結婚のご報告
法律婚ができず、事実婚の証明も法的保護も難しい同性カップルの友人がいるなかで「結婚しました!」と喜々としてご報告ができる心境ではないのですが、さまざまな事情から、このたび結婚を公表することにしました。
現在は事実婚というかたちをとっています。事実婚というのは、事実婚用の書類があるわけではなく、婚姻同等の関係を築いている証明を積み重ねることで社会的に認められます。そのため、「今日から結婚生活です!」という明確な線引きはありません。明確な線引きがないのをいいことに、公表をずるずると先延ばしにしてここまで来てしまいました。
わたしとパートナーは、3年半ほど前からともに暮らしはじめました。1年半ほど前にペアローンを組んで家を買おうとしたら、不動産屋から「婚姻同等の関係性でないとペアローンは組めません」と圧をかけられたので、住民票に「妻(未届)」という記述を追加し、ここ最近は半年くらいかけて、ドレスやタキシードを着て写真撮影や3Dスキャンをしたりしました。日本時間で明日、ハワイにて身内のみで式も執り行います。
パートナーは、日々美味しい手料理を振る舞ってくれる我が家の料理担当で、わたしに負けないくらいの自由気ままさを兼ね備えています。お互いに完璧な人間とは言い難いですが、ちょうど欠けているピースとピースが合うような、そんな人です。
そのため、振り回されることもなく、窮屈さを感じることもなく、良いバランスで人生をともに歩めるのではないかと思っています。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、どうぞよろしくおねがいします。
2022.7.28 池澤あやか
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