見出し画像

内なる真の美しさと出逢う① ~写真撮影体験談~

秋分の日、私は「美の覚醒プロジェクト」という撮影会に参加した。
 
きっかけは、「ゆきちゃんも興味あるかなと思って」と言って送られてきた友人からの情報だった。
 
このプロジェクトは、リーディング、スタイリング、ヘアメイク、撮影といったプロセスを通じて、参加者の本質にアプローチしていく。参加者は、眠っていた可能性や魅力を引き出してもらいながら、写真という形のアート作品を創る。

5月に参加した、SNSでの30日間自撮りチャレンジイベントでは、被写体でありプロデューサーとして写真撮影に取り組み、自分の中から湧き出すアイデアとともに一人でアート作品づくりを楽しんだ。

それをプロのアーティスト集団と一緒に共同創造できる、またとないチャンス!

いつか誰かに素敵な写真を撮ってもらいたい

とはいえ、ずっとカメラが苦手だった。たぶんそこには「私は写真写りが良くない」というマインドが大きく影響している。
 
自撮りに挑戦して、自分が素敵に写る角度やポーズを研究して、諦めずに撮り続けたことで、かなりそのマインドも外れてきた。でも、人にカメラを向けられると、やっぱり緊張して顔が強張ってしまう。
 
そんな私に、写真撮影願望が生まれたのは昨年7月のこと。インタビュー記事を書かせてもらった純子さんの写真撮影に立ち会って、出来上がった彼女の写真を見たときに小さな望みが芽生えた。
 
「いつか誰かに、こんな素敵な写真を撮ってもらいたい」

一方、「美の覚醒プロジェクト」を薦めてくれた友人が2年ほど前に出会ったのが、写真家の行貝チヱさんだった。
 
当時、私はSNSでチヱさんの作品を見て、その独特なアートの世界観に強く惹かれた。今思えば、いつかチヱさんに撮影してもらいたいとあのときすでに望んでいたんだと思う。
 
撮影日は、9/21〜9/23。
 
私の誕生日付近というのもご縁を感じた。ただ、9/22,23は宿泊の仕事が入っていたため残念ながら参加は難しかった。
 
ところが、コロナの影響で宿泊の仕事は12月に延期になった。
 
本当は、「美の覚醒プロジェクト」の過去の参加者の体験談を聞いてから参加を決めようと思っていたが、仕事がなくなった時点で「ああ、これはきっとやるやつに違いない!」という直感がきて、中身もよく分からないまま、勢いだけで申し込んでいた。
 
撮影日は、私の誕生日に決まった。

撮影のテーマは「遊び心」「無邪気さ」「冒険心」

プロジェクトは、U子さんのエキサイティングなリーディングで始まった。
 
西洋占星術的に見ると私はちょうど人生の大きな転機にいるらしい。人生の新しいテーマが始まるタイミングなんだとか。そういえば、友人に数秘セッションをしてもらったときも、今年の9月から人生最後のテーマの山登りが始まるって言われたっけ。

それを何となく感覚でとらえてたのか、「もうお腹がいっぱい」というサインが来ていた小学校の支援員に区切りをつけたところだった。
 
リーディングの結果、5ハウスに天体が集中しているということで「遊び心」「無邪気さ」「冒険心」が私のテーマになった。

突然、ピンチがやってきた

そのリーディングと私が提出した写真をもとに、スタイリストのYOKOさんが事前フィッティング用の衣装をいくつかセレクトしてくれる。
 
小旅行気分で静岡県の三島までフィッティングに行くはずが、約束の2日前、突然、父が病気で倒れて入院するという緊急事態が発生した。そして、一人での生活が困難な母を我が家に引き取った。
 
暗雲が立ち込めたが、それでもこの撮影は、なぜかどうしてもやりたかった。
 
翌日、「今週いっぱいお母さんを預かれる」と弟から返事があり、これで明日はフィッティングに行ける!と思った。
ところが、母を送り届けてホッとした途端、どっと疲れが押し寄せてきた。思っていた以上に心身が緊張して疲弊していたようだ。明日は一日ゆっくり休みたいと思った。
 
