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日本ではヒートショックで年間2万人近くが死亡している

ヒートショックとは、激しい温度変化による血圧の乱高下を引き金にして、脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などを起こす現象のことを言います(社会福祉法人 恩賜財団済生会による解説)。典型的には冬場、日本の断熱性能の悪い家で、寒い脱衣所と浴室で血圧が上がり、次に熱いお湯に浸かったときには血圧が下がることで、ヒートショックを起こしてしまいます。
 このようなヒートショックによって年間何人の方が亡くなっているのかを、独立行政法人東京都健康長寿医療センターというところが調査して、その結果を「2011年一年間に約17000人が入浴中に死亡」と題して公表していました(2012年12月18日プレスリリース)。この調査は、東日本23道都県の消防本部へ調査票送付という方法で行われ、入浴中に心肺停止の状態に陥った事例件数を把握して、その件数から、2011年一年間での全国での死亡者数として17000人という数字を得ていました。

年齢分布(東京都健康長寿医療センターのプレスリリースより)
それぞれ 7860人, 7183人, 6142人, 8565人

年齢が上がれば上がるほど、ヒートショック死亡リスクは高いことが分かります。また、冬場が圧倒的に死亡者が多いことが分かります。

月分布(東京都健康長寿医療センターのプレスリリースより)

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