No13 金属材料・鋼材
こんばんは。
いけだすです。
1級建築施工管理技士試験合格に向けて
過去5年間の過去問から
毎日1分野ずつ「要約」したものを
投稿していきます。
今日のテーマは
「金属材料・鋼材」
です。
①金属材料
1)黄銅(真ちゅう)
黄銅(真ちゅう)は、銅と亜鉛の合金である。銅が60〜70%、
亜鉛が30〜40%である。展性、延性に富み、侵食されにくく
耐食性も高い。
2)青銅(ブロンズ)
青銅(ブロンズ)は銅の合金で、主成分は銅と錫。銅と亜鉛の
合金の黄銅(真ちゅう)よりも耐食性に富む。
3)銅
銅はやわらく、加工性が大きく。また熱や電気の伝導率は大きい。
湿気中では緑青を生じ、保護皮膜が作られ、耐食性が増す。
熱伝導率は鋼に比べ著しく高い。
4)ステンレス鋼
ステンレス鋼はニッケルやクロムを含んだ炭素量の少ない、
耐食性の極めて大きい特殊鋼である。炭素量が少ないもの
ほど、軟質で耐食性が良い。
SUS304はSUS430に比べて磁性が弱い。
磁性の大小関係
SUS304 < SUS430
5)アルミニウム
純アルミニウムは展延性に優れ加工しやすく、耐食性・溶接性が
良い。軟質のため、建築用材料には、アルミニウム 合金が使用
される。
アルミニウムの密度・ヤング係数は鋼の約1/3である。膨張係数
は鋼の2倍。
6)鉛
鉛は比重が大(11.4)で軟らかく、展延性に富み、耐酸性があり
X線遮蔽効果が大きい。しかし、アルカリには非常に弱く湿気を
帯びたコンクリート中では腐食しやすい。
7)チタン
チタンは、比重が4.5と鋼材に比べて軽く、密度が小さい。
極めて腐食しにくく、耐食性が高い。
②鋼材
1)SN材
SN材は建築構造用圧延鋼材である。
A種 溶接を行わない
B種・C種 変形性能と溶接の確保が要求される
JISで化学成分、炭素当量の上限等が規定されている。
2)TMCP鋼
圧延時に焼き戻し加工する事で、高じん性で同じ降伏点の
SN材やSM材に比べて炭素当量が低減されており、溶接性
が優れている。
3)FR鋼(建築構造用耐火鋼)は、モリブデン等を添加して耐火
性を高めた鋼材である。
4)低降伏点鋼
添加元素を極力減らした、純鉄に近い鋼で、軟鉄に比べ強度が
低いが、延性が極めて高いため、変形によるエネルギーの吸収
が必要な制振ダンパー等に用いられる。
5)SS材(一般構造用圧延鋼材)
最も一般的な鋼材であり、鋼板・形鋼などとして幅広く使用される。
比較的、溶接性も良い
SS 490は強度は強いが溶接性が悪く、建築では使用されない。
(出題年度)
・金属材料
令和元年、平成29年、平成27年
・鋼材
平成30年、平成28年
要点を読んだ上で、関係する過去問を毎日解くことで
効率よく勉強ができます。
今日はここまで。
また明日。