フィッティング前日の夕方だったが、YOKOさんに事情を説明して予定を延期してもらう。すると、温かな言葉が返ってきた。
 
「大変でしたね。とりあえず明日はなーんにも考えずにお休み下さい!まずは頭の中を空にいたしましょう」
 
そして、「ゆっくり深い呼吸を心がけてください」とU子さん。
 
こうして私は深呼吸を意識しながら、一日頭を空っぽにして過ごしたものの、その日の夜には今度は母が入院した。
 
大きなドラマに心は反応して、ジェットコースターのような感情のアップダウンを体験していた。暗闇の中にいて、光が見えない状態だった。それでも、物事は私が望んだ方向に向かっているのを何となく感じていた。すると、U子さんがそんな私の内面を言語化してくれた。
 
「衝撃があって、混沌としているようでも…実は流れに沿って整っていくんですよね」

今ココで、目の前のことを一つ一つ味わう

こうして、待ちに待ったフィッティングの日がやってきた。

三島駅にはU子さんが車で迎えに来てくれて、フィッティング会場まで案内してくれた。
 
リーディング担当のU子さんは本来ならフィッティングに立ち会う必要はないはず。「なぜ立ち会うんですか?」と聞くと、「だって、フィッティング見たいじゃない?」とU子さんは無邪気に笑った。
たしかに、私がU子さんの立場でも見に行っちゃうかも。仕事=遊びなのがすごくいいと思った。

フィッティングをしたYOKOさんのお店は、おもちゃ箱をひっくり返したような不思議な空間だった。YOKOさんがアジアで買い付けた雑貨や服が所狭しと飾られていて、一歩お店に足を踏み入れるとそこが三島であることを忘れてしまう。

画像4
画像3

早速、YOKOさんセレクトの衣装に着替えて小物を身につける。
 
異国のマダムになった気分になったり、母が若かりし頃の時代にタイムスリップした気分になったり。

画像3

サーモンピンクが肌馴染みがよくて似合うと言われたのは目から鱗だったし、骨盤が広くて避けてきたピチッとしたタイトスカートやマーメイドラインのスカートも、意外とイケるかもと自分に許可が出た。

試着段階からワクワクが止まらなかった。
 
その後のお茶タイムでは、プロジェクトメンバー4人の出逢いや美の覚醒プロジェクトの過去のエピソードを聴いて、笑ったり涙ぐんだりした。
 
話を聴いていたら、
 
『プロジェクト参加者にインタビューして、一人ひとりの気づきや変容を写真と共に文章に残したい!!』
 
そんな望みも生まれた。
 
このプロジェクトを体験することで、今後やってみたいことのアイデアやヒントが降りてきそうな予感がした。
 
両親共に入院して、思考が未来に行きがちなときだからこそ、今この瞬間にいて、目の前のことを一つ一つ味わおうと決めたら、想像以上の素晴らしいひとときとなった。

何者でもない私を楽しむと決める

リーディングやフィッティングをベースに、プロジェクトチームがzoom会議で熱く議論した結果、フィッティングをしたどの衣装でもなく、なんと宇宙的なイメージの衣装に決定した。
 
YOKOさんの言葉に心が躍る。

今回の撮影のテーマは、
 
〇予測がつかないハプニングを愉しめる余裕
〇オーロラ、宇宙的な世界観の中で無邪気に遊ぶ
 
当日はお楽しみ袋を
開けにみえるような感覚で
お越し下さいませ
 
あくまでも
美の覚醒ですので、
身体とお顔と気持ちの
お手入れはお忘れなく!

撮影日が近づくにつれて、両親の状態も変化していった。二人ともに回復に向かい、退院後の生活環境を整える準備に入った。 すると、退院日と撮影日が重なってしまう可能性も出てきた。撮影には絶対参加する!と決めていたから、そういう現実になると思いつつ、ちょっぴり不安もあった。
 
そこへ、YOKOさんから私が自分自身に戻るためのメッセージがあった。

どんな状況下であっても、上手く切り替えて、私のためだけの時間を思い切り満喫できたら最高だと思った。撮影当日は、母、娘、妻といった役割はいったん脇に置いて、何者でもない私を思い切り楽しもうと決めた
 
こうして、プロジェクトチームに支えられながら、私は初めての写真撮影に臨んだ。
 


『内なる真の美しさと出逢う② ~写真撮影体験談~』へつづく
 


いいなと思ったら応援しよう!