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文教こども常任委員会 行政視察②三原市児童館「ラフラフ」(三原市)

文教こども常任委員会 行政視察
②三原市児童館「ラフラフ」(三原市)

児童館「ラフラフ」は、新幹線も停まる三原駅の駅前ビルの2階に、0〜18歳までの子どもと保護者が自由に利用できる施設として設置されています。

元々別の場所に児童館があったが、施設の老朽化に伴い駅前に再整備されたもので、特徴は、「中高生と一緒につくった」「利用者(こども、保護者)が運営に関わっている」こと。

従前の児童館は中高生の利用が少なかったが、再整備の機に、中高生の居場所としても機能するよう、「新児童館ティーンズ検討委員会」を立ち上げてミーティングを重ね(計10回)、市内高校の授業「総合的な探求の時間」で施設機能の提案やイベント開催など連携し、新児童館をつくったとのこと。

具体的には、開館時間を1時間延長、Wi-Fiを整備、学習室、スポーツ室、漫画の購入など、中高生の改善提案が数多く採用されています。

愛称の「ラフラフ」は、「笑う(laugh)」と「気軽な・気楽な・自然な(ラフな)」を合わせた言葉で、ロゴマークは“笑顔の口”をモチーフにしたどのことです。笑顔の集まる、つながる場所、を表現しています。

中高生は開館後も、「ラフラフティーンズスタッフ」としてボランティアで活動しています。中学生9人、高校生44人、市内外の学校の生徒が参加。
具体的な取り組みの一つ、小学生に宿題などを教える「ラフラフteens塾」。門真でも宿題カフェがありますが、中高生が教えるのは、小学校の子どもたちも嬉しいと思いますし、教える子どもたちにとっても、とてもやりがいのある良い経験になると思います。

いろんなイベントも企画、実施されていますが、特徴的なのは赤ちゃんや保護者と交流をはかっているところ。37組の親子が「あかちゃんスタッフ」として登録、子育て中のパパママ、あかちゃんと、中高生が交流することは、お互いに心温まる楽しい時間となることでしょう。

また中高生だけでなく、大学生も、「ユニスタッフ」として125人が登録し、世代を超えて活動中だそうです。

その結果として、児童館の来館者数は、移転前に比べて、約3倍、中高生利用者数は約13倍に、増加したとのこと。
さらなる拡充に向けて、「お出かけ児童館事業」や、図書館、企業、団体等との連携などまだまだ進化中で、他市からの行政視察等も年間17件も受け入れておられます。

談話コーナー
中高生に人気の漫画
学習室
ダンスもできるスポーツ室

◇◇◇

駅前ビルという立地の良さ、向かい側には親和性の良い機能充実の図書館があります。
中高生が、設置前から関わり、その提言をしっかり実現しているので、ラフラフというベースを存分に活用してさまざまな活動ができているようです。また、パパママ赤ちゃんにとっても、清潔で安全な無料で遊べる施設として、多くの親子連れが来館し、活用されていました。

門真市内にも子どものための施設としてひよこテラス、なかよし広場があり、小学生の居場所として宿題カフェが、中高生の居場所としてティーンズベースなど、いくつかあり、ラフラフは、それぞれの機能を併せ持った、より複合的な施設とも言えます。
運営されていく中で、ひとつずつ新しいことを取り入れ、改善を繰り返し、より充実した施設に発展させていく、そのエネルギーは、子どもたち、若者から生み出されているので取り組みそれ自体が次世代を育てる、楽しいフィールドだと思いました。
視察させていただき、ありがとうございました😊


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