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統計思考入門を読んで思うこと

統計思考入門
水越 孝(著)

この前の「0才から100才まで・・・」を読んだ中で、統計的思考がいまいち良くわかっていないと思ったので、わかりやすそうで読んでおいた方がよさそうな本を探して、読んでみました。

表紙です。

どんな本か

タイトルの通り、「統計的に思考するための入門書」でした。統計学の理論や計算式の説明ではなく、数字やデータを使ってどのように考えるかを重点的に書かれています。市場調査会社である筆者がデーやから読みとった「解」をどのように使うかを、参考例を用いながら、その思考方法が紹介されています。統計学をあまり知ってなくても読み通せました。

筆者の伝えたいこと

統計とは、「大量のデータの中から、ある法則性を導き出すための技術」です。そして、本書のテーマは、「物事を考えるプロセスにおいて、統計の技術をどう活用するか」です。まずは統計の背景にある考え方やプロセスを理解することから始めてみてください。視点が異なるだけで、ものの見え方がずいぶん違うことに気がつくはずです。何度も思考のプロセスを繰り返していく中で、ある日突然目の前に突破口が浮かび上がることがあります。まさに「ひらめき」を獲得する瞬間です。一人でも多くの読者に、この至福の瞬間を味わっていただきたいと思います。

自分自身で感じ、正しく考え、物事を時間の経過と社会との関係性のなかにとらえ、判断し、行動すること。迷ったらGO!これが本書で伝えたかったことのすべてです。

読んでのまとめスケッチ

思考の流れのまとめ

読んで統計的な思考を考えてみる

統計的に考えることで

  1. 当たり前のことを科学的に説明できる。

  2. 相関関係がはっきりわかっていないことを確かめることができる。

  3. 気づき、ひらめきを得ることができる。

ようになると思います。
1つ目と2つ目を繰り返していく中で、3つ目がうまくいけば現れる、ということだと読んで思いました。

手段としては、スケッチにも書いてみましたが、下の順番になると思います。

  1. 大きい中から小さいものを選ぶ

  2. 同じものから違うものを選ぶ

  3. 違うものから同じものを選ぶ

  4. 分類の方法を複数試して、見方を変える。

  5. そこから考える。

サンプルを作り、相関関係があるものを選び、距離が近いものを選び、あとは軸を変えて一番全体が見えやすいところを見つける、それをベースに解釈し判断する、そんなところが統計思考でした。

では分類しようとすると、何もかも分類しようとしてしまいそうですが、当然うまく分類できないことがあります。そんな時は無理やり分類してはいけないそうで、不明確な現実を受け入れつつ、そこから次に進むのが重要とのことでした。

「ビックデータから今まで見えなかった、気づかなかったところを見つけたい」と思っていると、ちょっとした傾向を解答として「これだっ!」と考えてしまい、間違った結果を思い込んでしまう恐れがあるのではないかと思います。人は自分が見たいものを見て、自分が聞きたいことを聞く性質があるそうなので、統計思考により、普段とは違う見方をすることで、思い違いを防ぐことが、統計思考の一番の効果ではないかと思いました。

人の経験、知識によって解釈が変わり判断も変わっていきます。それでも複雑な情報を一旦みんなで同じように見ることで、ベースを合わせることがその次に効果的なことかなと思いました。


「この項では後半にちょこっと計算式が出てきますが、興味のない方は読み飛ばしてください。」と書かれていたので、数式、計算式は遠慮なく読み飛ばしてしまいましたので、スケッチも感想も大分抽象的になってしまいました。


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