動画の台本作りに関する3つのアレコレ
こんにちは!動画ディレクターのいけだです。
映像や動画の中で、私が一番頭使う工程が「台本づくり」です。台本を元に、以降の編集やナレーション収録などが進んでいきます。いわば作品の「土台」となるものなので、めっちゃくちゃ重要なんですよね!
じゃあその台本って、いったい誰が作るの・・・?ということも踏まえ、今回はこの「台本」について、ざっくばらんにお伝えしていきます。ちょっとした話の小ネタにどうぞ。
台本ってそもそもなんなのか?
台本って、日常生活ではなかなか見かけませんよね。知ってるようで知らない方、多いのではないでしょうか。
辞書で引いてみると…
とあります。
せりふは分かるとして、ト書きって聞いたことないって方も多いのでは?
遡ること江戸時代、歌舞伎の舞台の脚本(台帳と言うそう)に書き込みされていたことが由来なんですが…
記入の仕方が
「~ト言ッテ」
「~ト思シキ人」
という感じで、「ト」を使っていたから「ト書き」なんだそうです。
知ってましたか?私は最近まで知りませんでした!10年以上ディレクターやってるのに!
台本・脚本・シナリオに違いはあるのか?
台本と似た言葉に、シナリオや脚本があります。
どれも意味は同じですので、使い分けも必要ありません。
(私はそのときの流れで、言いやすいように言ってます)
動画制作において台本は誰が書くのか?
実は今回一番言いたかったのがコレ。
一般的な動画制作会社では、台本はディレクターが書くことが多いです。動画の演出を考えながらセリフを考えます。
ただ、どんなディレクターさんにも得意・不得意はあります。
まず大きく分けて、
動画全体のストーリーを考えるのが得意
どんな演出にするかを考えるのが得意
この2つです。ストーリにはナレーションや画面内で出す文字などを含みます。
たとえば私の知り合いのCMディレクターは、演出めっちゃイイ感じにできるけど、ナレーションとか細かいこと考えるのキライ!って人でした。なので、私がディレクターのイメージを文字で落とし込むお手伝いをしていました。(そのときの私のポジションは、動画を含めたいろんな販促ツールの制作を統括するプロデューサー的な感じでした。ややこしい。)
そしてディレクターによって
説明や集客に向けた動画が得意
ストーリー性のあるCMが得意
漫画みたいなコミカルな話が得意
といった風に、得意な分野も違います。
つまり、制作会社のディレクターが台本を書いた場合、台本自体のクオリティが人によって違いがでてくるのです。
厳密には、各分野である程度は台本の型・セオリーみたいなものはあるので、それを踏まえればオールマイティに書けはするのですが…やっぱりどうせ動画制作するなら、その手の分野に強いディレクターが書いたほうが、良いものが仕上がる確率は高くなります。
もしこれから「ディレクターとしてシナリオも書きたい!」という方がいらしたら、自分の得意な分野を決めて本数をいくつかこなして経験を積むと良いかと思います。その上で、他の分野の台本のセオリーを学べば、幅広い案件に対応可能なディレクターさんになれる…かもしれません。
ちなみに私自身は、ディレクターとして台本を書く場合、きちんと説明する系が得意です。集客向け、説明用、プレゼン向けの動画など。逆にストーリー性のある台本は結構苦手です…ストーリーは本で楽しみたい派。
ちなみに、私が今働いている制作会社では、提携している構成作家さんが台本を作ってくださいます。私はディレクターとして、彼らが考えてくれた台本をチェックする立場です。
構成作家は、テレビのゴールデン番組や舞台の構成を考えるプロ。集客向け・説明用動画において必要な「大事なポイントを順序よく適切に伝える」台本作りにおいて、彼らの右に出るものはおりません!いつもありがとうございます!
まとめ
動画制作において、台本は「土台」となる大事なもの。
そしてディレクターが書くこともあれば、シナリオライターさんや構成作家さんと協力して書くこともあります。このあたりの話はまたいずれ、ちゃんと書きたいと思います。
今回はここまで!読んでくださってありがとうございました!
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