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東京湾の風が追い越していった #WaseiSalon

心優しい配慮とか。
仲間を大事にする気持ちとか。
人として大事な『何か』を感じている。

荒んだ資本主義の砂漠に、こんな安らぎの地があったとは驚かざるを得ない。

まだまだこの国は捨てたもんじゃない。希望という夏休みが確かにあった。

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たまたま週末を東京で過ごす事になったので
over50枠で(そんなのは無いけど)エントリーした。残り数名だったのでラッキーだったと思う。

Facebookイベントページを見ると、noteで繋がった人たちが結構たくさん居たのと、8/10に福岡で行うトークイベントを WaseiSalon 藤村さん・鳥井さん・平山さんとやるのでお会いしたくなった。いつものように腰軽めな感じで屋形船の船宿へ向かった。

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ボクは若い頃、屋形船の船宿の横に立つマンションの7階に住んでいた。そこは4隻くらい持っていて、夜になると続々と屋形船が帰ってくる。窓から三本締めの『チャチャチャ!チャ!』と手拍子が窓から聞こえてきて『ああそろそろ8時だなぁ、ご飯でも作ろうか』と思うのが、週末の儀式だった。

バブルが弾けてしばらくは、日本の景気も良くないと言っても、今みたいな停滞感じゃ無くて、だらだらと無駄なバブル感が残っていた。『屋形船でも乗ろうか』と可愛い女子を集めて夏遊びをするオジサン達が、白金のバー辺りにはゴロゴロしていて、23〜24歳の夏はそんな感じだった気がする。もう30年前の出来事だ。「港区おじさん」は当時から生息していたと言える。

あの頃は、まだ東京湾花火大会が開催されていて(1988〜2015年)たしか16時には水域指定まで出ないとならないので、15時くらいに集合したと思う。北品川とか田町とか立会川あたりの屋形船が、一斉に東京湾へ繰り出す様相は、大漁旗の漁船軍団がせり出すのに似ている感じで『江戸ってイキでやんすなぁ〜。てやんでえ!この野郎!』とか酔っ払って、はしゃいでいた。夏に乗る屋形船とは力(power)と粋(センス)の象徴だったと思う。ま。どーでもいいけどね。


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目指す『船清』さんに着くと、屋形船船団がズラーっと並んでいる。受付コーナーでは既に楽しげな WaseiSalon 今回の発起人の平山さんや鳥井さん、長田さんが番号札を作っていた。

缶ビールを見つけたので、プシュっ!と開けてのみながら、30年前の仕事っぷりを思い出していた。屋形船って、三本締めに象徴される会社の宴会のイメージも強かったから。

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ネットもスマホも無く、せいぜいガラケーの時代は、人間関係は、地続きな『職縁』『地縁』くらいで、あとは『飲み屋の縁』くらいしか繋がりようがなかった。肩書や、学歴がその人の人格まで表す時代だったと思う。今から考えると信じられないくらい多様性なんてなかったし、大袈裟に例えてみれば、社会主義的な資本主義社会だったのだと思う。当時は「情報とは独占にこそ価値」があって、『情報とは共有に意味がある』現代とは大違いだった。

もし時間があれば、松田優作さんの最後の映画『ブラック・レイン』を見てほしい。組織の枠を飛び出せずに葛藤する刑事を高倉健さんが演じているが、アメリカ人から見たら日本はなんともケッタイで滑稽な人たちに見えていたと思う。そんな職場環境だった。

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屋形船に乗ると、自己紹介が始まり、note読んでますとか、Twitter見てますな人たちが沢山いて、興味関心で繋がって、出会って、話をして、色々なハナシが行き交う「場」がある。なんて素晴らしい時代なのだろう。非公式noteオフ会に参加した時(まだ昨年の春の事)から感じているのだけど、みんな自己表現というか、プレゼンテーション・スキルが高いなぁと感じる。そして『何をアウトプットすると』どんな反応をするのかよーく考えているのがわかる。能動力も高いし、気も効いている。そしてココロがある。ココが素敵だと思う。


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リード役の平山さんの優しさと自由さとフラットな感じや、しっかりとどんなボールも受け止める長田さんの進行や、キッチリまとめ上げる包摂性の成熟度が『ん?何歳ですか?』と思わせる鳥井さん、そしてWaseiSalonのショーケン的な服屋三浦さんや、松田優作的なたっけさん(勝手に命名)やんちゃな2人に揉みくちゃに弄られたのも楽しかった。具体的には恥ずかしすぎて書けないが『◎◎マツ』と呼ばれたのは初めてだこのヤロー!嬉しいぜ!また飲んでね。一緒に乗せてもらった30名の皆さん、あの日を忘れません。

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屋形船がお台場方面へ出ると、屋形船の屋根に登った。レインボーブリッジの先、ビルの谷間に沈む夕陽がキラキラしている。ボクを背中から爽やかな風が追い越していった。本当に清々しい風で、愉快な時間だった。

僕なんかが、WaseiSalonを一言で言うのは憚られるけど、あえて言うなら『おたがいさま』の気持ちを忘れずに信じているチームかもしれない。

これから10年後、みんな活躍してそれぞれの道を歩んでいくだろう。そしてあの夕陽を思い出す日が来るかもしれない。青春のカケラは消えそうなくらい危うくて儚い。桜は散るから美しいのに似ているかもしれない。だからあの時間を分かち合いたくて、飛行機の中で書いている。

青春とは年齢に関係なく心のありさまを示すと言うけど、間違いなくover50の青春を味あわせてもらった。感無量と感謝でいっぱいです。

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そして、新メンバーを募集して第2期に入るWaseiSalonにエールを贈ります。
#あの夏に乾杯
また世界のどこかでお会いしましょう。

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#WaseiSalon

長田さんお疲れ様でした!今読んだ!







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