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COTEN RADIO「社会契約説」を聞いて思うこと

歴史を面白く学ぶコテンラジオでいま「民主主義の歴史編」が放送されています。その中でも「社会契約説」がとても面白く、何度も聞いてしまいました。社会契約について、ホッブズ、ロック、ルソーのそれぞれの思想があり、結構聞いたのですが、うまく処理できないため、各回を1枚に整理してみることにしました。

各回の放送とまとめたスケッチを順番で紹介していきます。


音声を1枚にまとめるのは今回が初めてです。本を1枚のスケッチにまとめることは今までやってきたので、割と簡単にできるかと思っていたのですが、想像以上に難しく、時間がかかってしまいました…

あまりに単純化してしまうと問題があるんだろうなぁと思いながらも、極力簡単に1枚にまとめました。諸々間違えていたら申し訳ないのですが、その原因は私の理解力と表現力によるものであり、COTEN RADIOは悪くないということはご理解いただきたいです。

ここから下がまとめた内容になります。

トマス・ホッブズ回

民主主義の歴史の5話目から社会契約説の話になります。その1回目がトマス・ホッブズになります。そもそも論から立ち返って考えたすごい人です。下がまとめスケッチです。

トマス・ホッブズまとめスケッチ

ホッブズの自画像は暗いので服は適当です。

自然権と自然法という概念を考えだし、自然状態を思考するという頭がめちゃめちゃ良い人です。地動説のガリレオと友達だったので、このような思考実験を取り入れたのではないかと紹介されています。

そもそも人間とは反作用という運動だけで生きている、というドライな人間観をもつホッブズさんです。なので万人の闘争になるくらいなら、自然権を手放して共通権力が統治した方がまだマシだ、という発想になるんだろうなという気がしました。

ホッブズはその共通権力をリヴァイアサンと言っています。私の場合、リヴァイアサンと言われると、どうしても某有名カードゲームのクリーチャーを思い出してしまうので、それっぽい絵を描きました。強いけど召喚コストと攻撃コストがものすごくかかり、実戦で投入されたことはないであろうクリーチャーです。

カードゲームのリヴァイアサンの召喚は、ホッブズが考える共通権力としてのリヴァイアサンの実現と同じくらいの難しさだと思います。(あくまで私だけの個人的な感想です。)

ジョン・ロック回

民主主義の歴史の6話目、ホッブズからのジョン・ロックです。真面目に勉強していなかったからか、ホッブズは記憶にありませんでしたが、ジョン・ロックは授業で習った気がします。

ジョン・ロックまとめスケッチ

文字が多くなってわかりづらくなってきました…

今までの出来事を理論的に説明してくれているロックさんです。自身はお金持ちだそうで、私有財産を認めろと言っているのはそのポジションからではないかと放送内で嫌疑をかけれていました。

食べ物など腐ってしまうものを集めすぎてダメにしてしまうことは神の意に反するが、腐らない貨幣はいくら集めても神の意に反さない、だからOK!みたいな話があって「え、そうなの?」とそのジョン・ロックルールにちょっとつまづくことが聞いていてありました。そこが難しかったポイントでした。

立法権を持ち上げて王を相対的に弱め、自分たちの財産を守り、相対的に自分たちを強くしているので、自分の立場を守る意識強めに感じますが、民主主義編の4回目の放送でイギリスには王の権力を落としていく歴史があることを知ったので、ロックだけじゃなくみんなそんな感じだったんだろうなと思いました。

マイナスよりに書いてしましましたが、抽象的だった社会契約説から、現実を見て今の現象を説明し、議会や立法権の話など具体的な行動を提案しているすごい人です。

ジャック・ルソー回

民主主義の歴史の6話目、コテンラジオではお馴染みのみんなのルソーです。社会契約論を書いたのがルソーで、この人も前の二人と変わずにすごい人です。今回の回でだいぶ名誉が回復された気がします。

ジャック・ルソーまとめスケッチ

一般意思が例えられないので難解です。

自然状態をひとりぼっちでも満ち足りた状態としていて、それは自分がひとりぼっちだったからではないかと言われちゃってたりします。ただ、かなり大変な人生の中、社会契約論を書いたという偉大な人です。

基本的に難しいのですが、放送を聞いていくと確かにそうなるのかもと思えてきます。他人に統治されると自身の自由が脅かされるので、「共同体の中で自分が自由でいるためには、共同体を統治するみんなの意思が、自分の意思であれば自由が担保されることになる」ということが理論上そうなるよねと理解できました。ただ、じゃあその意思である一般意思ってなんなの?ということが1番難しい点でした。

コテンラジオかascopeかどちらか忘れてしまいましたが、仏教の説明の中で、「それ」を説明するには、「それ以外のもの以外のものとしてのそれ」と説明する、という他のものとの関係性から「それ」を理解すると話されていたと思いますが、一般意思はもう、それをそれとして理解する必要があるものであり、悟らないと到達できないレベルの難しさなんだろうなとうっすらと感じました。

社会契約説をまとめて思うこと

社会契約説をまとめることで、その流れと今の社会まで続いていることを考えるきっかけを得られました。社会や世界史の教科書に載っていて、文字としては記憶しているけれど(ほとんど忘れちゃってましたが…)それをまったく理解できていないことの多さをあらためて気づくこともできました。

続く民主主義の歴史8回で、フランスで今まで考えられてきた社会契約説とは何だったのか!?というくらい衝撃的な出来事が起き続けていくことが紹介されます。

結局のところ、色々考えてもうまくいかないことがある人間の面白さ、歴史の面白さをまとめることで1番感じられた気がします。(その時代に生きていたら、面白さを全く感じなかったと思いますが…)

COTEN RADIOのすごいところ

歴史を楽しく学べるし、無料で何度でも聞けるし、メタ認知のきっかけにもなっているしと、あげていけばきりがないのですが、個人的には疲れている時も眠い時もどんな時でも聞けるところがすごいところだと思ってます。

しんどい時は、学ばないといけないと思っていることだったり、今知っておくべきことを聞こうという気になれないことが多いです。ためになる番組は他にも多くあるのですが、「いますぐ!」「こうすべき」「これはダメ」みたいな論調が多く、聞いても今それやれないなぁと思ってしまい、辛くなるので聞けない時があります。

COTEN RADIOにはファクトを説明してくれて、主張を押し付けるでもなく、そこからどう考えるかはリスナーに託してくれているからこそ、いつでも聞けるんだと思います。私個人のなかでCOTEN RADIOがNo. 1のコンテンツです。

とは言いつつも、いつでも聞ける1番の理由は、3人の掛け合いを聞いているだけで単純に楽しいということなんじゃないかと思ったりもします。引き続きCOTENクルーとしてCOTEN RADIOを少しでも応援できればと思ってます。


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