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16歳挫折の果て:歌舞伎町が教えてくれた生きる意味
荒波の中で見つけた自分
~歌舞伎町で始まった人生のストーリー~
人生にはいくつもの荒波が訪れる。
誰もが経験するその瞬間に、僕は16歳で出会った。
普通に生きるくらいなら死んだほうがマシだと家を飛び出し
たどり着いたのは日本一の繁華街、歌舞伎町。
ギラギラとしたホストに憧れて、上京した田舎者の少年の物語がここから始まる。
酒も飲めない、色恋も使えないホストの現実
夢と野心を胸に飛び込んだ歌舞伎町。
しかし現実は甘くない。
酒は一滴も飲めない。
女性とまともに話したこともない。
色恋営業なんて論外。
そんな16歳の田舎者が生き抜ける世界ではないと、寒い冬の路上で思い知らされた。
それでもなぜか僕は人に好かれる不思議な性質を持っていた。
ホームレスから大企業の社長、さらには街のヤクザまで、ありとあらゆる人々に助けられる日々。
おかげで飯には困らなかったが、ホストとしての道は厳しいままだった。
しかし、ここで一つの大きな財産を得た。
「コミュニケーション能力」だ。
酒も嘘も頼らない僕にとって、唯一の武器となった。
時代の波とともに訪れた転機
第2の波はギャル男・ホストブームだった。
お兄系ファッション全盛期、目立つことがステータスになる時代がやってきた。
僕も例に漏れず、日サロに通い、逆盛りヘアで雑誌のモデルオーディションに挑戦。
驚いたことに合格し、数回の撮影で自信をつけた。
その自信は仕事にも好影響をもたらした。
街で声をかけられ、指名客が増え
ついにはNo.1ホストに。
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