自己紹介と服の遍歴⑥自分らしさを見つけてレイヤード古着おばさんになるまで
こんにちは。パーソナルスタイリストのサトミです。
前回は最終回詐欺をしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。心よりお詫び申し上げます。まるで何度も閉店セールを繰り返す某紳士服チェーンのようですね。もうしません。
これが真の最終回です!!!毎回真面目に全部読んでるみんな、まじお疲れ!!
それではスタート🕺
古着に出会う
「自分が本当に着たいスタイルがわからない」という、なんともモラトリアム全開なお悩みが最後に残りました。
モード系は好き。でも全身真っ黒、コムデギャルソンや.ヨウジヤマモト、UN3D、UNITED TOKYOみたいな、ゴリッゴリのモードはなんか違う。
でも普通の雑誌に載っているような、感じのいいナチュラルきれいめおしゃれはもう私にとっては物足りなかった。
んーーなにがしっくり来るんだろうーーと、いろんな系統おしゃれさんを引き続きウォッチし続ける。
そして気がついたことがもうひとつ。
国内外問わず、おしゃれな人、古着着てる説。だいたいコーデのどこかに古着が入っている。
私の夫は全く服に興味がないのだが、夫のお友達にそれはそれはおしゃれな方がいらっしゃってその人も古着好き。
私の好きなブランド、アメリヴィンテージも古着から着想を得たデザインが多い。(もはや名前にヴィンテージ入ってるしな)
よし、古着屋さんに行ってみよう。
例の夫のお友達におすすめのお店をいくつか教えてもらい、自分でもGoogleマップとInstagramを駆使して良さげなお店を探し回った。
「店員さんが冷たい」「初心者に厳しい」とレビューされているお店は全力で避けて、いざ突入。
何の看板もない、雑居ビルやアパートの一室のような、これ、不法侵入で通報されませんよね?みたいな秘境にもめげずに足を運んだ。
今ルミネや伊勢丹で売っている服にはない奇抜なデザイン。職人の手仕事と思われる超絶細かい刺繍。誰が着るねんっていうツッコミ待ちなんか?と言いたくなる配色や柄。
(そうじゃない古着もたくさんありますのでご安心を)
お店に綺麗に並べられたそういう古着を見た時に、私はハッとした。
お母さんやおばあちゃんが若い頃に着ていた、デザインは古い(バブリー)けど質はいい服。おばあちゃんが余り毛糸で編んでくれためちゃくちゃ多色のニット。(私には手編み大得意母方おばあちゃんとお洋服大好き父方おばあちゃんの2人がいました)
そういう服を、どうにかいい感じに着こなせないか試行錯誤していた高校〜大学生の頃を鮮明に思い出した。(①を読んでもらえるとわかります!)
また、私がちょうどブラック企業で鬱になっていた頃、ファッション大好き父方おばあちゃんが亡くなり、彼女が持っていた大量の服を当時の自分たちではどうすることもできず、泣く泣く買取業者に引き取ってもらったことも思い出した。(一部は形見としてもらって、今でも大切に着ています)
懐かしさと恥ずかしさ。コーディネートできた時の喜び。
あの時もっと頑張っていたら手放さなくても済んだのに、
という罪悪感や悔しさ。
それらが一気に押し寄せてきて、何ともいえない気持ちになった。
これだ。私のルーツはここにあった。
昭和の服、お手製の服がダサくて芋臭くて嫌だったけど今の私には結局これがめちゃくちゃ懐かしくてほっとする領域だった。
当時は着こなせなかったけど今はイメコンも知っている。メイクだってできる。お洋服の個性を活かすことができる。
そしてまだここには書いていなかった私のもうひとつのコンプレックス。それはこの「パッとしない、証明写真の見本のような昭和顔」。
つまりこの顔そのもの。ソフエレあるあるでもあるけど。
華やかなワンピースを着て「バブルの人」って笑われたり、(②参照)会社のセクハラおじさんに「古風な美人ですね」と言われたり
(褒める文脈だったが、セクハラおじに言われたことでトラウマ化)隙あらば昭和にタイムスリップしてしまう、忌々しい、この顔。
でも、古着を試着して気がついた。
この無難な昭和顔だから、癖の強い古着を着ても派手になりすぎずに、どこか上品にまとまる。
と、自分では思っている
