私が知っている限りでの精神病院と言うところ
私が知っている限り(1988年〜2018年で5ヶ所)での精神病院での体験談ですので、全てがそうだとは限りませんし、2018年以後の事は知りませんので悪しからず
精神病院での治療は投薬であるが
昔は薬は
抗精神薬が1種類(リスパダール)、
不眠時の睡眠薬、
本当の名前は知らないが患者間で言われている名前が通称「こてんキュ~」と言われる注射(1回打つと数日寝たきりになる鎮静剤?)
の3種類だった
現在は色々な薬が有るので症状に合わせて処方できるし
発症が初期であれば病状は酷くならなくて済むらしい
病棟は
軽い病状の開放病棟、重い患者の閉鎖病棟(病棟が2重の扉になって脱走できない様になっている)が有る
妻は常に閉鎖病棟だったが他の患者とコミュニケーションが取れないので暴力沙汰になったりのトラブルを起こす為
閉鎖病棟の中の更に重い扉で閉鎖された部屋に
床に便器が有るだけと言う檻の様な保護室か
症状が緩和してくると特別室と呼ばれる個室に入っていた
入院には2通り有って
本人が同意して入院する「任意入院」
これは本人が退院したいと言えば退院できる
もう一つは、家族や医師が入院が必要と判断し本人の意思は含まれない「強制入院」、これは医師が退院して良いと判断し県知事の許可が出た場合に退院できる 妻の場合は全ての入院が強制入院であった
患者さんの中には周辺の親族に精神病と言う事にされてしまって入院させられ、その方の資産を使われていると言う事が実際有ったらしく
閉鎖病棟内に公衆電話が設置されていて
患者が外部に自由に電話する事ができる権利が有り
看護師や医師がそれを制止する事はできない
この制度のおかげで昔は携帯電話が無かった時代だったので、会社に毎日30回位「主人をお願いします」と電話がかかって来るし、自宅に帰ると留守番電話にも30〜40件電話がかかって来る
電話の用件は殆どが意味不明の内容
自宅の方は良いとして会社からは当然怒られるので病院に相談しても病院側はどうする事もできない
会社からは「事務員達から仕事ができないとクレームが多いので辞めてもらう事になるかも」と言われた事もある
千円のテレフォンカードを毎日2〜3枚使うのでそれだけで10万位使う事も有った
入院代だけでも月に40万かかるのに電話代も10万とか😅「金銭的にもですが、会社をクビになります」と病院と話し合って
テレフォンカードをナースステーションで預かり、日に3度とか時間を決めて、本人に渡す様にしてもらったが
看護師と妻とでカード渡せ渡さないの言い争いになったり暴れたりするので
病院に行くと看護師さん達にどれだけ大変かを言われて平謝り
入院先が変わればまたイチからやり直し
介護保険法が出来る前は
精神病院に痴呆老人も沢山入院していて
老人ホームも兼ねていた
病院に2〜3年毎週1〜2度行くが
外出できない時は丸一日病院にいるので看護師達とも仲良くなってくると
病院に行ったら「あ!〇〇さん!この人をお風呂に入れてあげて」とか「この人の食事介助してくれる?」とか頼まれる様になり
会社辞めた後に介護の資格を取って特別養護老人ホームに就職したが同期より即戦力だった