問われるまで気がつかない「越境力」のススメ―境目(ボーダー)を越える5つの資質
言うまでもなく生成AIなど、ビジネス環境は急速に変化しています。そのため、特定のスキルや知識だけでは対応しきれない複雑な課題が増えています。そこで、転職などで「他のヒトとちがう能力は?」と問われるまで気がつかないのが「越境力」です。もしあなたが社会人10年選手くらいで(30歳代)キャリアのネクスト・ステージに悩むのであれば「越境力」を鍛えてはいかがでしょうか?
1:よくあるビジネスマン・3つのタイプ
多くのビジネスマンは、次の3つのタイプに分類できます。
①:再現性のヒト:
既存の成功パターンを再現し安定的に成果を上げる人。効率的に業務を遂行する。
②:共感力のヒト:
他者の感情やニーズを理解し反応を集めるのが得意な人。優れたコミュニケーション能力を持ち、PULL型のフォロワーシップに長けている。
③:創造力のヒト:
革新的なアイデアやソリューションを生み出すことが得意な人。クリエイティブな視点で新しい価値を創造する。
①〜③の能力だけでは解決できないのが「前例のない問題」に直面した場合です。そんな時に求められるのが「越境力のヒト」ではないでしょうか。
2:越境力とは、主に以下の3つの分野で「境目」を感じさせない動きが出来るヒト
①:国境・地域・エリアを越境する
異文化理解と適応力
異なる文化や価値観を理解して柔軟に対応できる力。国際的な視野を持つことで環境が変化しても活躍できる。
②:趣味・嗜好・言語・性別・年齢を越境する
ヒトが好きで、新しい出会いを恐れず、未知の領域に飛び込む勇気と探究心がある。
③:職業・スキル・専門分野を越境する
異なる分野に興味を持ち、知識や教養を育み、それらを組み合わせて新たな解決策を見つけることができる。
3:「越境力パーソン」のメリット
現代のビジネス環境は急速に変化しています。そのため、特定のスキルや知識だけでは対応しきれない複雑な課題が増えています。越境力があるヒトは以下のような特徴があり、逆境を超えたり、思いもつかない解決策で成功に導いてくれます。
①:複雑な問題解決
異なる視点から問題を分析し、従来の方法では見えなかった解決策を見つけることができる。
②:キャリアの柔軟性
異なる業界や職種への転職やキャリアチェンジがしやすいため、キャリアアップの幅が広がる。
③:広い(グローバルな)視野
国内だけにとどまらず海外でも活躍できる力があるので特定エリアにとどまらない視野の広いネットワークが築ける。
4:「越境する力」の5つの資質
① 勇気:
新しい領域に飛び込むためには、まず勇気が必要です。慣れ親しんだ環境やコンフォートゾーンを離れることは容易ではありませんが、そこを恐れずに一歩踏み出すことが重要です。「勇気」は、ビジネスにおいて一番大事ですが、一番難しい。「果たすべき勇気」が必要だからです。(愚かな勇気・蛮勇とは違います)
② 好奇心:
越境力を高めるためには、新しいことに興味を持ち続ける好奇心が重要です。面白がる。多様な分野に関心を持ち、探求することで幅広い知識と視野を広げることができます。
③ 地道な努力・継続力:
・鈍感力・反復力:一度の挑戦で結果が出なくても、地道な努力と継続力を持って取り組むことが重要です。越境力はハックしない方がいいです。時間をかけて培うと身につきます。生産性を求めてインプットを小さくするような「短期的な生産性」を求めると上手くいきません。
④ 柔軟性:
・異なる状況や環境に適応するための柔軟性。変化に対して柔軟に対応し、新しい環境でも成果を上げる力を持つこと。アタマが柔らかいこと。
⑤ コミュニケーション力:
異なる文化や背景を持つ人々とのコミュニケーションを円滑にする力も重要です。効果的なコミュニケーションを通じて、協力関係を築くことができます。
5:人生の演ずる役割から「越境」を考える
もし30歳を超えて、キャリアのネクスト・ステージに悩むのであれば、「人生の演ずるべき役割」を考えてはいかがでしょうか?ここで言う「越境」とは、他の領域と掛け合わせることで新しいバリューを生み出すことです。
現在とは違う「職種」に抜擢するのは上司です。これは自分でコントロールはできません。自分の役割を再定義をする。そんな「人生の演ずるべき(果たすべき)役割」に視座を変えると、見えてくる場合があります。それは、「もともと持っている自分の才能を違う領域で活かすこと」です。「は?」おまえナニ言ってるの?状態かもしれませんが、もう少々お付き合いください。
これは攻殻機動隊の中のセリフです。「ガイノイド暴走事件」の担当になったバトーは「なぜ所轄が捜査しないのか?」と疑問を持ちます。バトーが所属する公安9課は首相直属のエリート部隊だからです。本来であれば暴走事件の担当ではありません。自分たちは選ばれた特殊な存在。そんなシゴトは所轄のシゴトだと思っている。
その疑問が拭えないままバトーが「なぜ公安9課が動くのか?を除いて理解したつもりですが」と言うと、荒巻課長は「理解だと……?理解なんてものは概ね願望に基づくものだ」と返すのです。
つまり自分の担当領域という視点で考えていたことに対して、痛烈な指摘で言い返される。
「おまえの視野は狭い」と。
解決策が見えない。どうすればいいか解らない。正解を求めれば求めるほど見えなくなることがあります。本質的な視点を得るためには「何かを飛び越えなければならない」。それに気がつくには、荒巻課長の厳しい一言が必要だったのです。
厳しい指摘を「どう受け止めるか?」で人生は変わります。
「自分の演ずるべき(果たすべき)役割」に気がついて、はじめてバトーに「見えてくるもの」が湧き出てくるのでした。ルーティン化しつつあった自分の役割ではなく、本当に自分の才能や能力を活かすのが解決への道だと。
この状況って「転職したいけど、暗中模索で、希望の転職先に恵まれない」状況に似ていませんか?
「挫折による引きこもり→リセット」という「懲りない繰り返し」を重ねても「何か」は見えてきません。誰かに「問いかけられて」はじめて気がつく場合があります。しかし適切を少しだけ超える「負荷」を「自分の否定」や「自分への非難」と受け止めてしまうと、視座を変えることのチャンスを逃してしまいます。
藻掻ねば「何か」は見えません。これが視座を変える機会なのですが、あなたは「失敗を恐れて」この機会を見逃していないでしょうか?
正解を「直線的に」目指していると「理解なんてものは概ね願望に基づくもの状態」に陥りがちです。
もしキャリアのネクスト・ステージに悩むのであれば、「越境力」を鍛えてはいかがでしょうか?
なぜこんな話しを書いてるのか?と言うと「広報はなぜ越境しないのか」を書こうと思っているからです。上手く書けるといいのですが、さてどうなることやら。
またnoteでお会いしましょう。
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