競合の悪口を言わない人は魅力的に思える
VCとして様々なプレゼンを見ているのですが、基本的に全てのプレゼン資料には「競合との比較スライド」があります。
ポジショニングマップで表現していたり、競争優位性について解説していたり、まあその辺りは人それぞれなのですが、その際に共通して思うことを一つ書いておきます。
それは「競合の悪口を言わないほうが魅力的に思える」ということです。
プレゼン時の態度というのは往々にして人の性格がよく出ます。
その際に、「人は人、ビジネスはビジネス」ということを理解しておらず、競合だから、敵だから、という感覚で、その会社について汚い言葉でネガティブな表現をする人がたまにいますが、そういう時、あまりその人に対してポジティブなイメージを僕は持ちません(あくまで個人的な感覚ですが)。
そうではなく、競合についても、良い面悪い面を説明し、自社と比べて有利な点、劣っている点などをフラットに説明してくれたほうがずっと好感をもちます。
なんなら競合に対してポジティブな表現をして歓迎しつつ、適切な差別化を示してくれると、更に良い感じを僕は受けます。
この事は結構若い年代の人は意識しておらず、強い姿勢が出てしまっている人が度々見られます。
僕ら見る側としては、そういう若さも別段否定はしませんけれど、それでもちょっと振り返ってもらえると嬉しいなあ、と思うところがある次第です。