【ドラクエⅠ④】勇者って確定申告するのだろうか?【確定申告】
□前回のあらすじ
勇者だって、一人の個人事業主だ。
だから、確定申告をして納税しているはずだ。
なぜ、僕らは、勇者の申告を見たことがないのか?
それは、申告期限前に冒険を終わらせているからだ。
事業所得は、冒険の始まりと終わりのストック(財産)の差を計算すれば良い。
ただ、私的支出が全く無いことを証明する必要がある。
そのための条件は、いったい何だろうか?
□勇者が確定申告するための条件
勇者のストック(以下、財産と言う)に注目して、確定申告しようとしている。
冒険の始まりと終わりを比較して、増えた財産を事業所得とするのだ。
そうするためには、私的支出が全くないことを証明する必要がある。
現実世界では、絶対に証明不可能である。
ところが、勇者なら出来るのだ。
なぜなら、以下の条件を満たすからだ。
①勇者は、プレーヤーから常に監視されていること。
②手持ちゴールドを、常に正確に把握していること。
以下、具体的に確かめたい。
①勇者は、プレーヤーから常に監視されていること。
第一条件は、勇者がいつもプレーヤーから監視されているからだ。
※通常の確定申告では、「家事関連費(私的支出)」という考え方がある。
仕事で使用する割合によって、必要経費を決める。
(例)賃貸マンションの半分を仕事場にしているなら、家賃の半分が経費みたいな感じ。
そこで、ドラクエをプレイしたことがある、あなたに質問だ。
「勇者が、個人的に支出した場面を考えつきますか?」
例えば勇者が、喫茶店に行って、ゴールドを支払った場面を見たことがあるだろうか?
私には、全く思いつかない。勇者は四六時中、勇者だ。
私的時間は無い。ということは、私的支出が無い。
なぜなら、他でもない、あなたがずっと見張っていたからだ。
これが第一条件である。
②手持ちゴールドを、常に正確に把握していること。
第二条件は、手持ちのゴールドを常に正確に把握していることだ。
なぜか勇者は、常に正確なゴールドが表示され続けている。
文字通り、死闘を繰り広げ続けているにも関わらずだ。
1回1回の戦闘が終了する毎に、お金を数えているのだろうか?
勇者は「現金出納帳」の作成方法を学んでいるに違いない。
相当、特殊な訓練を受けているのだろう。これが第二条件である。
□実際の所得計算について
以上、勇者は、これら2つの条件を満たすので、私的支出は全くないと言える。
よって、財産の増加額を事業所得にすることができるのである。
それでは、今回は「ドラクエ1」を参考に事業所得を計算してみよう。
冒険の始まり(期首)財産と終わり(期末)財産の差額を調べてみる。
(1)期首財産について→王様の部屋にある3つの宝箱の合計
①ゴールド ・・・120G
②たいまつ ・・・ 4G(売価)
③かぎ ・・・ 26G(売価)
合計 ・・・150G
(2)期末財産について→竜王を倒したときの最強装備
①ゴールド ・・・10,000G(クリア時の推定ゴールド)
②○トのつるぎ ・・・??
③○トのよろい ・・・??
④みかがみの盾 ・・・7,400G(売価)
⑤りゅうのうろこ・・・10G(売価)
合計 ・・・??
□次回予告
ここまで来て大変なことに気付いてしまった。
「ロ○のつるぎ」と「ロ○のよろい」の売価が分からない。
当たり前だ、宝箱から拾っているからである。
売価が分からないと期末財産が分からない。
このままでは、勇者は確定申告できない。どうすれば良いのだろうか?
(⑤へ続く)