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企画書から公開して実現しちゃおうnote。第1弾、本当に欲しかった子育て動画 「うたえほん」

考えた企画の実現確率ってどれくらいだろう?

突然ですがみなさん、考えた企画が実現する確率ってどれくらいだと思いますか?

「こんなのあったらいいな〜」
「こういうサービスならニーズがありそう」
「こんな施策をやったらおもしろそう」

そう、妄想レベルでアイデアを考える人はたくさんいると思います。

僕は広告会社で20年ほど働いていましたが、広告の企画はもちろん、商品やサービスの企画のお仕事もやっていました。その長年の経験を通じての体感としては、

100個企画して本当に実現まで到達できるのはたった1つくらいでした。

つまり、みなさんが普段接している商品やサービス・広告の裏側には、100個以上のボツ案が眠っているとも言えます。

100個と言っても、頭の中での思いつきレベルで終わるものや、実際のプロトタイプまで行くものまで幅があります。例えば、企画をストーリーにして書面に落とす、つまり企画書化まで行くのは100個のうちせいぜい3つ〜5つくらいでしょうか。そこから、すったもんだして最終的に世の中に一つでもローンチできれば良い方です。

通常のアプローチは、市場調査をして、コンセプトを練り上げて、企画を精緻化して、ネガティブチェックして、カタチにして、、、ローンチまでに膨大なエネルギーと時間をかけます。それなのに、満を持して大型イベントで発表したら、思ったほど話題にもならなかった、なんてこともザラにあります。

このアプローチの問題点は、

◯ 実現するためのスピードが遅い
◯ 本当に顧客に受け入れられるか、作ってみないと分からない
◯ 作り込むまでにエネルギーが必要で、外した時の資金と労力の無駄が多い

そう、エネルギーの無駄遣いに終わることが多いんです。なにより、実現可能性や作り手の判断から考えてしまいがちで、最終的に受け入れられないモノにエネルギーを割くことになりかねません。

もっと動的で未来志向のアプローチはできないか?

そのヒントに、例えばDropBoxが誕生した際のアプローチがあります。

DropBoxは、製品を開発して市場に投入する前に「3分間のシンプルなデモ動画」をつくりました。その動画を公開したところ数十万人がアクセスし、β版の予約リストが一晩で7万5千人になりました。その手応えを確かめてから、大規模な開発に踏み切ったそうです。(詳しくはリーンスタートアップを参照)

つまり、コンセプトやサービスを秘密主義で練り上げる前に、簡易なモノで実際にどんどん市場にぶつけてみることの方が、実はゴールへの最短距離なのです。

だから、「企画書を公開した方が実現確率が上がるんじゃないか実験」をやってみたいと思います。

企画書を初期段階から公開した方が、

○ みんなのニーズが分かるんじゃないか?
○ 詳しい人からアドバイスがもらえるんじゃないか?
○ 実現するための仲間が出来たりするんじゃないか?

つまり、実現に近づくのではないか?と、仮説を立てました。企画書は最も簡易なMVP(Minimum Viable Product)だと思います。なので、企画書を公開しながら実現していく実験を、noteというプラットフォームを通じてやって行きたいと思います。

前置きが長くなりましたが、さっそく第一弾の企画書公開実験です!

第1弾、本当に欲しかった子育て動画 「うたえほん」

実はこの企画書は、先輩であり友達である赤松隆一郎さんに提案するために書いた企画書です。赤松さんはクリエイティブディレクターかつシンガーソングライターという、とても面白い方です。

ちなみに、赤松さんはグリーンダカラのCMを作っていて、なんとこの楽曲も彼が手掛けています。

僕はこの企画を思いついた時に、真っ先に赤松さんを思い浮かべました。
というよりも、よくよく考えるとこれは赤松さんがやった方がいいのではないか?とさえ思いました。
そこで、さっそく企画書にまとめて彼に提案したんです。

