お説教とみのむし
我が家はシングルベッドを二つ並べている。
ベッドとベッドの境目がわかるので、わたしエリアと夫エリアが漠然と決まっている。
本日21:30頃、夫の突拍子もない思いつきにより、平穏が脅かされた。
なんと、不可侵領域であるわたしエリアを夫が占拠してきたのだ!
許すまじ夫!まじ卍!
全てを包み込んでくれる枕、肌触りのよい毛布、リネンのシーツより数倍は保温性が高くてふっくらしているシーツ。これが夫の理想に向かい、アップデートし続けた夫エリアのベッドである。
わたしの就寝環境より、数ランク上の就寝環境が整っているにもかかわらず、夫はわたしのエリアを占拠したのだ。
わたしはめちゃくちゃ叱った。
お説教というに相応しい、叱り具合。
でもなぜだろう。
夫は叱られているのに、無邪気にはしゃいでいる。
叱れば叱るほど、きゃっきゃ騒ぐ。冷たい足先をわたしにくっつけてはしゃぎ、本来頭のあるべき位置から90°回転した位置に頭をおき、挙げ句の果てには掛け布団をひっぱる。
2歳児といい勝負ができそうなほど、シリアスをぶち壊すことを楽しんでいる。
効き目がないので、叱ることをやめた。
叱ることを諦め、自分の布団に移動すれば、被り布団をかけてあげるよと誘導してみた。
すると、どれだけ言っても聞かずにはしゃいでいた夫が、急に自分のベッドへ移動。
こたつの中の猫のごとく丸まって、毛布に包み込まれる瞬間を待っている。
宣言通り、毛布・掛け布団・掛け布団の順でつむじからつま先までしっかり隙間なく、布団をかぶせてあげた。
夫は10秒で寝た。
人間って自分のメリットが明言されていれば、動いてくれるんだなと、実感した。
夫婦円満の秘訣もギブにあり!
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