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2024.7.30 古民家の改修が完了間近です

以前投稿した古民家リノベの工事が完成間近となりました。
内部の工事もほぼ終わり、外部の残工事やクリーニングが残っています。

もともと古民家ならではのどこか温かみを感じながらも落ち着いていて陰影が綺麗な印象的な雰囲気があり素敵な空間でした。

今回は水回り(お湯も)が使えないので修繕、改修を行いながら断熱改修やバリアフリー性を改善させるという工事でした。

ただし普通にきれいにリフォームするのではせっかくの雰囲気がもったいないので、古民家に調和するような材料や機器を選定しデザインも意識をしました。

廊下ビフォー 照明もなく壁もぼろぼろ
廊下アフター 照明は竿縁天井にダウンシーリングを採用
使用できなくなっていた銅板の手洗い
ベッセル式の半磁器手洗器


底板は杉板にウッドロングエコ塗装
便槽がある汲み取り式のトイレ
窓は木戸で寒い床板の下は外空間
床、天井に断熱充填し無垢材で仕上げ、木戸の外側にサッシ(Low-E複層ガス入り)
高齢者にも配慮し手摺の設置も
照明はブラケット照明に
脱衣室工事中 壁は土壁なのでいろいろ苦労します
脱衣室も壁、天井の断熱と無垢材で仕上げ、内観を崩さぬように外部にサッシを取付け
壁も塗りなおしを行った
浴室工事中
浴室工事中 今まで排水垂れ流しでした(数十年前)
排水や水栓を新設、浴槽も取替えました
天井は断熱+防水シートを施工しヒノキの板張りに

まだまだみどころはありますが、メインはこんな感じです。外部では浄化槽設置から給排水・ガス等の新設工事を行いました。

古民家の良さを活かす

今回は古民家の雰囲気を保ちつつ性能向上や修繕を行うものでした。
現代の住宅にはない古民家ならではの魅力を引き出せるよう計画をしました。大切に使えば構造のしっかりした古民家は十分に活かせます。
施主さんは関東から移住してこられましたが、在宅で仕事をしながら敷地の草刈りや家庭菜園で野菜やハーブ類、植栽を育て自然に囲まれた田舎暮らしを楽しんでいられます。

私の考える豊かな暮らしと共感できる生活をされていて嬉しく思います。
ご縁があって良かったです。

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