犬みたいな猫。世にも華麗なるソーシャルディスタンス
緑道にくるのは野良猫たちですが、閣下と殿下は違います。
閣下と殿下は緑道沿いの小料理屋さんの猫です。
閣下です。
殿下です。
朝、女将さんが店の前を掃除するときに外に出されるのです。
猫といえば外に出たが最後走り去ってしばらく帰ってこないというイメージでしたが閣下と殿下はそうはしません。
ご自宅の前から10メートル以上は離れません。
特に殿下は家の前から5メートルくらいしか離れませんし、早く家に戻りたいのです。
とてもシャイで触ることもできません。
ヘッダーの場面は珍しく殿下が家から少し離れ、閣下と周囲を散策されている貴重なシーンなのです。
閣下は緑道の草花の匂いをかいだりビオトーブを巡回したり10メートルくらいは家から離れますし、気が向いたら呼びかけにも「ニャア」と答えくれたり、呼べば近づいてきてくださり戯れを許されます。
遊ぶか遊ばないかは、すべては閣下の気分次第です。
全く相手にしていただけない日も多々あります。
ときには夕方飼い主さんと緑道に佇んで夕涼みをしていることもあります。もちろんリードなんてつけていません。
飼い主さんが「帰ろう」というと一緒に並んで歩いて小料理屋さんに戻っていきます。
とにかく賢くて、サイズも行動も犬みたいな猫なのです。
最後は閣下と殿下の世にも華麗なるソーシャルディスタンスです。
だいたいこの距離感で過ごしてらっしゃることが多いです。
ちなみに「閣下と殿下」というのはクロエが勝手につけている名前で、本当はとても可憐な名前を持っています。
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