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サードドアを読んで思うこと

サードドア
精神的資産のふやし方
アレックス・バナヤン(著)

正攻法でも、優遇された方法でも突破できない時の抜け道として「サードドア」という考え方があると知りました。前に進みたい時に基本通りにやってもダメで、力(権力やお金など)を使ってもダメな時などあると思います。そんな時に進むためにどうしたら良いかを考えられるようになるのではないかと思いました。また「何者でもない自分の、何者かになる物語」として話自体も面白いと聞き、読んでみることにしました。

表紙です。

本の説明

何者でもない18歳の大学生が、ビルゲイツやレディーガガなど有名人にインタビューをしていく話です。普通の大学生がどうインタビューをしていくか、有名でもなければ、お金もない人がサードドアを通り進んでいく話です。成功者にインタビューをして同年代に共有するというミッションを達成するために人との出会いを繰り返し、挑戦を続ける中で失敗と成功を繰り返し、前に進んでいきます。そのバタバタ感も、緊張して失敗してしまう感じもなんだか共感できて、話としても面白かったです。

筆者が思うこと

人生、ビジネス、成功。どれもナイトクラブみたいなものだ。常に3つの入り口が用意されている。いつだってそこにあるのに、誰も教えてくれないドアがある。サードドアだ。ビル・ゲイツもスティーヴン・スピルバーグもみんなサードドアをこじ開けたんだ。サードドアというコンセプトの根本にあるのは、可能性を追い求めることだったんだ。最高の知識と道具を与えられた人でさえ、人生の行き詰まりを感じることがあると僕は学んだ。でも自分の力はここまでだという、思い込みを変えてあげられたなら、その人の人生は大きく変わるんだ。力を合わせれば大きなことができる。さあ、誰にで等しく、より多くの人に可能性という贈り物が与えられる未来に進もう。

読んでのまとめスケッチ

扉の虹色を参考に書いてみました。

補足情報と少しの感想

上に書いた筆者の思いでほぼ全て書いてしまっているので、ここからはほぼ補足情報です。それと少し自分の感想です。

まずは3つの入り口の補足です。
ファーストドア:正面入り口。99%の人がそこに並ぶ。
セカンドドア:VIP専用の入口。億万長者、セレブ、名家に生まれた人だけが利用できる。
サードドア:誰も教えてくれないドア

行列から飛び出し、裏道を駆け抜け、何百回もノックして窓を乗り越え、キッチンをこっそり通り抜けたその先にーーー必ずある。
 なんとなく、こう書かれているのをみると、サードドアに狡さを感じる気がします。下に書いたような扉かなぁと。
・ズルしてこっそり見つける扉
・偶然でも突然見つけられる扉
・自分一人で見つけられる扉
 裏道やこっそりとか書いてあるので、ズルや若干悪いイメージがつくかもしれないんですが、そういうわけではなく、やりたいことを実現するために「もし僕だったら」「自分の人生をどう生きようか」を考えて行動した結果、筆者はサードドアにたどり着いていました。

そしてサードドアは突然見つかるわけではなく、一つ一つの地道なことの積み重ねの結果、ただの壁に見えていた場所が扉だとわかるようになるということだと思います。筆者もインタビューのために、相当数のメールをしてひたすらノーと言われ続けています。なので、突然に見つかるわけではなくて、ひたすら失敗と成功を繰り返しながら、挑戦していく中で見つけられているので、簡単に見つけられる扉ではありませんでした。

著者の頑張りは当然あるのですが、スタートから最後まで仲間の人たちと動いています。自分だけの頑張りや、自分だけの力で見つけられる扉ではなく、人との繋がりで開けられることが読んでいてわかります。メールボックスの中の、誰ともわからない名前を好きになる人なんていない、と書かれており、直接会うことの大切さが書かれています。

サードドアを見つけられるようになるためには、何者でもない自分が、何者かになるには、他の誰かになるのではなく、まずは自分であることが必要なのかと思いました。リラックスして、自分が自分であるようにすることが重要なことだと読んでわかりました。

ハリーポッターのダンブルドアのセリフが引用されてましたが、
君が何者であるかは、君の持っている能力ではなく、君の選択肢によって決まるんだよ。
 ということだと思います。ファーストドアで待つのも、セカンドドアを使うのも、サードドアをこじ開けるのも自由で、自分がなりたい自分になるために、選択肢を自分で決めていくことが大切なのだと感じました。

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