それでは、note上で企画書プレゼンします。

僕も個人向けに企画書を書いたことは無いのですが、今回は「赤松さんへ勝手に提案書」というタイトルからはじまります。

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そう、この企画は一人の父親としての個人的願望から生まれたモノです。

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うちはテレビや動画を出来るだけ見せないようにしていたのですが、どうしてもyoutubeには頼ってしまいます。もうこれ以上の子育てツールは無いんじゃなかとさえ思ってしまいます。

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子供向けだからなのか、謎の動画が多いんです。これを虚無動画と呼ぶらしいです。

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一人の親としての願いではあるけれど、共感してくださる方も多いのではないかと思います。

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童謡って再生回数、すごいんですよね。

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逆転の発想で考えてみました。

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この「はらぺこあおむしの歌」は、うちの2才児の超お気に入りで、実際によく口ずさんで歌っているんです。絵もあって、物語もあって、歌えて、すばらしいコンテンツになっていると思っていました。

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童謡にアニメーションを付けるのではなく、絵本に歌を付ける。

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名付けて、「うたえほん」。「うたえ!」と「えほん」を組み合わせた新しいカテゴリーです。絵本は文章にリズムがあり、反復性もあるので、実は歌にするのに最適なのではないかと思っています。

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この「うたえほん」を作るとしたら、子供の世界観を大切にしながら、優しい歌声の持ち主でキャッチーなメロディーラインを作ることが出来る赤松さんが真っ先に思い浮かんだのです。

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思い浮かんだ直後に、この企画は著作権がボトルネックになると考えました。そこをクリアしなければ実現できない。

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そこで思い付いたのが、これまた逆転の発想。著作権料を払って動画を作るのではなく、逆にお金をもらって作れないだろうか?

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プロモーションビデオというのは、考えてみれば不思議で「コンテンツ」と「広告」が表裏一体となったモノです。ミュージックビデオはyoutube上に無料で公開されていて、むしろ多くの人に見て欲しい「広告」的な側面として存在します。でも「コンテンツ」的な側面でみれば、お金を払ってでも見たい価値あるモノとも捉えられます。その仕組を「えほん」にも適用できないか、と考えました。

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「うたえほん」というyutubeチャンネルを作って、出版社から制作費を頂きながらプロモーションビデオとして配信していく。そうすることで、出版社は絵本が売れ、youtubeの広告収益という新たな収入源を得ながら、無料で視聴できる豊かな子供向け動画コンテンツを作れるのではないか。

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絵本はロングセラーする世界で、実は上位タイトルのほとんどは何十年も変わってないんです。もし「うたえほん」が実現すれば、きっと長く聞いてもらえるコンテンツになるのではないかと思います。何より、一人の父親として早く欲しい!!

企画プレゼンの反応は・・・?

プレゼン直後に、赤松さんは言ってくれました。

「おもしろい、一緒にやろう」

とりあえず儲かるかどうか損得は抜きにして、一緒に動いてみようと。やった!! まずはキーパーソンが仲間になってくれたぞと。

そして次は、さっそく出版社にアプローチしようと思ったのですが、僕も赤松さんも出版社に全くルートが無いことに気づきました。。。。

そこで相談したのが、元同僚の水野和佳さんです。

彼女はめちゃくちゃ顔が広く、スーパーネットワークを持っている方なんです。僕と赤松さんは、とりあえず彼女にこの企画を相談しました。すると、すぐに出版社を紹介してくれることに!そしてこのプロジェクトを面白がってくれて一緒に参加してくれることになりました!

ということで、今回はここまで。

次回は実際に出版社に相談に行くことになっています。果たしてこの「うたえほん」の企画は実現するのでしょうか!? 続きはまたnoteでご報告します。

面白いと思ってくれた方は、コメント欄やサポートで応援してくださると嬉しいです。まだまだ企画段階なので、みなさんのアドバイスや応援をお願いします!


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