです!
一口かぶりつくと…サクサク、パリパリ、ふわふわ!!
もう、白目になるくらい、あの世へ行きました。。。
目を瞑って、しっかり味わう。食べている瞬間はもう、にやけてしまうほど別世界でした。
まるで、マッチ売りの少女がマッチをつける間だけ夢を見るように…
最初から、絶品クロワッサンを味わうことができました。
二つ買い、次のパン屋を目指す。
途中、エッフェル塔の下までいき、写真撮影。朝7時半の時点で、
うっすら空が明るくなってきていたけれど、こんなところで待っていられない…
ここから地下鉄乗り場に行く途中も、あちこちでカフェを探しましたが、思っていたのとは違うコンビニのようなお店ばかり。オフィスが近いからか軽食や小型スーパーがほとんど。街の小さなパン屋はあれ以降出会えませんでした。
そして、北駅に行けばカフェが多くあるようなので、パリの贅沢なモーニングを食べようと行きました。
結局、目的のものには出会えませんでした。
ですが、朝に食べたクロワッサンが衝撃的すぎてもう惚れたままポーッとなっています。
それから早めに空港へ戻り、無事にイタリアの家まで帰ってくることが出来ました。
最終的に、6つのクロワッサンを持って帰りました。
大満足の初パリ。
また必ず行こうと思います。
やはり、パリは女性同士の方が見る趣味が合うと思うので、
友だちと行こうと思います。近々の目標にします!!
以上、ラジオの内容をお届けしました。
もし、ラジオを聴いてみたいという方は、
radikoで聴くことが出来ます。
香川県の西日本放送ラジオ
2022/11/16の「チットチャットラジオ」
15時すぎからのイタリア通信というコーナーです。
圏外の方は有料になります。
もしご興味がありましたらどうぞ。