文教こども常任委員会 行政視察①広島県教育支援センター SCHOOL"S"(東広島市)
文教こども常任委員会 行政視察
①広島県教育支援センター SCHOOL"S"(東広島市)
広島県在住の不登校等の小中学生を支援するための施設。居場所であり、つながる場、相談できる場であり、好きなことや得意なことをチャレンジできる場です。
来室による利用とオンラインによる利用が可能で、本日も20人ぐらいの子どもたちが来ていて、オンラインでも20人ぐらいが、スタッフ(指導者)とコミュニケーションをとっていました。
建物はもともと、教師のための研修センターだったということで、それなりに年月は経っている建物でしたが、リフォームして令和4年からスクールSとしてオープンされました。
プレイルームでは思い思いに過ごす子どもたち。また他の部屋でも、スタッフと一緒に、興味ある分野を調べたり、イベントの企画を立てたり、算数を教えてもらったり。過ごし方はバラバラで、全て子どもたちの主体的な学びとして、それぞれの個性に応じて自分で何をするかを決める、何かを強制する事はないということです。
時間割も自分で決めるMY時間割。通常の学校教室への復帰を前提とはしていない、しかし子どもたちそれぞれの状況で、しばらくこのスクールに通った後、また学校に復帰するというケースも少なからずあるそうです。
令和6年度から金曜日の午後に探求タイムを設定し、6つのプログラムから選んで、取り組んでいるそうです。
見学をさせていただいて、ゆったりと余裕ある大きな施設で、子どもたちがそれぞれ自分の好きなやり方で、好きなように過ごし、元気に生き生きと過ごしていることは、感じられました。
施設の立地は、県営の施設で子どもが通う場所にしては、街の中心部というわけではなく、少々不便な場所にあるかなというふうに感じました(もともと先生のための研修施設)。通う子どもたちの交通費(電車賃)は自己負担、送り迎えをする親御さんも多いということです。
オンラインの設備は、大きなモニター、カメラ、音声、マイクなど、スタジオさながらに整っていて、子どもたちからもチャットで即時に応答がありました。すなわち、こちらからの画像と音声の呼びかけに、子どもたちからは文字という形でしたが、コミュニケーションは取れていました。
施設の周知、発信をすることはかなり難しいとのことです。というのも、あまり大きく周知発信をしてしまうと、不登校の児童生徒を、増加させる可能性もあります。すべての児童生徒の主体的な学びの実現に向けて、自己決定を促す、多様な選択肢を示すうちの一つということで、この施設は機能しています。
門真市にも、不登校児童生徒の支援施設がありますが、利用者数が少なく、施設内の雰囲気も違うようです。
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不登校児童生徒が増えている、これは全国的な課題です。
確かに、子どもは一人一人違うので、理解や集中力のペースも異なり、それ以外にも様々な理由もあって、学校に行きたくない、行けない子がたくさんいることは現実です。本日見学した施設は、選択肢の一つとして機能し、通っている子どもたちが一定数(オンライン含め50人ぐらい)いて、また学校に復帰するケースも少なからずあるので、意義ある事業だと思います。
しかし、そもそも不登校児童生徒が、増え続けていて、これを減少させるための施策も併せて講じなければ、いくら支援施設が機能していても、一時的な効果はあれど課題の解決にはつながらないとも思えます。
ナーバスな課題なので、具体的なことは控えますが、今日の学びを機に、門真市においても子どもたちのより良い学習環境を整えていけるように、しっかり議論してまいりたいと思います。
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