それからはもう気が狂ったかのように古着屋さんを開拓し続けた。今もしている。
開拓するたびに、古今東西ありとあらゆる服を見ているセンスの塊の店員さんに出会う。
大した知識もないのに果敢に店に入ってくる私にも、皆さん気さくに丁寧にアイテムの歴史、セレクトした背景、スタイリングの仕方を教えてくれる。(ほんっとうにありがとうございます)
凡人には思いつきもしないような色や柄の組み合わせ、全く異なるテイスト同士のスタイリング。店員さん達のそういう提案を常に見ていたおかげで、徐々に私自身のスタイリング力も上がって行った。
気がつけば新しく買う服の半分以上は古着になった。
最初は「おしゃれになりたい」という煩悩による古着デビューだったけど、ありとあらゆる古着を見て、
ああ、私はとにかく服が好きなんだ。面白いデザイン、変わった素材、もはや似合う似合わない関係なく、いろんな古着に出会うことそのものがもうありえんほどに楽しい。
シンプルなアイテム同士でもレイヤードすると全然違う雰囲気になったり。一見すごい柄や色でも配色次第ではきれいにまとまったり。全く異なるテイストのアイテムをあえて組み合わせて、エッジの効いたコーデにしたり。
レイヤード、無限大っ…!どうレイヤードするかっ…そこに個性が…宿るっ…!(カイジボイスで脳内再生してください)
と気がついた。
そうしているうちに「私らしさって何だ?」と悩むこともいつの間にか無くなった。
現在
やっと最終章だぜ…(息切れ
イメコンスペックなんて無視もいいところだけど、顔タイプの授業にアシスタントとして参加したら実子先生にコーデを取り上げていただいたり、
顔タイプ診断公式YouTubeに取り上げていただいたり、
今では他人からも「サトミらしい」を少しずつ評価していただけるようになった。
でも他人から評価してもらえなかったとしても全然良くって、(そりゃしてもらえたら嬉しいけどね🥺)
私が私自身のファッションにとても心地良いと思えていること
私にとってはこれが何より大きいなぁと感じています。長年その境地に行き着けなかったからね。
ただ、心地良いとは思っているけど決して満足はしていない。
というか満足することなんてないんだろうなと思う。まだまだ自分の目指すレベルには達せていない。シトウレイさんにも会えてない(そこ?!)
服の亡者と化したオタクの今後の行く末を生暖かく見守っていただけると嬉しいです🥺
そして、以前の私のように色んな理由でファッションに対してモヤモヤを抱えている人に少しでも楽になってもらいたい。と改めて思うようになりました。
このブログで私自身もかなり思考の整理ができました。笑
自分の服に関する半生だけで、これだけクソ長い記事を何本も書ける程度に色んな失敗をやらかしている私なら、たぶん多少はお役に立てる部分があるかなと思っています。
Instagramでは既にお知らせしていますが、現在「30分ファッションお悩み無料相談」を実施しています。
Zoomでお一人ずつお話しします。その後有料サービスに申し込まないといけないとかいう縛りもありません。完全無料です。
公式LINEの登録だけしていただきますが、その後ブロックしていただいても構いません。ちょっと悲しいけど🥺笑
私の聞く・話す練習にもなりますし、皆さまのお悩みをもとに投稿やサービスを作れるので、無料なのです。
「診断を受けたけどおしゃれになれない」「診断結果が好きになれない」「おしゃれしたいけど子育て中でできない」「お金をかけずにおしゃれになりたい」「イメコン臭い感じから卒業したい」
はい。全部私が通ってきた悩みです。
30分という限られたお時間ではありますが、きっとお力になれることがあると思います。ぜひお気軽にご連絡くださいね。お申込みはこちらから
自己紹介としてはありえんレベルの長期連載大変失礼しました🥲
ここまで全部読んだあなたにはきっといいことがあります。
Suicaのチャージがギリギリ足りるとか。ランチのお店でたまたま窓側に通してもらえるとか。電車で前に座っている人がちょっとイケメンとか。なんかそういう地味なやつ。これからはもっと気軽に読める長さの記事を書きますね!!!(期待はしないでください)
読んでくださってありがとうございました😘✨