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愛着する

いろんなものに愛着する。

1枚のTシャツをひと夏ずーっと毎日洗っては乾かして着たことがあった。そのときはどうしても、そのTシャツじゃなきゃ嫌だったのを、よく、覚えてる。

今は、水色の麻の襦袢と、今日着ている紬単衣。

麻襦袢は、もう、布としての寿命を迎えていることにもうすこし早く気がついて洗い張り仕立てかえすればよかったけど、裾が擦り切れて縫い目も限界まで頑張ってて、もうダメなんだけど手放せない。

肌触りが愛しくてまた着ちゃう。

紬単衣は染みがあちこち目立つのだけど、朝になるとまた着ちゃう。

愛着しがちな人はもっとたくさんのものに愛着の対象を広げればいいんです。と、どこかで読んでなるほど、と思った。

愛しいものが増えると幸せだ。

わたしは前に行くぜ。またね。



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