(本なんて人それぞれ好きに読めばいいんだけど)ビジネス書の読み方と吸収法をまとめておくぞ
やるせなくなったので書く。
一昨日の晩、何気なく、「若者よ。Twitterもいいけど本を読め。年に100冊。じゃないと普通で終わるぞ。」ってツイートしたのですよ。そしたらなんかチロッと小バズが起こりましてね。
僕がつながっているマーケ界隈じゃない人たちがRTしたこともあって、いつもは袖触れ合うことのない方々の目にも留まったんでしょう。
「冊数で論じるのはナンセンス」「本読んだだけじゃ思考力は養われない」「こういうこと言う奴に限ってTwitterがない時代に若者時代を過ごした奴だと思ったらやっぱりそうだったw」「その本を書いてる人がたいしたことない説」「普通でいいじゃん」(普通の何が悪いの?)などの返信やリプが来るわ来るわ。
クソリプって、クソみたいなリプだからクソリプって言うんだな~と、改めてTwitter界の広がりを味わえました。マズっ!
くだらないことに脱力してても人生の無駄使いなので、せっかくだから怒りで発電された電力を使って、「5ステップ読書法」をまとめておきます。相変わらず横須賀線内で書いているので、殴り書きご容赦。
Step1:目的ドリブンで読む
楽しむために読む小説などとは違い、ビジネス書は、何かしら感じている自身の課題を解決するために読むものです。つまり課題解決という目的があって、読書という手段がある。
そういう読書は吸収されやすい。読みながら、課題解決に近づいているかどうか判断しやすいし、目的に合致している箇所があったらすぐに赤線が引けるからです。
逆に目的がないと、読了後「ん~まあこんなもんか」となりやすい。そりゃそうです。自身に「これを吸収したい!」という明確な目的が無いんだから。
たまには「ふと手に取って読んでみたんだけどメッチャおもしろかった!」という本もありましょうが、それは偶然自身が抱えていた目的と合致していたということです。
ビジネス書は、目的を持って選び、目的を意識しながら読む。これがひとつめ。
Step2:どんどん書き込む(紙本の場合)
読みながら赤線を引く、黄色いマーカーを引く、付箋を貼る、ドッグイヤーするなど、読みながらしている習慣は人それぞれでしょう。実際、自分が読みやすいように読めば良いと思います。
ひとつだけやって欲しいのは、読みながら赤ペンなどで何でも本に直接書き込むことです。
読了後にブックオフやメルカリで売るわけじゃないのに、みんな結構綺麗に読むのよね。赤線は引いても、文字や図形は書き込まない。それ、とてももったいないことです。
目的ドリブンで読み進めれば、「なるほどやっぱりあの仮説は正しかった!」とか、「ということはこういうことも考えられるのでは?」とか、頭の中でいろいろひらめくわけです。
その貴重なひらめきは、10秒で消えてしまいます。それを、すかさずサッと書き込んでおく。電車に揺られながら、汚い字でもいいから、記録しておく。
この工程を加えるだけで、読了後に3分で振り返る際、自分の思考や気付きをラップアップすることができるようになります(ああ、ここでこんなこと気づいたんだな、ひらめいたんだな、疑問を持ったんだな、検証することを誓ったんだなって)
ビジネス書は吸収することが目的。ボロボロになるまで使い込まれて本望。思ったこと、感じたこと、感想、疑問など、琴線に触れたら赤ペンでどんどん書き込む。これがふたつめ。
Step3:アウトプットする①書く
ここからアウトプット。小説同様、楽しむためのエンタメとしてビジネス書を読む人もいますが、そういう人はアウトプットの必要なんてありません。楽しく読んでください。
そうじゃない人にとってのビジネス書は、血となり肉にしてナンボ。そのためにはまずは栄養分を吸収し尽くさなければなりません。
本は、読んだだけでは吸収されません。そんなことができたら、読書家のビジネスパーソンは全員大金持ちになっているはずです。そうならないのは、読んだものの多くが栄養として吸収されず、体外に排出(忘却)されてしまっているからです。
そうしないために必要なことが、書いてまとめること。できれば他人の目に触れるnoteが良い。人の目に触れる場所で書かないと、サボるし適当なこと書いちゃうけど、外部に公開するとなると真剣に書くでしょ?
