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広告クリエイティブは聖書も分かりやすく語れるのか?その83

普段広告クリエイティブの仕事にどっぷり浸かりながら、日曜日に子供さんに聖書のお話をするお役目をいただいております。今日はペトロさんがイエス様の問いかけにまぐれ当たりした場面。救い主と言う言葉の意味を考えるよい箇所です。わたしたちは常に問いかけられてるってことなんですね。


マルコによる福音書8章27節から37節
27:イエスは、弟子たちとフィリポ・カイサリア地方の方々の村にお出かけになった。その途中、弟子たちに、「人々は、わたしのことを何者だと言っているか」と言われた。 28:弟子たちは言った。「『洗礼者ヨハネだ』と言っています。ほかに、『エリヤだ』と言う人も、『預言者の一人だ』と言う人もいます。」 29:そこでイエスがお尋ねになった。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」ペトロが答えた。「あなたは、メシアです。」 30:するとイエスは、御自分のことをだれにも話さないようにと弟子たちを戒められた。 31:それからイエスは、人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日の後に復活することになっている、と弟子たちに教え始められた。 32:しかも、そのことをはっきりとお話しになった。すると、ペトロはイエスをわきへお連れして、いさめ始めた。 33:イエスは振り返って、弟子たちを見ながら、ペトロを叱って言われた。「サタン、引き下がれ。あなたは神のことを思わず、人間のことを思っている。」 34:それから、群衆を弟子たちと共に呼び寄せて言われた。「わたしの後に従いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。 35:自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのため、また福音のために命を失う者は、それを救うのである。 36:人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろうか。 37:自分の命を買い戻すのに、どんな代価を支払えようか。

日本聖書協会


<いろんな人がいるなかで特別な関係とは?>
みなさんのまわりにはいろんな人がいますよね。家族がいたり、お友達がいたり、親戚がいたり、お友達がいたりしますね。そのほかはどんな人がいますか?テレビとかYouTubeでみる人もいると思います。みなさんはいろんな人を知っています。歴史上の人物も知ってますよね。どんな人を知っていますか?ナポレオン?とか?徳川家康とか、世界、日本にいろんな人がいますよね。さらにファンというものがあります。
そして、みなさんのまわりには身近な人から、知らない人、知ってる人、日本、世界、過去何千年にもわたって数えきれない人がいます。家族の関係?友達の関係?知り合い?一方的にファンになってる関係?知ってるだけ?知らない?など人間と人間というのは本当にさまざまな関係があるもんだなあと思うわけですよね。
今日の聖書の箇所は、世界中にいろんな人がいるなかで、ある人とどんな関係なのか?というお話です。今日出てくる人はみなさんにとって関係ある人の話なのか?という感じで聞いてもらえると嬉しいです。


<噂のイエスはなんと言われていたのか?>
イエス様は伝道がんばってまして、いろんなところで神様のお話をしたり、奇跡を起こしたりしていました。この聖書の箇所の右側みてもらったら四千人に食べ物を与えるという1行がみえますよね。こんな奇跡をしようもんなら、そこに4千にんいたら、ばーって噂はひろまりますよね。イエス様っていう人がいてね、、、と。そしてそれぞれイエス様ってどんな人って表現していくわけですよね。そうするとどんどん噂が噂を呼びまして、イエス様って誰?ってなっていくんですね。そんなかイエス様がいちばん身近にいるお弟子さんたちに聞きました。「人々は、わたしのことを何者だと言っているか?」と。SNSでいうエゴサーチみたいなもんでしょうか。僕のことなんて言ってる?って聞いたんですね。そうするとお弟子さんたちが教えてくれました。「洗礼者ヨハネ」「エリヤ」「預言者のひとり」とおしえてくれました。この人たち、ぜんぶ、預言者なんですね。

<あなたがたはどう思ってるの?>
それにたいして、イエス様はさらにお弟子さんたちに聞きました。「それでは、あなたがたは私を何者だと言うのか。」と。まわりではみんないろいろいってるけど、お弟子さんたち、いっつも一緒にいるあなたたちはどう思うの?って聞いたんですよね。普段一緒にいるとあんまりそういう話しないんしょうね。そこでペトロさんが一言ビシッと答えました。「あなたは、メシアです」と。メシアって言葉、知ってますか?ヘブライ語という言葉で、キリスト、油を注がれたもの、救い主という意味です。この中でも救い主という言葉に注目したいと思います。

