人生で一番痛くて怖かったお産〈前編〉
ご無沙汰しています。
気付けば、我が子はもう3ヶ月になります。
出産予定日よりだいぶ早く記事の更新を止めましたが、再開までにはちょっと時間が必要でした。
理由は色々ありますが、まず無事に出産し母子共に健康で、元気な我が子の育児に追われていることを報告させていただきます。
妊娠中に私の拙い記事を読んでくださっていた方、応援してくださっていた方に、お礼申し上げます。
36歳、はじめての妊娠出産とは
心の準備と予習だけはしていた
周囲の協力もあって、比較的ラクで楽しいマタニティライフを過ごしていた私ですが
さすがに出産予定日が近づくと、せっかちな性格が顔を出し、まだかまだかと気持ちが落ち着かなくなりました。
なんとなく少し早く産まれそうな気がする!と予感していたため
note含むSNSの更新や開業準備をストップし、陣痛に備えていました。
備えていたと言っても、動画でお産について予習したり、外で産気づいたら怖いからと遠出をしないようにしていたというだけですが。
(友人がひと足先に破水スタートで出産していたため破水にもビビっていた)
結果、妊娠39週4日目に出産しました。
予想通りではあるのですが、お産そのものは全く想定外なことの連続でした。
セオリー通りではなかった本陣痛
まず初っ端、私を不安にさせたのは陣痛でした。
それまで何度か前駆陣痛(お産に直結しない子宮の収縮による痛み)らしきお腹の張りと痛みは経験していました。
夜中から明け方にかけて不定期に来る、生理痛のようなジワジワした痛みでした。
10月16日明け方に「また前駆陣痛かな?」という程度の痛みがありました。
ラグビーW杯にハマっていた私は、その日も試合をリアルタイムで観るため、夫と早朝に起きてテレビをつけていました。
6時ごろ、フランス対南アフリカの激戦に感動しつつ、念のため陣痛の頻度を計測していると、既に5分間隔になっていました。
産院が家から近いため、陣痛間隔が5分になったら連絡するよう言われていたのですが
本陣痛はだんだんと間隔が狭くなり痛みが増すもの!と思い込んでいた私は
いきなり10分以下の間隔で来てるし、この程度の痛みなわけないわ、もう少し様子見よ。
なんて、呑気に病院が動き出す時間を待っていました。
数日前におしるし(出産が近いことを示す少量の出血)があったことで、もしかしたらこれが本陣痛なのでは?と片隅では思っていましたし
実家にはおしるしがあった時点で、もうすぐだから送迎してねと知らせてありました。
8時過ぎ、陣痛は2〜3分間隔に。
これまでの前駆陣痛はこの時間帯には収まっていたので、さすがに違うと思い病院に電話しました。
陣痛は何時から?今どれくらいの間隔?何時に来れる?そんなことを聞かれ、本陣痛ならそのまま入院になるので荷物を持ってくるよう言われました。
向こうも淡々と対応しているので、これは焦るようなことではないと思い、ひと安心。
9時ごろ病院に到着し、子宮口の開き具合と破水の有無をチェックされ
なんと、無自覚でしたが破水していたことが判明。
感染症を起こす可能性があるため血液検査をしました。
陣痛室で胎児心音と陣痛のチェックを受け、自分の部屋(全員個室)を案内され、分娩までひたすら陣痛に耐える時間が始まりました。
もう今となってはこの時間帯の陣痛の程度なんて忘れました。
ちょっと強めの生理痛。確かにそんな感じだった気がします。
波が来るとイテテテ、となって動けないけど、それ以外は普段通り。
運ばれてきた昼食はあっという間に平らげて、LINEで冗談を言う余裕すらありました。
しかし少し気になったのは助産師さんの
「今日中かもしくは夜中のうちにはお産になると思いますよ〜」
という一言でした。
え?夜中までこの状態続くの?もう2分間隔なのに??
予習した陣痛〜分娩の流れでは
陣痛間隔が1〜2分になったら分娩室へ移動し、いよいよお産スタート!
となっていたのに、これから10時間も分娩台に上がらないで何するの?
私の理解が間違っていたのか、私がセオリー通りではなかったのか分かりませんが
分娩台に上がれるかどうかは、陣痛間隔や陣痛の強さでは決まらないのです。
重要視されるのは子宮口!そして赤ちゃんの向き!
陣痛間隔は2分でも、子宮口の開きがまだまだで、胎児もまだ下に降りてきていない(胎児は回旋しながら骨盤に頭をはめる)と言われました。
そして再び自室に帰され、次のチェックの時間までひたすら陣痛に耐えます。
予習では、陣痛と陣痛の合間に少しでも眠るべしとありましたが、冷や汗というか脂汗をかくような痛みが1〜2分おきに来るのでウトウトもできず。
どうやって寝ろというんだ!!
だんだん、痛みにじっと耐えるだけでなく自室に1人でいることが辛くなりました。
痛い、誰か助けて。そんな気持ちになってくるんです。
陣痛室に行けば痛い時は助産師さんが寄り添ってくれるものと思い移動したものの、実際は呻き声を上げても誰も見に来てくれません。(耐えがたい時はナースコールを押してた)
痛いし寂しいし、この時間が地味に辛かった。
この時点で、自然分娩を選んだことを判断ミスと感じていたのですが
数時間後、こんなのは序の口だったと思い知ることになります。
分娩本番については後日書きたいと思います。
タイトル通り、36年間のほほんと生きてきた私にとって、お産はフルマラソンどころではありませんでした。(フルマラソンも経験したことないし、舐めてるわけではありません)
続きもお読みいただけたら幸いです。
↓お産はフルマラソンの記事