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会社の仕事を手抜きせず独立準備もちゃっかり進める方法

独立して10年、講師やコンサルティング、
執筆などの「教える」仕事をしている
立場なので、会社員で独立志向の方の
相談に乗ることも多い。

相談を聞いていて思うのは、
浮き足だってる人がけっこういる
ということだ。

「会社員はオワコンだから早く
自分の強みを見つけないと」
と、交流会に参加する。著名人の講演に
足を運ぶ。オンラインサロンに入る。
夜間のMBAで学ぶ。朝活に励む。

それ自体は全然いいんだけど、
今の会社にも独立のタネだって
たくさん落ちているし、利用できる
資源もあるけど、それ拾ってる?
なんで外に求めるの?
と思うことも。

こういうことを書くと、今の仕事から
独立のタネを見つけるためにMBA的
視点が…という反論もあるんだけど、
いろいろぐるぐる回ってて、
すでにわけが分からない。

MBA勉強してから独立のタネを
見つけて…だと、4〜5年かかっちゃう
けどそれでもいいのかな?と思う。

今の仕事の延長に独立がある、
と考えたらけっこうシンプルだ。
自分が「好き」「こうしたい」
と思ったことを、今の仕事や環境と
どう繋げるか?
という視点で
いくと、つまらないと思っていた
仕事でも、格段に面白くなってくる。

副業して新しい視点を…
コミュニティに入って新たな人脈を…
なんて思わなくても、今の仕事から
新しい視点だっていくらでも
出てくるようになる。

例えば私は2005年に全くの趣味で
5月9日はビールをゴクゴク飲む
「ゴクゴクの日」というのを提唱した。
日本記念日協会に受理され
「OLが記念日を作った!」と
会社員時代にYahoo!ニュースに
載ったことがある。

今は、日本のボランティア業界では
知らない人はいない「日本国際ボランティア
協会」さんがイベントを主催してくれたり、
サッポロビールさんが協賛してくれたり、
Wikipediaの「5月9日」に掲載されて
いたりと、それなりに話題の記念日と
なった。

この「ゴクゴクの日」を広めるためには
どうしたらいいか?と考えたとき、
当時勤めていた会社のトップコンサルタント
にコンサルティングしてもらえたら
いいなぁ!と思った。

(私はコンサルティング会社に
勤めていたが、事務のサポートスタッフ
でコンサルタントでなかった)

もちろんそんなの業務外だし、
まともには頼めない。しかもトップ
コンサルタントなんていったら、
年収数千万〜億の世界。私の
ばかばかしいアイディアを業務時間に
ブレストしてもらっている場合
じゃない。

そこで狙ったのは、飲み会の席だ。
同じお酒好き、という共通点から
そろそろと近づいていき、
ゴクゴクの日をさりげなく
コンサルティングしてもらうことに
成功した。

当時私はゴクゴクの日を
単なる「飲んべえの祭典」くらいしか
位置づけていなかった。
それじゃあ、個人的な趣味を応援
してくれる人は知り合いくらいだ。

「ゴクゴクの日に社会的な意味づけを」

この一言が、当時の私にとって、そして
今も大切に心にとどめている金の
アドバイスだった。

●おいしいお酒が飲めるのは水環境の
おかげだから、水環境を考える日にする
●そもそも私がお酒が好きなのは、
乾杯の時は絶対にみんな笑顔だからだ。
乾杯で笑顔を広める世界平和の日にする
●ジョンレノンの「Imagine」がテーマソング。
戦争中でも「今日はゴクゴクの日だよ」
といって敵の戦士同士がお酒を酌み交わす、
そんな日を目指す

このコンセプトが決まってから、
どんどんゴクゴクの日が広まることに
なった。

そして今、私はゴクゴクの日に限らず、
様々な企画を企業に提案したり、
商品開発を進めことができる
立場となった。

他にも、当時趣味で取得した
ワインエキスパートの資格を
会社のイントラに載せてアピール
していたら、重役の秘書から
「取引先の取締役の社長就任の
ワインを選んでほしい」という
内線電話が来たこともあったっけ。

何が言いたいかというと、
外に自分のキャリアを求めるのも
いいけど、実は目の前にキャリアに
続く道がある、ってことも
意識してみていくといいよ

という話でした。

独立の準備をすると会社の
仕事がおろそかになる、と
心配する人も多いけれど、
独立の準備を会社を巻き込んで
しちゃう、という選択肢もあるんだよ。

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池田千恵
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