<救う人と救われる人がいる>
救い主という言葉ってどういう意味でしょうか。これは救ってくれた人 救う人という意味です。この言葉の中にとてもすごい意味が含まれているんですね。というのは、エリヤだと思います、とか、ヨハネだと思いますと他の人はいってました。これはナポレオンだと思います、徳川家康だと思います、というのと一緒、ちょっと遠くからみて、この人の名前を答えているんですね。この人は誰ですか?あの人はこういう名前の人です、と言っているんです。遠くから、他人として。この言い方を客観的といいます。救い主、という言葉は、救う人がいて、救われる人がいて、その関係があってその名前になるんですね。つまり、エリヤだと思います、とか、その誰かというときに出てくる名前で、当てるということではなくて、イエス様というのは、そういうふうに呼ぶものじゃなくて、救い主、救う人、として呼ぶべきなんです、とイエス様はおっしゃってます。そこが、普通の人間と違うところ、なんです。
みなさんが歴史をお勉強するときに、教科書にもイエスキリストは、と載ってると思います。でもそれはその他の歴史上の人物とは違って、救う人、救われる人という関係の中で、考える存在ということこのやりとりは教えてくれています。

<問いかけに正しく答えたのに>
なのでこの問いかけ、イエス様の「それでは、あなたがたはわたしを何者だというのか?」という問いかけになんと答えるか、がとても大事だということなんです。なのでこのペトロさんは100点の答えをしました。この答えだけをとったら100点なんですが、本当にイエス様のことを分かっているかというと怪しかったんですね。極端な言葉いうと、まぐれで100点とった、みたいなもんなんです。まぐれなんで、かんぜんに分かったわけじゃない、間違う可能性があるから、他ではいわないほうがいいよ、とイエス様がいってくれてます。他で、聞かれたら、間違うかもしれないから、言わない方がいいよと。それが、30節「するとイエスはご自分のことをだれにも話さないようにと弟子たちを戒められた」と。言われました。子供の頃ここを読んでまして、思いました。イエス様ってへんだなあ。イエス様のことを伝えるためにお弟子さんたちと一緒にいるのに、なんでお弟子さんがイエス様が救い主ですと言ったことを、つたえたらあかんの?伝道伝道っていってるけどちゃうやん!って思ったんですよね。おかしいなあと。

<まぐれ当たりだったペトロ>
でも、このあとペトロさん、すぐ間違えました。さっきの100点はまぐれだったことがすぐバレてしまいます。それが31節からのお話です。イエス様は偉い人につかまって、十字架にかかって殺されて、そのあと復活する、といきなりおっしゃったんですね。32節にもあります。そのことをはっきりとお話になったと。そうなるかもなあーじゃなくて、そうなる、とはっきりおっしゃったんですね。
それを聞いてペトロさんは何をしたか、というと。ペトロはイエスをわきにお連れして、いさめはじめた。と。いさめるというのはやめときましょうと伝えることです。ペトロさんはイエス様にそういうこと言うのやめましょうといったんですね。そしたら、イエス様はめっちゃ怒りました。

<何から救うのか、どう救うのかが分からないペトロ>
救う人、救われる人、イエス様が救う人で、ペトロさんが救われる人、その関係性までバッチリ正解して、ペトロさん、やったーってなったんですけど、でもそのイエス様の救い方、に関してやっぱり分かってなかったということだったんですね。イエス様の救い方というのは、イエス様は人間と神様の関係をあるべき姿に、戻すことが救うことであって、そのためにはイエス様が死んで、蘇らないとだめなんだとおっさってたんですね。でも、ペトロさんは、それがわからなかったので、そんな怖いこというのやめてくださいとイエス様をとめたんです。そんな怖いこといわないでください、というのは、そんなの救うってことになるんですか?という質問でもあり、そこまでしなきゃいけないんですか?ということ。そこまでしないとわたしたちは救われないんですか?ということでもあるんですね。それぐらいすごいことをイエス様はおっしゃっているということ。

<わたしたちとイエス様の関係とは?を問いかける人生>
このイエス様の救い方、それぐらいしないとダメな私たちの問題、救うこと救われること、わたしたちと、イエス様の関係ってすごい関係なんだなあと思ってもらって、じゃあ、どんな関係なんだろう?そしてわたしたちはいつもペトロさんのように「それではあなたはわたしを何者だというのか?」と聞かれたらどう答えるのでしょうか?教科書に載ってる人というのか、それとも、私を救ってくれる人です、と答えるのか。本当に大切な質問です。みんなの人生がこの「あなたはわたしを何者だというのか?」というイエス様の問いかけに答える人生であってほしいなと思います。おしまい。

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