大切なのは、書くこと自体が目的じゃないってこと。読書感想文的なnoteはたくさんあるけれど、本に書いてあったことの要約を箇条書きにして、簡単な感想を書くだけではアウトプットしているとは言えません。単に表面上をサマっているだけ。やってもやらなくても効果はほとんど変わりません。
そうじゃなく、本に赤ペンで書きなぐった自分の思考を中心にまとめるんです。「こういう課題を持っていたから、こういう理由でこの本を読んだ」「こういう気付きが得られた」「こんなひらめきがあった」「新たにこんな疑問を持った」ことを書いてまとめるんです。
このプロセスを通して、課題解決という目的を達成するためのプロセス(出発点→目的意識→手段としての読書→気づきやひらめき)が見える化され、ようやく栄養素の吸収が始まります。
読み終わったら書く。まとめや感想文じゃなく、気付きやひらめきや疑問を書いて課題解決のプロセスを見える化する。これがみっつめ。
Step4:アウトプットする②使う
何度も言いますけど、ビジネス書なんだから、「あ~!いい勉強したナア」じゃ意味ないんです。使って、課題を解決しまくってゴールです。
だから、この段で、使う。使いまくる。学んだフレームを使って提案書を書いてみる、学んだリーダーシップ理論でチームを率いてみる、とにかく使う、実践する。
学んだ知識の粗熱がとれていないから(自分のものになっていないから)うまくいかないことも多いけど、とにかく実践してみる。
実践しながら感じたことをメモ書きに残しても、残さなくてもいい(僕は面倒くさいから残しません)。とにかく使い倒してみる。これがよっつめ。
Step5:アウトプットする③話す(教える)
最後。この仕上げがとても大事。話す、教えるです。
僕の場合、会社を経営していたり、いろんなところで講師をやるので、人前で話す機会がたくさんあります。
会社経営であれば取締役会、経営会議、タスクフォースでのMtg、客先でのプロジェクトMtg、朝礼や社内研修会でそれこそ様々な話をしながら意思決定をするし、外部講師であれば広告やマーケティングの講義をする。
日常的に、話す、または誰かに教える機会がふんだんにある。でも、多くのビジネスパーソンは、吸収した知識を話したり、人に教える機会が少ない、またはぜんぜんない。だから、学んだほとんどのことが吸収されきらない。
さっきまでのプロセスでせっかく栄養素を吸収できたと思ったのに、血肉にならず体外に放出されてしまっている。
これを防ぐためには(血肉にするためには)人に話さなければなりません。読書を通して一旦頭に詰め込み、実践を通して粗熱をもった情報を、冷ましながら味を染み込ませる最後の工程。
ここで、できる限り多くの人に、できる限り多くの回数、話すんです。講師の機会がないなら、後輩や同僚をつかまえて教えてあげるんです。読書会を企画してもいいでしょう。とにかく話す機会を強制的につくる。
やってみればわかりますが、書くことを通して自分のものになったと思っていた知識が、それはまあびっくりするくらい話せないはずです。たとえ話せても、相手に伝わりません。怪訝そうな顔をしながら「う、う~ん?(・・?」てなります。
だから、何度もなんども話す。話すことでもう一段上のレイヤーで頭が整理される。「ああ、わかっているつもりになっていたけど、ぜんぜん理解できてなかったんだな」と気づく。話す、教えるプロセスを通して、再度頭の中を整理し直す。
それができて初めて脳と口がつながり、言語表現ができるようになる。栄養素が吸収され、血肉になってきている証拠です。
書いたら、やる。やったら、話しまくる。教えまくる。これが5ステップ読書法のいつつめです。
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読むも読まぬもあなたの自由。吸収できるのかできないかもあなた次第。少なくとも僕は、本よりも情報濃縮度が高く、インプットの時間効率が良く、コストパフォーマンスに優れた情報パッケージはこの世に存在しないと思っています。
読まなけりゃ戦略的不利。読んで吸収し続ければ戦略的有利に立てる。改めて言いいます。
若者よ、本を読め。
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